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コラムカテゴリ男性AGA

AGA治療っていくらかかるの? ケース別の費用イメージを医師が解説

2023/12/25
監修:辛島 史憲

「最近、抜け毛が増えた」「髪の毛全体のボリュームが減った」と悩んでいる方の中には、AGA(男性型脱毛症)治療に興味はあるものの実際にかかる費用がわからず、治療に踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回の記事ではAGAの治療法やケースごとの費用相場について、医師が解説します。

AGA治療の種類

AGA治療にはいくつかの方法がありますので、それぞれ簡単に説明します。

薬での治療法

抜け毛を予防する薬

フィナステリドとデュタステリドという2種類の飲み薬があります。どちらの薬も、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑える働きがあります。

AGAは、男性ホルモン(テストステロン)が頭皮にある還元酵素と結合し、DHTに変換され、髪の成長を抑制することで起こります。フィナステリド・デュタステリドにはこの還元酵素を抑制する効果があるため、DHTの発生を抑えることができる仕組みです。

デュタステリドはフィナステリドに比べて発毛効果が高いという臨床試験結果も出ており、早期の効果実感を望まれる方や少し症状が進行してしまっている方に処方されることが多いです。

発毛を促進する薬

発毛因子の産生を促進し、毛母細胞を刺激することで髪の毛の育成を促す薬がミノキシジルです。内服薬と外用薬の2種類があり、血行改善や毛母細胞に栄養や指令を送る毛乳頭細胞そのものを増殖させる効果もあります。

その他の治療法

上記で紹介した飲み薬がAGAの基本的な治療法ですが、それでも効果が見られない方や、確実に増毛効果が欲しい方は、以下のような方法もあります。

植毛

確実に髪の毛を増やせる植毛は、薬を使った治療法で効果を得られなかった方が試すことが多い方法です。

人工毛と自毛を使うものがあり、最近は後頭部の髪の毛を薄くなった場所に植毛することが多いようです。自毛植毛は9割の髪の毛が定着するといわれており、抜けてもまた生えてくることもあります。

人工毛は抜けることがないのがメリットですが、植毛した後に異物として拒絶反応が出てしまうケースがあるので注意が必要です。また、適切なケアをしないと劣化してしまいます。

植毛した箇所以外に対しては、ミノキシジル、デュタステリドまたはフィナステリドの服用が必要となります。

LED照射療法

ヘルメットのような形状の器具を頭に被り、頭皮全体にLEDを照射してAGAを治療する方法もあります。

1日15〜30分ほどLEDを照射することで成長因子の分泌を促します。血流や新陳代謝を促進し、炎症を抑える作用もあります。

薬との併用で治療の相乗効果が得られることや、痛み・副作用がないこともメリットです。毛髪および毛根強化の効果が期待できる治療法です。

メソセラピー治療

髪の成長にいい影響を与える成長因子を注射器などで直接頭皮に注入する治療法です。ミノキシジルにも成長因子を促す働きがありますが、それを頭皮に直接注入するので高い効果が期待できます。注入する成分の量も少ないので、注射に極小の針を使用すればあまり痛みはあまりないようです。

こちらの治療法でも、ミノキシジル、デュタステリドまたはフィナステリドを飲む必要があります。

【ケース別】AGA治療にかかる期間と費用

AGA治療にかかる費用をケース別にご紹介します。
※金額はあくまで参考です。クリニックによって異なりますので、事前に確認することをおすすめします。

ケース①:今は困っていないが、AGA予防をしておきたい

現時点ではAGAで困っているわけでないが、遺伝などの要因でAGAの進行が予想されるので今のうちに予防したい、現在の毛量を維持したい方の治療例です。メインは「予防」で、発毛促進は含みません。

流れとしては、まずオンライン診療や対面診療でAGAクリニック・皮膚科の医師の診察を受け、薬を処方してもらいましょう。診察では、遺伝要因や生活習慣について聞かれると思います。その時の注意点は「悩んでいるわけではないが、予防したい」という意思をしっかりと伝えることです。

AGA予防薬としてフィナステリドやデュタステリドが処方されます。デュタステリドの方が、若干効果が高いといわれていますが、まずは副作用の少ないフィナステリドを使ってみるのもひとつの方法です。

AGAを予防したい期間は継続して薬を服用する必要があり、費用はクリニックによって異なります。

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ケース②:AGAに困り始めていて、治療を開始したい

今、記事を読んでいる方は、このケースがいちばん多いのではないでしょうか。ここでいちばん大切なのは、抜け毛が増えた原因がAGAなのかどうか、原因を明らかにすることです。円形脱毛症などの皮膚疾患もあり、その場合は皮膚科の受診が必要です。

AGAと診断された場合は、予防薬であるフィナステリドかデュタステリドどちらかと、発毛促進が期待できるミノキシジルを併用することになる場合が多いです。ミノキシジルは飲み薬で試してみて、万が一副作用が出た場合は無理して飲み続けないことが前提となります。必ず医師の診断に従いましょう。

ケース③:内服薬で効果がなく、悩みが強い方

薬の治療で効果を得られなかった方、最初からより効果的な発毛を求める方には、上記の内服薬に加えて以下のような方法を試してみるという選択肢もあります。

植毛

植毛は一株ずつ進めていきます。費用としては、1株800〜1,000円ほどが相場のようです。生え際だけで約1,000〜2,000株の植毛が必要だといわれており、合計すると80〜200万円ほどかかることが予想できます。

さらに、地毛を植毛する場合は予防薬を飲む必要もあるので、その費用もかかることを知っておきましょう。

LED照射療法

LED照射療法も薬での治療と同時進行であることがほとんどだと思います。相場としては、1年間で約15〜20万円であることが多いようです。治療期間は1年で済むのか、数年にわたって継続して治療する必要があるのか、人それぞれです。発毛効果に加えて予防効果もあるといわれているので、どうしてもAGAの悩みを解決したい方向けです。

メソセラピー治療

月に1、2回打ってみて、そのあと薬での治療に切り替えるという方法が多くとられているようです。期間は半年〜1年、1回の注射で5〜8万円の費用がかかります。

継続することを考えると決して安い金額ではありませんがそれでも治療に踏み切るかどうかは、各々の価値観や判断によると思います。クリニックを選ぶ際は、メソセラピー治療を数多く行なっている医療機関が安心かもしれません。

費用面で長期的に継続治療できるか検討を

AGA治療はお金がかかると思われがちですが、場合によっては費用を抑えて治療することができます。最初は安価な治療法から始めて、効果が得られなければ徐々に費用を上げていくというやり方がよいと思います。というのも、AGA治療は長期継続しないと結果が見えづらいからです。

AGAは高血圧や糖尿病のように必ずしも治療が必要なものではなく、自由診療でもあるので、医師として「こうしたらよい」という画一的な見解はありません。自分の悩みに対してどうしたいのかを明確にして、費用面で長期的に続けられるかどうかという視点を持って治療法を選ぶことが大切です。

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