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抜け毛の原因はひとつじゃない!危険な抜け毛と正常な抜け毛の違いとは?

2024/12/27
監修:辛島 史憲

抜け毛に悩んでいる方は多いかもしれませんが、実はすべての抜け毛が「危険」というわけではありません。正常な抜け毛は毛周期(ヘアサイクル)と呼ばれる髪の毛が生え変わる自然なサイクルの一部であり、毎日一定量抜けるのは健康な頭皮の証でもあります。

一方で、通常よりも多い抜け毛や異常な抜け方がみられるときは、何らかのトラブルのサインかもしれません。この記事では、抜け毛の原因や正常な抜け毛と異常な抜け毛の違いについて詳しく解説します。

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正常な(生理的な)抜け毛と危険な抜け毛がある

抜け毛には健康な状態で起こる「正常な抜け毛」と、何らかのトラブルが原因となる「危険な抜け毛」があります。どちらの抜け毛か判断するために、まず「毛周期(ヘアサイクル)」とは何かをご説明します。毛周期(ヘアサイクル)を知ると、抜け毛の種類を理解し、生理的な抜け毛か否か判断しやすくなります。

正常な抜け毛と毛周期(ヘアサイクル)

髪の毛には「毛幹」と「毛根」があります。毛幹は皮膚の外に出ている目に見える部分、毛根は皮膚の内側に隠れている部分です。毛根を包んでいる髪を作り出す組織である「毛包」は、髪が生えかわるサイクルである「毛周期」によって毛包下部の大きさや形状が変化しますが、毛包上部は変化しません。

毛周期には、「成長期」「退行期」「休止期」という3つの段階があり、これを繰り返して髪は生えかわります。成長期には、毛髪の生成や成長を担う毛母細胞が増殖して毛が成長し、退行期では毛母細胞がアポトーシス(死滅)して毛の成長が止まります。休止期から次の成長期に古い毛が生理的に抜け落ち、新しい毛に生えかわるのです。また、毛の長さは成長期の長さに、毛の太さは毛包の大きさに比例しています。このように毛周期が1周すると必ず毛は抜けるため、1日におよそ50〜100本ほどの毛が抜けることは生理的な抜け毛といえます。

危険な抜け毛とは

危険な抜け毛とは、

  • 正常な範囲を超えて異常に抜け毛が増える場合(抜け毛が排水溝に詰まる、大量に枕についているなど)
  • 円形脱毛症のように部分的な脱毛を認める場合

などをいいます。円形脱毛症は、成長期の毛包を標的として自身の免疫が過剰に反応することで起こる「自己免疫疾患」であることが明らかになってきました。また、皮膚疾患に伴う脱毛も、正常な抜け毛ではありません。


※「日本皮膚科学会 皮膚科Q&A 『Q10. 円形脱毛症とはどのような病気なのでしょうか?』」を参考に作成

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正常な抜け毛と危険な抜け毛の見分け方

正常な抜け毛と危険な抜け毛の見分け方は難しく、1日に抜ける髪の本数を正確に数えるのは現実的ではありません。ただし、毛根の大きさや形、髪の太さなど髪の毛を観察することでいくつかの判断材料を得ることが可能です。

先述の通り、毛包下部は毛周期において、大きさや形状が変化するため、毛根が太くハリがあるかを確認してみましょう。

また、毛の太さは加齢とともに細くなる傾向があります。以前と比べて髪の太さに変化はみられるか、頭髪の部位によって太さに違いがないかをチェックするのもよいでしょう。ただし、もし抜け毛や髪の細さに不安を感じる場合は、皮膚科やAGAクリニックの受診をおすすめします。

