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コラムカテゴリ男性AGA

AGAはどうやって治療する? 治療法を医師が解説

2023/12/11
監修:辛島 史憲

男性が悩んでいる薄毛や抜け毛の原因の多くは、AGAという男性特有の進行性の脱毛症です。投薬治療をはじめとした適切な治療を施せば、脱毛予防や発毛が期待できます。この記事では、AGAの原因や治療薬のメカニズムなどについて詳しく解説していきます。

 

DMMオンラインクリニックの提携医療機関で診療を行なっている医師の辛島先生に取材しました。AGAをはじめとした薄毛に関するさまざまな疑問に、AGAの専門家の立場からお答えします。

そもそも「AGA(男性型脱毛症)」とは何?

AGAは、Androgenetic Alopeciaの略称で、「男性型脱毛症」と呼ばれています。主に男性ホルモンに起因して発症し、成人男性に多く見られる脱毛症のため、「男性型」とされています。AGAの発症に強く影響するのは、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンと遺伝要因があり、睡眠不足や運動不足などの生活環境の乱れも原因となりえます。

「男性型」とされるだけあって、50代男性の5割弱が薄毛や抜け毛を経験しています。進行性の脱毛症なので、何らかの治療を施さない限り抜け毛が増え、薄毛が進行するため早期の治療が大切です。近年では、予防のために薬を使う人も増えています。

AGAの原因

AGAを引き起こす原因について、詳しく解説します。

男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の影響

AGAによる薄毛や抜け毛が、男性ホルモンであるDHTによって引き起こされる理由は、DHTがヘアサイクル(毛周期)を乱すことにあります。
髪の毛の成長には一定の周期(成長期→退行期→休止期)があります。DHTはこの成長期の短縮・休止期から成長期への移行を阻害してしまいます。その結果、本来なら長く太く成長できる髪の毛が細くて短い毛、いわゆる軟毛化してしまいます。さらに進行すると髪の毛のボリュームが落ち、最終的には脱毛状態となります。

では、DHTはどうやって生じるのでしょうか。この部分は薬がなぜ効くかに関わってきますので、少し難しいですがぜひ読み進めてみてください。
DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが体内の還元酵素・5αリダクターゼ(5α還元酵素)Ⅰ型、Ⅱ型によって変換されて生成されます。そして、男性ホルモン受容体であるアンドロゲンレセプターと結合することで、毛の成長に影響を与えます。
ひげや体毛に対しては毛を太く成長させる影響を与えますが、前頭部や頭頂部ではヘアサイクルの乱れ、つまり軟毛・脱毛を引き起こします。

遺伝子の影響

AGAのもう1つの大きな原因が遺伝子です。その1つとして、DHTが結合する受容体・アンドロゲンレセプターに関わる遺伝情報があります。この遺伝情報は、母親から受け継ぐX染色体に含まれており、母親からアンドロゲンレセプターの感受性が高い遺伝子情報を受け継いだ場合、AGAになりやすいと考えられています。また、5αリダクターゼ(5α還元酵素)の活性は優性遺伝するため母親・父親いずれかが5αリダクターゼ(5α還元酵素)が活発に働く遺伝情報があると受け継がれやすいです。

その他生活習慣などの影響

その他にも、成長ホルモンの分泌を低下させる睡眠不足、血流を悪くする運動不足、細い血管に悪影響を与える喫煙、男性ホルモンを刺激するアルコール、肥満、ストレスもAGAに影響します。

AGAの発症時期は人によってさまざまで、思春期以降の10代や20代から薄毛の症状が出る方もいます。AGAを治療せずにそのままにしておくと症状が進みますので、早いうちに髪の毛の成長を促し、ヘアサイクルを改善することが大事です。

AGAはどのように進行する?

AGAは主にヘアサイクルの乱れ(成長期の短縮・休止期での停滞)によって起こりますので、薄毛は徐々に進行していきます。起こりやすい場所は、生え際や頭頂部です。片方だけで進行するケースと両方で進行するケースがあります。

進行当初はいずれもほとんど目立ちませんが、徐々に生え際の後退や頭頂部の薄毛が目立ち始め、さらに進行すると耳の周りや後頭部にしか髪の毛がない状態になってしまいます。

ヘアサイクルが乱れても、毛根に存在する毛を作り出す細胞は休止期で留まっているいるだけで生きていることが多いため適切な治療で発毛・育毛は期待できます。

AGAの治療法

AGA治療の中心となるのは、薬を用いた方法(投薬治療)です。この投薬治療には大きく分けて2つのパターンがあります。AGAの原因であるDHTを抑制する治療と、毛包を活性化させて髪の毛の成長を促進させる治療です。

