M字はげにミノキシジルは効果ある?
薄毛の原因にAGAが多いことが知られています。そしてAGAの治療薬の一つにミノキシジルがあります。
男性におけるAGAの薄毛は前頭部や頭頂部の髪の毛が軟らかくなって、その後細く短くなってしまうのが特徴です。薄毛のパターンの中で額の生え際が次第に後退し、頭を上から見ると髪の毛がアルファベットのMの字に見える、いわゆる「M字はげ」が有名です。
今回は、M字はげでお悩みの方にミノキシジルの治療が本当に効果的なのかを解説します。
M字はげの原因と治療法
M字はげは薄毛の典型的なパターンの一つですが、なぜM字はげになってしまうのでしょうか。そしてM字はげの治療法はないのでしょうか。こうした疑問について解説していきます。
より詳しい情報を知りたい方は「M字はげ」の原因・診断基準・対策を医師が解説の記事もお読みください。
「M字はげ」はAGAが原因の一つ
AGAの発症には、男性ホルモンと遺伝、生活習慣が関わっています。多くは30歳前後から発症し、徐々に薄毛が進行して40歳以降に目立ってくるのが一般的です。
AGAの特徴は額の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなることです。そのため、AGAが進行するとM字はげになっていきます。
M字になってしまうその他の原因
AGAの他にM字はげになる代表的な原因は「牽引性脱毛症」です。髪の毛や頭皮に物理的な刺激が持続的に加わることで脱毛の原因になります。特定の髪型による髪の重さや、分け目、髪をまとめた時の力などにより髪の毛が引っ張られ続けると毛根にダメージが生じます。その結果、頭皮の血流が悪くなってしまうことで脱毛が促進されてしまいます。
M字はげと他の脱毛症との違い
M字はげは、AGAや牽引性脱毛症が大きな原因となります。では他の脱毛症との違いはどのようなものでしょうか。
AGA、牽引性脱毛症以外の薄毛の原因は、円形脱毛症などの皮膚疾患や甲状腺機能低下症、感染症などの全身疾患、鉄・亜鉛・ビタミンDなどの栄養不足、ストレスによるものなどが挙げられます。大まかな特徴として円形脱毛症は文字通り一部が円形に脱毛し、それ以外であれば全体的もしくは前頭部、頭頂部以外が薄毛になります。
AGAによるM字はげは、額の生え際(+頭頂部)の脱毛が特徴で、他の脱毛症とは薄毛になる場所が異なります。
AGA起因のM字はげの治療法は
AGAによるM字はげに対する治療法は、AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドの内服、ミノキシジルの外用薬が推奨されています。他には植毛やレーザー治療なども選択肢の一つとして挙げられます。
その他に国内未承認ではありますが、AGA専門クリニックでは有効性の高さからミノキシジル内服薬を処方するところもあります。
M字はげに効果的なミノキシジル
M字はげの治療には、AGA治療薬であるミノキシジルやフィナステリドといった薬が有効です。結論から言いますと、M字はげにはミノキシジルを使用した方がよいでしょう。
ここではミノキシジルがどのように薄毛に効果があるのか、フィナステリドとの違いなどを解説します。
ミノキシジルの作用
ミノキシジルは、過去には血圧を下げる薬として使用されていました。ところが、ミノキシジルを使用した方が多毛になる現象が見られたことから、現在は発毛薬として使われています。
ミノキシジルについての詳しい情報はこちらの記事を参照してください。
フィナステリド(プロペシア)との違い
フィナステリドは、男性ホルモンの一つで脱毛を促進する作用のあるジヒドロテストステロンの産生に関わる「5αリダクターゼ」をブロックし、脱毛を防ぐ効果がある内服薬です。ミノキシジルが発毛作用であるのに対して、フィナステリドはこれからの抜け毛を予防する薬となります。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
ミノキシジルがM字はげに有効な理由
ミノキシジルは、なぜM字はげに有効なのでしょうか。フィナステリドなど5αリダクターゼをブロックする薬の効果は、頭頂部などに比べると、額の生え際に対する効果が少ない傾向があります。その理由は、額の生え際に頭皮の血流に関わる毛細血管の量が少ないからと言われています。
ミノキシジルの作用には、頭皮への血流を改善する効果があるとされています。そのため、もともと血流が少なめな額の生え際が薄くなるM字はげには、ミノキシジルが有効であると言えます。ただし、その効果には個人差があり、進行した場合は効果を実感しにくいこともあります。なるべく早く治療を開始することが重要と言えるでしょう。
M字はげの進行を防ぐためにできること
M字はげは正面から見たときに目立つので、気にされる方が多いかと思います。では少しでもM字はげの進行を防ぐには、どのようなことをすればよいのでしょうか。
適切なAGA治療を進める
M字はげはAGAが原因であることが多いため、AGAの治療が進行を防ぐのに重要です。ミノキシジルやフィナステリドを使用することで脱毛を抑え、発毛を促すとよいでしょう。
生活習慣を見直してみる
薄毛の予防には生活習慣も大切です。頭皮への栄養を保つため、タンパク質・ビタミンD・ビタミンB群・亜鉛などをしっかりと摂取し、ホルモンバランスを保つためにしっかりと睡眠時間を確保しましょう。
またタバコは頭皮への血流が悪化することが知られていますので、喫煙をしている方はぜひ禁煙をおすすめします。
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髪を引っ張るなど負担をかけない
牽引性脱毛症もM字はげの原因の一つです。髪の毛が物理的に引っ張られることで頭皮へ過剰な刺激が伝わり脱毛が促進されてしまいます。そのため髪の毛のセットなどで髪を強く引っ張らないなど、髪の毛をいたわることが大切です。
M字はげにはミノキシジルの治療がおすすめ
M字はげはAGAが主な原因で生じますが、額の生え際は頭頂部よりもフィナステリド内服薬の効果が少ない傾向にあります。そのため、ミノキシジルを併用して頭皮の血流を改善し、発毛効果を期待するのがよいでしょう。
ミノキシジルなどを使ったAGAの治療は、オンラインクリニックなどで医師に相談しながら行うことをおすすめします。
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