さまざまな抜け毛の原因

抜け毛には、AGA以外にもさまざまな原因が考えられます。今回は特に注目すべき8点をピックアップしましたので、抜け毛が気になる方は確認してみてください。

【1】加齢による抜け毛

老化現象のひとつに、毛髪の衰えがあります。加齢により毛包が小さくなったり、毛周期が乱れたりすることで抜け毛が増えると考えられています。

抜け毛は頭部全体で進行しますが、特に頭頂部が薄くなり、透けて見えてきます。

【2】ストレスによる抜け毛

ストレスが頭皮に悪影響を及ぼして、抜け毛につながることがあります。過剰なストレスを受けると自律神経が乱れ、交感神経が優位になり血管が収縮します。その結果、毛髪を作る毛母細胞にまで十分に栄養が届かず、毛髪の生成や成長が滞ってしまうのです。また、ストレスが皮膚のバリア機能の回復を遅らせたり、炎症を引き起こしやすくしたりすることも報告されています。

【3】食生活の乱れによる抜け毛

食生活の乱れも抜け毛の原因となります。毛髪成分の80〜90%はケラチンと呼ばれるタンパク質で、このタンパク質はアミノ酸から合成されます。アミノ酸には体内で合成できる非必須アミノ酸と、体内では合成できず食事などから摂取が必要な必須アミノ酸の2種類が存在します。

つまり、偏った食事や栄養不足による必須アミノ酸の欠乏は、髪の成長を阻害し抜け毛を増やす可能性があります。

【4】日焼け(紫外線)による抜け毛

日焼け(紫外線)は、毛髪にダメージを与えるだけでなく、毛母細胞にも影響を及ぼすとされています。

紫外線には「UV-A」と「UV-B」の2種類があり、波長の長い「UV-A」は毛母細胞にダメージを与えることで毛髪の成長を妨げ、抜け毛を引き起こす可能性があると考えられています。

【5】合わないシャンプーの成分による抜け毛

肌に合わないシャンプーを使い続けると、間接的に脱毛につながる可能性があります。シャンプーの成分が頭皮に刺激を与え、炎症やかゆみが慢性化すると、毛根がダメージを受ける恐れがあります。

さらに、頭皮に合わないシャンプーは、皮脂バランスを乱し、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を引き起こすこともあります。これらが毛穴を詰まらせると、髪の成長を妨げる可能性が出てくるのです。

【6】ヘアカラーやパーマなどのダメージによる抜け毛

ヘアカラーやパーマ液に含まれる化学成分が頭皮に付着すると、炎症やかぶれの原因となります。こうした炎症が慢性化すると、毛根に悪影響を及ぼし、脱毛のリスクが高まります。

また、ヘアカラーやパーマなどによって、髪が弱くなり、髪が切れやすくなります。このように、物理的な切れ毛と脱毛が同時に進行する場合もあります。

【7】季節性の抜け毛

一般論として、春と秋は抜け毛が増えやすい時期といわれていますが、人によっては年間を通して抜け毛が増えるポイントがあります。それぞれの季節で抜け毛が増えるとされる要因は以下の通りです。

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【8】ホルモンバランスの変化による抜け毛

男女ともに、ホルモンバランスの変化によって抜け毛が増える可能性があります。男性ホルモンの一種であるテストステロンが毛乳頭細胞内で変換されてできるジヒドロテストステロン(DHT)は、ヘアサイクルを短くしてAGAの原因となります。

女性の場合も、加齢とともに女性ホルモンの分泌が低下し、相対的に男性ホルモンの影響が強くなります。この変化が原因で、女性AGA(FAGA)を発症することもあります。

よって、男女ともにホルモンバランスの変化には注意が必要です。

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「異常な抜け毛」だと思ったら、皮膚科やAGAクリニックへ

異常な抜け毛を感じた場合、自己判断だけでは原因を特定するのは難しいことがあります。頭皮や髪の状態を正しく専門的に診断してもらうためにも、皮膚科やAGAクリニックの受診をおすすめします。

医師の診察を受けることで、脱毛の原因を特定できます。AGAや円形脱毛症、あるいは生活習慣やホルモンバランスの乱れによるものかなど、原因に合わせた適切な治療法を提案してもらえるでしょう。異常な抜け毛の場合、早期の対応が進行を食い止める鍵となります。自宅や職場から受診可能なオンライン診療もありますので、生活スタイルに合わせた受診方法を選択してみてください。

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