DHTを抑制するのがフィナステリドやデュタステリドで、毛包を活性化させるのがミノキシジルです。治療当初は抑制と活性化の両面から薬を使い、一定程度の効果が出た時点で抑制する薬のみにすることもあります。一方、AGAの原因となる睡眠不足や運動不足の解消など、生活習慣やメンタル面の改善も重要です。

それでは、投薬治療で用いられる薬剤について詳しく見ていきましょう。

投薬治療で「薄毛の進行を抑える」

フィナステリド内服薬

フィナステリドは、ヘアサイクルの短縮・休止期から成長期への移行を阻害するDHTの産生を抑えることで抜け毛や薄毛を防ぐ効果があり海外でも使用されています。具体的には、DHTの生成に関わる5αリダクターゼⅡ型を阻害する働きを持ち、男性ホルモンであるテストステロンがDHTに変換されることを防ぐことで、抜け毛脱毛の進行を抑える予防効果を発揮します。なお、服用をやめると効果がなくなるだけでなく、抜け毛が進行してしまうため注意が必要です。

デュタステリド内服薬

デュタステリドの基本的なメカニズムや副作用は、フィナステリドと同様です。異なる点としては、デュタステリドはDHTの生成に関わる5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型の両方を阻害して、DHTの生成を抑制します。日本皮膚科学会が策定した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、Ⅱ型に対するデュタステリドのAGAに対する効果はフィナステリドより有意に高かったとされています。

ただし、人によってⅠ型とⅡ型の活性には違いがありますので、投薬効果には個人差があります。

投薬治療で「発毛を促す」

ミノキシジル

ミノキシジルはヘアサイクルの休止期にある毛を成長期へ移行させる・成長期を維持させる薬で、外用薬と内服薬の両方があります。世界中で用いられている信頼性の高い薬です。またミノキシジルは、毛包にある毛母細胞を刺激して発毛効果を高める作用もあります。

「毛が生えてきた」「増えてきた」という効果を実感できるようになるまでは、3カ月~半年ほどかかりますが、その前に一時的に抜け毛が増える現象が起こります。新しく生えてきた毛が、寿命の短い古い毛を押し出す際に起こる現象で、これを初期脱毛といいます。そのため心配する必要はなく、新しく毛が生えてきている証拠です。元の毛が抜けた後の新しい毛は数カ月で成長し、「髪の毛が増えた」という実感につながっていきます。

ミノキシジルは、もともと高血圧で悩む患者向けの降圧剤として開発されたものです。後に発毛を促進させる効果があることがわかり、AGA治療薬として使われるようになりました。外用薬は日本でも承認されていますが、内服薬より効果は弱い反面、副作用は少なく安全性は非常に高いです。内服薬は血管を通して有効成分が全身を巡るため外用薬よりも高い発毛効果が期待できます。現在は国内未承認薬ですが、医師の指導のもとで処方されています。内服薬は心臓や血管に作用し体のむくみなどの副作用がありますので、医師の処方のもとでの適切な服用が大切です。

その他の治療法

投薬治療以外では、AGA患部に自己毛/人工毛を移植する植毛、LEDの光で頭皮の血行改善、髪の毛の細胞の成長を促すLED照射療法、髪の毛の成長を促す有効成分を皮下注射し発毛を促すメソセラピー治療などがあります。詳しくは、こちらの記事をお読みください。 

AGAの治療にかかる期間と費用相場

次に、AGAの治療期間と、費用相場を見ていきましょう。

治療期間

前述の通り、投薬によるAGA治療は主に、DHTの産生を抑制して脱毛を予防するフィナステリドとデュタステリドと、発毛を促すミノキシジルがあり、治療開始当初は発毛促進と脱毛予防の両面から治療することが多くなっています。

なお、前提として、AGAは進行性の疾患のため、効果が出た後も一定の治療を続ける必要があります。

費用相場

投薬治療は自由診療のため、クリニックによって治療費に幅があります。そのため相場をお伝えすることは難しく、ここではDMMオンラインクリニックでの一例をご紹介したいと思います。DMMオンラインクリニックでは、ミノキシジル内服(5mg)がひと月あたり税込3938円、フィナステリド(1mg)がひと月あたり同5698円となっています。これらがセットで処方される場合は、割引が適用され、ひと月あたり同7568円となります。オンラインクリニックの方が、対面のクリニックよりもやや安くなる傾向にあります。

発毛促進と抑制の両面から早期治療が大切

髪の毛のヘアサイクルの乱れで薄毛につながるAGA。進行性で最終的には脱毛に至るため、早期の治療が大切です。抜け毛が多い、毛が細くなったと思ったら、まずは専門医に相談してみましょう。

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