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コラムカテゴリ男性AGA

【医師監修】気になる抜け毛、原因は? 危険な抜け毛を見分けるポイントも解説

2023/10/30
監修:三上 修

「シャンプーのとき、抜け毛の本数が増えてきた気がする」「朝起きたとき枕についている髪の毛の量が多い」など、抜け毛に関する悩みをお持ちの方は多くいらっしゃいます。

 

今回の記事では、気になる抜け毛の種類や原因についてフォーカス。AGAなどの疾患による抜け毛と正常な抜け毛を見分けるポイントなど、抜け毛にまつわるさまざまな疑問について、DMMオンラインクリニックの提携先医療機関で診療を行っている医師、三上先生への取材を元に詳しく解説します。

抜け毛の種類

抜け毛は正常なものと、AGAを含む異常なものに大きく分けられます。

そもそも抜け毛は、日常的なヘアサイクルの中で自然に起こっていることです。髪の毛には一定の周期(毛周期)があり、通常2~6年をかけて成長から脱毛までを繰り返しています。
髪が生えてくる「成長期」を経て、髪の成長が遅くなる「退行期」、髪の成長が止まる「休止期」、新しい毛が古い毛を押し出すことで起こる「脱毛期」というサイクルです。
このヘアサイクルの関係で、一日およそ50~100本の髪の毛が抜けています。この本数の範囲内であれば、それほど抜け毛を気にする必要はないといえるでしょう。

一方で、異常な抜け毛の多くは、何らかの医療的な対処が必要です。
成人男性に多いAGA(男性型脱毛症)をはじめ、円形や楕円形に髪の毛が抜けてしまう円形脱毛症、皮膚の病気による脱毛、やけどなど外傷による脱毛、薬による脱毛などが異常な抜け毛にあたるでしょう。

AGAはヘアサイクルにおける休止期に脱毛が起こるのに対し、円形脱毛症などは休止期だけではなく成長期においても異常な脱毛が起こります。

抜け毛の主な原因

次に、異常な抜け毛が起こる主な原因について詳しく見ていきましょう。

男性ホルモン

成人男性の場合、第一に考えられるのが男性ホルモンが原因となるAGAです。
男性ホルモンにはいくつか種類がありますが、AGAと密接な関わりがあるのがテストステロンです。少し専門的な話になりますが、このテストステロンは5αリダクターゼという酵素と結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

頭髪や頭皮にある毛乳頭細胞にこのDHTが働くことで、TGF-βという物質が分泌され、アポトーシスという細胞の自然死を誘導します。この細胞死が、成長途中の毛髪が抜ける原因となり、広範囲の薄毛へと繋がっていくのです。
なお、髭や眉毛にある毛乳頭細胞にDHTが働くと、逆に毛の成長を促進します。同じ男性ホルモンの作用でも、起こる場所により反応が異なるのが特徴です。

遺伝

父や祖父がAGAを発症していた場合、その子どももAGAになる可能性が高いと言われます。

そうした遺伝がどのようなメカニズムで起こるのかについては残念ながら詳しく解明されてはいませんが、男性ホルモンの作用が大きく関わっているとされています。

加齢

頭皮や毛髪にある毛乳頭細胞がアポトーシスを起こすことで、毛乳頭細胞が死んでしまい、そこから毛髪が生えなくなってしまうというのが脱毛のメカニズムですが、その原因の一つに加齢があります。

身体に数多くあるほかの細胞と同様、加齢とともに毛乳頭細胞の機能が低下するのが理由です。男性、女性両方の原因となりえます。

ストレス

睡眠不足や仕事などによって過度のストレスがかかると、人によっては頭皮環境に影響が出る場合があります。

ストレスにより自律神経が乱れることにより、交感神経が優位となって血管が収縮。血流が悪くなり、毛乳頭細胞がある毛根まで十分な栄養が行き渡らなくなってしまうのです。
その結果、脱毛や毛髪の成長が遅くなる現象が起こりえます。

食生活の乱れ

亜鉛や必須アミノ酸のリジンなどの毛髪の健康を促進する栄養素や、ビタミンB群など頭皮環境を整えるために必要な栄養素が不足をすると、抜け毛につながる場合があります。

加工食品や揚げ物など、塩分や脂質、糖質が多い食事中心の生活を送っていると、こうした栄養素が不足しがちになりますので、バランスよい食事を心がける必要があります。

日焼け

屋外での仕事やレジャーなどで長時間日光を直接浴びると、頭皮にも日焼けが起こります。

日焼けは頭皮そのものが傷んでしまうことにつながりますので、外出をするときは帽子をかぶる習慣をつけましょう。
もし日焼けをしてしまったら、ローションなどで保湿をすることも大切です。

その他の病気

AGA以外にも、冒頭で説明した円形脱毛症も代表的な抜け毛の原因です。
円形脱毛症は、過度なストレス、そして身体の免疫が自分自身の正常な細胞を傷つけてしまうこと(自己免疫疾患)で起きるとされますが、はっきりとした原因は分かっていません。

円形脱毛症の多くは1年以内に毛髪が回復しますが、15~25%ぐらいの確率で脱毛が広範囲に及ぶ場合もあり、脱毛に気づいたら早めに医療機関を受診することが大切です。
そのほか、脂漏性皮膚炎や甲状腺異常なども、脱毛を促す原因となることがあります。

正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方

次に、正常な抜け毛とAGAなどの異常な抜け毛を見分けるポイントを解説します。
髪の毛の太さや色、毛根の状態など判断基準はさまざまですが、個人差があるため、これら全てに明確な基準を設けることは難しいといえます。
したがって、分かりやすいポイントとして「抜け毛の本数」に注目しましょう。抜け毛は正常なヘアサイクルのなかで必ず起こるものですので、先述の通り一日あたり50本~100本までは特に心配する必要はありません。

AGAなど異常な抜け毛を心配した方がいい場合は、一日200本など、明らかに100本以上の抜け毛が起きているときです。
シャンプー後に排水溝にたまった髪の毛や、起床後、枕についた髪の毛の本数などを確認し、合計で一日100本以上ありそうな場合はAGAなどを疑いましょう。

なお、一日に抜ける髪の毛のうち約半分が、シャンプーのときに集中するとも言われています。それを踏まえ、シャンプー中の抜け毛が50本程度の場合は、正常の範囲内ととらえてもいいでしょう。
また、AGAの場合、数カ月後におでこの髪の生え際が後退したり、頭頂部の髪の毛が薄くなったりするなど、特徴的な所見がみられます。その場合、早めに医療機関を受診しましょう。

「異常な抜け毛」だと思ったら、皮膚科やAGAクリニックへ

AGAをはじめとした異常な抜け毛が疑われる場合は、皮膚科やAGAクリニックを早めに受診しましょう。

特に、AGAは進行性の脱毛症のため、治療をせずに放っておくと、日に日に薄毛が進み、治療が間に合わなくなってしまいます。AGAの可能性があると思われたら、早めに医療機関のカウンセリングを受けることが大切です。

AGAの治療に特化したAGAクリニックでは、発毛を促すミノキシジルや、薄毛の進行を抑えるフィナステリド内服薬・デュタステリド内服薬などを用いた薬物療法を用いることが一般的です。こうした処方薬が持つ効果は、ドラッグストアなどで販売されている市販薬では得られません。副作用の発現率も極めて低いため、比較的安全性の高い薬であるといえます。

ぜひ、思い切って相談をするところから始めてみてください。

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