お知らせ クーポン ヘルプ
コラムカテゴリ男性AGA

AGA薬を服用中に風邪薬を飲んでも大丈夫?

2024/05/27
監修:三上 修

AGA治療薬を服用中に他の薬との飲み合わせについて気になる方がいるのではないでしょうか。フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル服用中でも風邪薬を飲むことは可能ですが、一部注意が必要な薬もあります。今回は、AGA治療薬と併用注意の薬について解説します。

AGA薬を服用中に風邪薬を飲むことは可能

AGA治療薬を服用中に風邪を引いた場合、風邪薬を飲むことは可能です。フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルの添付文書の情報をもとに紹介します。

フィナステリド・デュタステリド

5α還元酵素阻害薬であるフィナステリド・デュタステリドともに風邪薬との併用は問題ないとされています。どちらの薬とも添付文書の注意すべき併用薬の項目に、風邪薬の記載はありません。後述する注意点もあるため、風邪症状で医療機関を受診した際には医師に、風邪薬を薬局やドラッグストアで購入する際には薬剤師に、フィナステリド・デュタステリド服用中であることを伝えておきましょう。

ミノキシジル内服薬/外用薬

ミノキシジルは、内服薬・外用薬ともに風邪薬との併用は問題ないとされています。国内でミノキシジル内服薬は未承認ですが、米国では「Loniten」という製品名で高血圧治療薬として販売承認されています。Lonitenの添付文書の併用注意の項目に、風邪薬との記載はありません。また、ミノキシジル外用薬の添付文書にも風邪薬との併用に関する注意事項についての記載はないため、ミノキシジル内服薬・外用薬ともに風邪薬との併用は可能です。

※AGA治療中の飲酒については、こちらの記事もあわせてご確認ください。
AGA治療中は禁酒すべき? 飲んでもいいタイミングは?

AGA治療薬を服用中に注意しなければならない併用薬

AGA治療薬と併用する場合に注意が必要な薬があります。

  • フィナステリド:飲み合わせに注意する薬はなし
  • デュタステリド:一部のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)治療薬など
  • ミノキシジル内服薬:降圧作用のある薬

それぞれ詳しく解説します。

フィナステリドは特になし

フィナステリドは、添付文書に併用注意薬の記載がないため、注意しなければならない薬はありません。食事の影響も受けませんので、食前・食後に限らず、服用タイミングはいつでも問題ありません。

※フィナステリドの関連情報については、こちらの記事もあわせてご確認ください。
フィナステリドから始めるAGA対策! 効果・副作用を一挙解説
フィナステリド(プロペシア)はずっと飲み続けていて大丈夫?
妊活中にフィナステリドを服用しても問題ない?

デュタステリドは一部の抗ウイルス薬などとの併用に注意

デュタステリドは、以下の薬との飲み合わせに注意が必要です。

  • 一部のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)治療薬
  • 抗菌剤
  • 抗真菌剤 など

これらの薬と併用することでデュタステリドの代謝が遅れ、副作用が強く出てしまう可能性があるからです。医療機関から処方箋をもらったり、薬局やドラッグストアで薬を購入したりする際には、医師や薬剤師にデュタステリドを服用中であることを伝えておきましょう。なお、デュタステリドも食事の影響はありません。

※デュタステリドの関連情報は、こちらの記事もあわせてご確認ください。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用

前立腺がん検査時の注意点

フィナステリド、デュタステリドには他にも注意点があります。前立腺がんの検査を受ける際には、必ず医師にAGA薬を服用中であることを伝えましょう。フィナステリド、デュタステリドを服用していると、前立腺がんの検査指標である「PSA」値が低下するためです。PSA値が本来よりも低い値として出ることで、前立腺がんの診断が遅れてしまう可能性があります。

