「いつまでたっても効果が見られない」 AGA治療の経過に関する悩みに医師が回答
せっかくAGA治療を始めたのに、思っていたより効果を実感できない……そう感じられている方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、AGA治療の経過に関する悩みについて、医師の真壁先生からアドバイスをいただきました。AGA治療の効果が感じられないときにはどうしたらよいか、その対処法などについてもお伝えします。
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AGA治療の流れと必要な期間
AGAは、男性ホルモンが髪の毛のヘアサイクルに悪影響を及ぼすことで起こります。早い人で10代後半から薄毛の症状が始まります。
髪の毛が細くなってコシがなくなってきた、おでこが広くなった、頭頂部が薄くなったなどがAGAの症状の特徴です。
実際に上記のような症状があり、クリニックを受診してAGA治療を開始しても効果が見られない場合は、男性ホルモン以外の原因があるかもしれません。
食生活の乱れ
食事をはじめ栄養に偏りがあると、髪の毛の成長に重要なヘアサイクルが乱れてしまい、薄毛の原因になります。過度な飲酒、喫煙も原因になることがあります。
ストレス・睡眠不足
自律神経に悪影響を及ぼすストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスを崩してしまうため、薄毛の原因になります。
加齢
加齢により、毛根自体の発毛状態が著しく低下し、回復できない状態になることがあります。これは、毛根自体が寿命を迎えてしまっている状態で、50〜60代で初めてAGA治療を開始された方に多く見られます。
他の病気
円形脱毛症、真菌が原因の脂漏性皮膚炎も薄毛の原因になります。この場合、皮膚科の受診が必要になります。
Q:AGA治療はいつまで続ければよいのでしょうか?
治療をいつまで続けるかは、患者さん自身が最終的に決めることになります。AGA治療に明確な期間はなく、治療の効果にも個人差があります。患者さんと接していて感じるのは、AGA治療を始める際の期待が大きく、実際に治療を始めてから「思っていたのとは違う」という感覚を持たれる方が少なくないことです。
AGA治療の効果を1〜2カ月で実感できるケースは少なく、実感するまでには一般的に3〜6カ月はかかります。おでこの薄毛の症状が進行してしまっているケースでは、特に50代以降の方で治療効果の実感が乏しいこともあります。
もちろん、治療の効果には個人差があります。実際に治療を始めて経過を見ていかないと、いつまで続けるかについては一概に言えないというのが正直なところです。いつまで治療を続けるかは、受診しているクリニックの医師と相談した上で決めていくのがよいと思います。
Q:18歳男です。生え際がM字にはげ始めているように思います。AGA治療はいつから始めれば良いのでしょうか?
前頭部の髪の生え際がM字の形、または頭頂部がO型に薄くなり、その範囲が徐々に広がっていくのがAGAの特徴です。前者の症状が、M字はげと呼ばれているものです。O字と違って、M字はげは鏡を見た際などに、自分で気づきやすい脱毛パターンといえます。
AGAの発症に関係している男性ホルモンの一種、ジヒドロテストステロン(DHT)が作用する男性ホルモン受容体は、頭頂部や前頭部の毛髪に多く存在しているため、この箇所が薄毛になるのです。
M字はげが気になるという理由で、クリニックに来られる若い方は一定数おられます。「若いからM字はげになる」ということではありませんが、見た目を気にされている若い方は、よく鏡を見るので早く気づくというケースが多いと感じます。
AGAは進行性なので、そのままにしておくと悪くなることはあってもよくなることはありません。もし、気になることがあればAGA専門のクリニックを受診し、早めに治療を始めることをおすすめします。治療を始めるタイミングに年齢は関係ありません。
Q:クリニックに相談してAGA治療をしていますが、いつまでたっても効果が見られません。クリニックを変えるべきでしょうか?
現在、通われているクリニックで納得感が得られないのであれば、変えてみてもよいのではないでしょうか。
クリニックにはそれぞれ治療方針があり、医師はその方針を基に治療を行います。まずはクリニックの方針を知り、それに共感できるかどうかで判断するのがよいかもしれません。
患者さん自身が、ポジティブな気持ちで治療を続けることが最も大切です。実際に医師と話して、悩みに寄り添ってもらっていると感じられるかどうかも大きな判断材料になります。
AGA治療は継続が重要
AGA治療はすぐには効果が実感できないので、焦りを感じることがあるかもしれません。新しいヘアサイクルにシフトし、それが定着するには時間が必要です。治療を開始して1〜2カ月で効果が実感できないから、という理由で治療を中断してしまうと、もったいないと思います。少なくとも4〜5カ月は経過を見守りましょう。
また、効果が実感できた場合にも、効果を期待し続ける間は治療を継続する必要があります。治療をやめてしまうと発毛状態を維持できなくなり、元の状態に戻ってしまいます。AGA治療は継続することも大切ですが、患者さん自身がどこで満足するかのタイミングも重要です。
AGA治療はマラソンで医師は伴走者
継続が大切であるAGA治療は、マラソン競技に例えることができるかもしれません。
就職、結婚や妊活などのライフイベント、また、ストレス、病気、加齢など、人生のさまざまな局面で、AGA治療についての悩みが出てくるでしょう。そのときに伴走してくれるのがAGA治療の主治医です。
AGA治療によって自分自身が明るくポジティブに日々を送るきっかけを作ることができたなら、それ以上のことはないと思います。AGAに悩んでいたり、AGA治療の経過に満足できないなら、ぜひ医師に相談してみてください。
迷ったとき、困ったときにいつでも助けを求めることができ、悩みに寄り添ってくれるクリニックや医師に出会えることを願っています。
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