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コラムカテゴリ男性AGA

薬によるAGA治療に必要な期間はどれくらい? 専門医師にインタビュー

2023/11/27
監修:三上 修

AGA治療は、内服薬や外用薬によるものが一般的です。このことは知っていても、治療にどれくらいの期間が必要なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、AGAの治療期間について、DMMオンラインクリニックの提携先医療機関で診療を行っている、三上先生に詳しいお話を伺いました。進行度によるAGA治療の違いや、気になる「初期脱毛」についてもあわせて解説していただきます。

代表的なAGA治療法

治療期間の前に、まず代表的なAGA治療法について確認していきましょう。AGAについては、先述の通り内服薬と外用薬を用いた治療が一般的です。処方薬は以下のようなものがあります。

  • フィナステリド、デュタステリド(内服薬)
  • ミノキシジル(内服薬)
  • 育毛トニック、ミノキシジル外用薬

抜け毛予防の内服薬

抜け毛予防を目的に使用されるのが、フィナステリド(商品名:プロペシア)とデュタステリド(商品名:ザガーロ)です。5αリダクターゼの働きを抑えてジヒドロテストステロンの産生を減らし、抜け毛を予防するというメカニズムです。

発毛促進の内服薬

ミノキシジルは、血管を広げて血圧を下げる効果があります。その副作用として、全身の多毛症を引き起こすことから、その発毛効果をAGAの治療に利用します現在、ミノキシジルの内服薬は、日本のガイドラインで推奨はされていませんが、医師の診察や判断のもとで処方を行うAGAクリニックも増えています。

発毛促進の外用薬

育毛トニックやミノキシジルは外用薬です。直接頭皮に塗布することで、血管を拡張させて頭皮の血流を増やし、毛の細胞を刺激して毛髪の成長を促します。

症例数が多く安全性も高い、カルプロニウムという外用薬もありますが、効果としてはミノキシジルの方が高いといわれています。特にミノキシジルのスプレータイプは使いやすいといえます。

AGA治療に必要な期間はどれくらい?

AGAの治療期間は、薄毛の進行度にもよりますが、3カ月や6カ月、1年という単位が一般的です。

必要な期間

薄毛の進行が初期段階なら、治療を始めて3カ月以内でも効果が見られることがあります。ただ、医師としては6カ月は治療を続けていただきたいと考えています。なぜなら、1〜2カ月目に「初期脱毛」が見られる方もいらっしゃるため、それを乗り越えてからの経過を見たいからです。初期脱毛については、後ほど詳しく解説します。

発毛が実感できるまでの過程

発毛を実感できるまでの期間は個人差があります。ただ、3カ月目までに初期脱毛が生じた方は、そこから徐々に現状復帰が始まり、4カ月目で効果を実感できるケースが多いといえます。その後は、それぞれの患者さんのAGAの進行度や、どこまで髪の毛を増やしたいかによって、続行期間を決めます。

かなり薄毛が進行しており、いわゆるつるつるの状態になっている場合、6カ月が経過しても生えてこないなら、効果は期待できないかもしれません。しかし、少しでも産毛が生えるなどの兆候が見られたら、さらなる効果が期待できます。治療を続行するとよいでしょう。

治療を途中でやめてしまうとどうなる?

3カ月未満で治療をやめてしまうと、髪の毛が減るだけで終わってしまいます。AGA治療は最低でも3カ月は続けることをおすすめします。 

治療初期の抜け毛は「生え変わり」の現象

先述の通り、1〜2カ月目に「初期脱毛」が起こる方も一定数いらっしゃいます。初期脱毛は、フィナステリドもしくはデュタステリドと、ミノキシジルをあわせて治療している場合に起こる可能性が高いものです。ミノキシジルだけの治療でも起こることがあります。

初期脱毛は、簡単に言うと生え変わり現象です。寿命の短い髪の毛がどんどん抜けて、そのあとにしっかりした髪の毛が生えてきます。治療初期の1〜2カ月目くらいに全体の毛量としては減ってしまうので、もし初期脱毛が起こった場合は不安になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その後は必ずと言ってよいほど髪の毛が生えてきます。実際の患者さんへのアンケート調査によると、「いつから効果を実感しましたか?」という問いに対しては「3カ月目」という回答が最多でした。

治療を途中でやめてしまうと起こりうること

初期脱毛の期間に治療をやめてしまうと、抜け毛が出て髪の毛が減った状態で終わってしまいます。そこからさらに薄毛が進行することもあるでしょう。ですので、私が診察する際には必ず「治療をするなら必ず3カ月は続けてください」と伝えています。3カ月継続する気がないなら、むしろ治療しない方がよいかもしれません。

進行度別・AGA治療の例

薄毛の進行度別のAGA治療について、いくつか例を挙げて説明します。

薄毛の進行が深刻な場合

薄毛が完全に進行して乳頭細胞が細胞死を起こしている場合、残念ながら新しい髪の毛は生えてきません。それまでに少しでも治療したいという方は、内服薬で抜け毛予防(フィナステリドもしくはデュタステリド)、発毛促進(ミノキシジル内服薬と外用薬)、頭皮環境を整えるサプリメント――と、考え得るベストな組み合わせにより、残された時間を最大限利用できるよう治療しましょう。

医師と相談しながら6カ月ほど様子を見て、もし発毛が少しでも見られたらチャンスはあります。諦めずに治療を続けてみてください。

薄毛の進行が中期・初期段階

ある程度薄毛が進んで「おでこが上がってきた」「頭のてっぺんが薄い」と感じる中期段階の方は、抜け毛予防のフィナステリドもしくはデュタステリドと、ミノキシジルの内服薬で治療しましょう。余裕があればミノキシジルの外用薬とサプリメントも加えてください。

それなりに薄くなってきたけど毛量はまだあるという初期段階の方は、抜け毛予防のフィナステリドもしくはデュタステリド、そしてサプリメントで、頭皮環境を整えながら様子を見るとよいでしょう。

AGAの治療期間をどう判断するか

どの段階の方も、効果が出た場合は6カ月目くらいで今後の治療をどうするかの判断が必要になってきます。薄毛が深刻な方は、6カ月目以降も治療を続行するケースが多いですが、中期や初期の方である程度満足できるところまで毛量が戻った場合は、治療をやめる方もいます。

しかし、一回治療を休むと、「3カ月くらいで抜け毛が増える」「髪の毛の生え方がゆるやかになる」のように、毛量が減ったと実感される方も少なくありません。その場合、リスクのあるミノキシジル内服薬だけ減薬する、サプリメントを加えるなど、変則的に中断する方もいます。

注意点としては、AGAの治療期間は月や年単位になり、短期間とはいえません。思った以上にお金がかかると感じる方も少なくないといえます。治療に必要なトータルの金額を事前に理解しておくとよいでしょう。

AGA治療はぜひ継続を

AGA治療は個人差もありますが、適切な時期に治療を始めれば多くの方が治療の効果を実感できます。特に薄毛の進行が初期段階の方は、効果が見られることがほとんどです。かなり進行が進んでいる方も、治療をしてみたら発毛が見られることもあります。6カ月は諦めずに治療を続けてみてください。

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