ミノキシジル内服薬は、降圧作用のある薬との併用は注意が必要

先述の通り、ミノキシジル内服薬は、米国で高血圧治療薬(製品名:Loniten)として承認を得ています。Lonitenの添付文書には、高血圧治療薬であるグアネチジン*との併用で、血圧低下を起こす可能性が記載されており、血圧に影響を及ぼす薬との併用には注意が必要です。例えば、鎮痛・抗炎症・解熱剤のロキソプロフェンナトリウムは、血圧低下や上昇の注意事項が添付文書に記載されており、併用に注意したほうがよいでしょう。ミノキシジル外用薬の添付文書にも、高血圧・低血圧の方は使用前に医師・薬剤師に相談するよう記載されています。

ミノキシジルにも食前、食後などの決まりはありません。

*グアネチジンは、国内で販売中止されています

グレープフルーツジュースにも注意! 「CYP3A阻害作用」とは

AGA薬に限らず、多くの医薬品で併用に注意が必要な薬剤を紹介します。薬を服用すると「代謝」と呼ばれる過程を経て、体外へ排出されます。多数の医薬品が代謝される「CYP3A(シップスリーエー)」と呼ばれる酵素があり、この酵素を阻害する働きをもつ薬との併用には注意が必要です。

医薬品以外では、グレープフルーツジュースに「CYP3A」が多く含まれています。

■主なCYP3A阻害薬

別の病院を受診する際には、AGA治療中であることを伝えましょう

AGA治療薬と風邪薬や他の薬との飲み合わせについて解説しました。風邪薬を併用することは、添付文書には注意書きはなく、問題はないとされています。

しかし、

  • フィナステリド・デュタステリドは前立腺がん検査時、
  • デュタステリドはHIV治療薬などとの併用、
  • ミノキシジル内服薬では血圧に影響する薬を服用している方など、

それぞれ注意すべき点が異なります。AGA治療中で別の病院を受診する場合は、AGA治療薬の服用状況を医師や薬剤師に伝えましょう。

抜け毛に悩んでいる人がチェックした記事

AGA治療薬の種類、効果、金額の目安を比較!
AGA治療薬の違いやその効果、治療にかかる費用について詳しく解説しています。薄毛改善を目指すなら、早めの治療が効果的です。

AGA治療費用はいくらかかる? ケース別イメージを医師が解説
AGA治療の費用や期間について医師がケース別に解説。AGA治療は長期戦となることが多いため、年間・全体の費用を見積もることが重要です。治療目的や薄毛の段階による費用の変動も考慮し、ご自身に近いケースを確認しましょう。

AGAにサプリは効くの? 薄毛に期待できる成分と効果的な摂取方法
薄毛への効果が期待されるサプリは多種多様です。「どれを選べばいいか」「具体的な効果は何か」などがわかりにくい場合があります。そこで、薄毛に悩む方々に向けて、サプリの選び方や成分、効果的な摂取方法について解説します。

デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
デュタステリドは、代表的なAGA治療薬の一つです。デュタステリドの特徴や他のAGA治療薬との違い、注意すべき点、治療期間と費用などについて紹介します。

AGA治療薬は個人輸入しても大丈夫? リスクや処方箋との違いを確認
AGA治療薬を通販サイトなどで個人輸入することを検討される方へ。以前は安価で治療薬が入手でき、便利な選択肢とされていました。しかし、近年では個人輸入のメリットが薄れ、リスクが増加しています。この記事では、安全性や利便性の観点から、個人輸入の現状とデメリットについて解説し、よりよい選択肢をご提案します。

フィナステリド・プロペシアの通販は危険? 医師が考える安全なAGA薬入手法とは
AGA治療薬のフィナステリド・プロペシアは医師の処方が必要です。個人輸入による通販での購入にはリスクがあります。これらの薬を安全かつ便利に入手する方法や、通販で購入する際のデメリットとリスクについて医師が詳しく解説します。

出典

DMMオンラインクリニックでは
予約、事前問診、ビデオチャットでの診察、決済、薬の受け取りまでワンストップで完結!
スマホやPCで、お好きな場所から医師の診察を受けられます。

問題が解決しない場合は、
こちらからお問い合わせください。