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コラムカテゴリ男性AGA

ミノキシジルの効果と副作用 塗り薬(外用薬)だけで良い?

2023/09/28
監修:三上 修

DMMオンラインクリニックでは、男性AGAの治療薬としてミノキシジルを採用しています。効果、副作用、費用相場など、ミノキシジルを使用する前に必ずおさえておきたいポイントを解説します。
「塗り薬だけで薄毛治療はできるのか」「服用をやめるとどうなる?」といった、よくあるご質問にもお答えします。さらに個別のご相談をご希望の場合は、オンライン診療をご利用ください。自宅にいながら医師の診察を受けることが可能です。

AGAの処方薬の種類

AGAの処方薬は大きく分けて以下の3種類があります。

・ミノキシジル(外用薬・内服薬)
・フィナステリド(内服薬)
・デュタステリド(内服薬)

いずれもよく使用されるお薬ですが、ミノキシジルには外用薬と内服薬の両方があることが特徴的です。
なお、内服薬については、処方される医療機関はあるものの日本のガイドラインで推奨はされていないため、注意が必要です。

それぞれの特徴をまとめました。

ミノキシジル(外用薬・内服薬)

外用薬:毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進させることによって発毛作用を示します。

内服薬:ミノキシジルはもともと降圧剤として開発されたお薬で、血管を広げ、血圧を下げる効果があります。副作用として全身の多毛症を起こす効果があり、この発毛効果をAGAの治療に利用することがあります。男性型脱毛症に対する治療薬として認可されている国はなく、日本のガイドラインでも推奨はされていません。ただし、医師の診察や判断のもと、副作用に注意しながら処方を行うAGAクリニックも増えてきています。

フィナステリド(内服薬):テストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換する II 型5-α 還元酵素に対する阻害剤です。

デュタステリド(内服薬):テストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換する 5-α還元酵素の I 型,II 型両者に対する阻害剤です。

ミノキシジルの特徴

フィナステリド、デュタステリドが「今ある髪の毛を守る」のに特化したお薬であるのに対して、ミノキシジルは「新しい髪を生やす」力のある薬です。

ミノキシジルは髪の根元にある毛母細胞を活性化させ、細胞分裂を促したり、ヘアサイクルを正常に戻したりする働きがあります。
ミノキシジルの作用機序は男性ホルモンに関係しないため、男女や部位を問わず、外用した部分とその周辺に有効です。外用薬はAGAガイドラインで特に推奨される治療薬の一つです。

一方、ミノキシジルの内服薬は、利益と危険性が十分に検証されていないため、そのリスクや副作用を十分に理解し、医師による診断と適切な説明を受けたうえでご使用を検討ください。

ミノキシジルの効果とメカニズム

ミノキシジルは毛乳頭細胞のカリウムチャンネルのスルフォニルウレア受容体に結合し、薬理作用を発揮します。

・毛乳頭細胞での細胞成長因子の誘導(毛が生える)
・毛包細胞のアポトーシス抑制(ヘアサイクルの改善)
・毛包周囲の血流改善(栄養改善)

上記の3つの作用が効果として考えられています。この薬理作用は、男性ホルモンには関係しません。
つまり、男性ホルモン感受性毛包以外にも有効です。AGA以外にも円形脱毛症や化学療法後の脱毛症など、他の原因の脱毛症にも効果が期待できます。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルの副作用として、以下のような症状が報告されています。

・初期脱毛
・頭皮の痒み、発疹、赤み、フケ、毛包炎など
・頭痛、めまい
・動悸、立ちくらみ
・むくみ
・肝機能障害

治療開始の初期の段階で、抜け毛が増えてしまうことを初期脱毛といいます。
AGAが原因で成長が止まっていた毛包が成長をはじめ、古い毛が新しい毛に押し出されることによって一時的に抜け毛が増えたように見えます。
この初期脱毛のタイミングで治療を中断してしまうと、お薬の効果を十分に感じることができないため、しばらく継続して治療を行うことを推奨しています。

一方で、次によく見られるのは、外用の際の頭皮の痒みや発疹など、接触皮膚炎の症状です。これは、ミノキシジル自体や薬に含まれる成分に対してアレルギーや炎症反応を起こしている状態です。
このような症状が出た場合はすぐに使用を中断し、処方医に相談することが必要です。

また、もともと血圧を下げる薬のため、内服では血管拡張による頭痛や動悸、血圧低下による立ちくらみ、むくみなどの副作用も出現する可能性があります。

AGAの治療にかかる期間と費用相場

治療期間

ミノキシジルの発毛効果を確認するには6カ月程度の使用が必要です。
最初の1〜2カ月は、初期脱毛が起こる可能性もあり、効果を実感するまでには、半年程度継続することが望ましいです。

費用相場

AGAの治療は、健康保険の適応外の自由(自費)診療です。そのため、ミノキシジルの費用はクリニックによって異なります。

※DMMオンラインクリニックの料金はこちら

ミノキシジルにまつわるQ&A

最後にミノキシジルによるAGA治療に関して、よくある質問をまとめましたので、参考にしてみてください。

Q①:使い始めたら、一気に抜け毛が増えたけど大丈夫?

男女ともに、ミノキシジルの使用を始めてから2カ月頃に初期脱毛がみられることがあります。
初期脱毛は、すでに成長が止まっていた毛髪が新しく成長し始めた毛髪に押されて起こります。最初は抜け毛が増えることもあるということを理解し、3カ月以上は治療を継続してみましょう。

Q②:外用薬だけでも薄毛治療はできる?

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン上も、ミノキシジル外用薬は推奨度A(強く勧める)となっています。
外用薬は内服薬に比べて比較的効果の表れ方がゆるやかです。同じく推奨度Aのデュタステリドの内服と併用することでより高い発毛効果が期待できます。

Q③:ミノキシジルの服用をやめるとどうなる?

ミノキシジルを使って薄毛が改善されても、AGAが治ったわけではありません。
治療を中止すれば、その時点から脱毛症は進行していきます。
発毛効果を期待する場合は、服用を続ける必要があります。

Q④:ミノキシジルの使用に注意が必要な人はいる?

下記に該当する方は注意が必要です。

・過去にミノキシジルアレルギーを起こしたことがあ方
・未成年者
・妊娠・授乳中の方
・妊娠を考えている方
・循環器系の疾患がある方
・腎臓、肝臓に異常がある方

また、内服薬に関しては、併用する場合、注意が必要なお薬もあります。

・ED治療薬
・イブプロフェン(市販の風邪薬にも含まれる成分)
・イミグラン(偏頭痛薬)など
上記のお薬を服用する際は、必ず事前に医師に相談をしましょう。

(まとめ)正しい利用で発毛の実感を

ミノキシジルは、発毛を促す治療効果が見込めるお薬です。外用薬は特に推奨されており、男女ともに使用することができます。
一方で、内服薬についてはまだ効果や安全性が十分に確立されているわけではありません。
使用できない人や併用禁忌の薬もあるため、適切な医師の診察のもと、正しく使用する必要があります。


AGAの治療は、医師の診察を受けた上で行っていくことが大切です。
薄毛が気になり始めた方、ミノキシジルの使用を検討されている方は、ぜひクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

出典

  • 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
    大正製薬製品情報サイト
  • 臨床皮膚科 65巻 5号 pp. 130-133(2011年04月)
    男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
  • 日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.)119,167~174(202)
    臨床皮膚科 65巻 5号 pp. 130-133(2011年04月)
  • medicina 55巻 4号 pp. 360-362(2018年04月)
  • 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
    medicina 55巻 4号 pp. 360-362(2018年04月)
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