お知らせ クーポン ヘルプ
コラムカテゴリ男性AGA

AGAに発毛剤は効果アリ? 育毛剤との違いや副作用まで徹底解説

2025/01/31
監修:辛島 史憲

発毛剤と育毛剤の違いについて、よく理解しないまま使用している方もいるのではないでしょうか。薄毛や男性型脱毛症(AGA)に悩んでいる方にとって、正しい知識を身に付けることは、効果的なケアを始める上で非常に重要です。

この記事では、市販の発毛剤の特徴や効果的な使用法、使用する際の注意点、医療機関で受けられる治療との違いについて詳しく解説します。自分にあった薄毛対策を見つけるためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

信頼性の高い医療情報のための制作ポリシー

DMMオンラインクリニックでは確かな情報を提供するため以下の取り組みを行っています。

  • 適正な監修プロセス
  • 医療法人との提携
  • コンテンツ作成基準の明確化
詳細を見る

AGAにおける発毛剤の効果とは

「発毛剤」とは何か、厚生労働省は明確な定義を設けていません。製薬会社やクリニックにより、その定義は異なる場合があります。しかし、多くの場合は、薄毛やAGAを予防するだけでなく、実際に髪を生やす効果が認められているものを指すことがほとんどです。

発毛剤と育毛剤の違い

発毛剤と育毛剤の違いは、以下の通りです。

発毛剤には、代表的な成分として新しい毛髪の成長を促進するミノキシジルが含まれています。一方、育毛剤は「脱毛の防止及び育毛を目的とする外用剤」と定義づけされています。

具体的な効能効果として認められているのは、

  • 育毛や脱毛の予防
  • 発毛促進
  • 養毛

などです。

発毛の有効成分・ミノキシジル

発毛の有効成分であるミノキシジルには、外用薬と内服薬の2種類あります。国内ではミノキシジルを成分とする外用薬のみが承認されており、内服薬は未承認です。ミノキシジルの発毛促進作用は、毛組織の血流改善(血管拡張作用による)、毛周期の成長期間の延長、毛母細胞のアポトーシスの抑制などによるものとされています。

市販の発毛剤についての疑問を解消

発毛剤には、ドラッグストアや薬局で購入できる市販薬があります。また、インターネット通販などでも、医師の診察なしで手軽に購入することが可能です。ここで、市販の発毛剤に関する一般的な疑問点をピックアップして解説します。

市販の発毛剤の特徴

市販の発毛剤(「リアップ」シリーズなど)は、購入の際に医師の診察や処方箋が不要であり、手軽に薄毛対策を始めたい方にとって利便性が高い選択肢の一つです。もしわからないことがあっても、ドラッグストアや薬局に勤務している薬剤師に相談し、薬剤選択についてアドバイスを受けられます。

市販の発毛剤の限界と注意点

市販の発毛剤(外用薬)と、医療機関で処方される外用薬の相違点の一つに、ミノキシジルの濃度があります。市販薬に含まれるミノキシジルの濃度は最大5%ですが、AGAクリニックで処方されるミノキシジルには濃度15%のものもあります。そのため、市販薬では効果が限定的になる可能性も考えられます。

また、ミノキシジルを配合している発毛剤には毛を生やす効果が期待されていますが、抜け毛を減らす効果はありません。AGAによる抜け毛は、男性ホルモンが主な原因であり、薄毛の進行を食い止めながら治療効果を最大化するためには、フィナステリドやデュタステリドといった処方薬の併用が重要です。

さらに、市販薬は医師の処方を受けずに購入できるため、他の薬剤との併用には注意しましょう。特に、血圧の薬、心臓や腎臓に対する薬を服用している場合は、市販の発毛剤を使用する前に医師や薬剤師に相談して安全性を確認することをおすすめします。

発毛剤使用時の副作用と注意点

ドラッグストアやインターネット通販で手軽に購入できる薬でも、副作用が発現するリスクはゼロではありません。発毛剤を選ぶ際は正しい使い方を理解し、副作用があらわれた場合の対処法についても、事前に知っておくことが大切です。

発毛剤の正しい使用方法

発毛剤を使用する際は、1日の塗布回数などの用法用量を必ず守って使用しましょう。医薬部外品の添付文書にも、使用上の注意が記載されています。確認した上で、気になる点があれば使用前に薬剤師に相談してください。

また、市販の発毛剤に関する一般的な注意点としては、

  • 外用剤は内服せずに頭皮のみに使用すること
  • 頭皮に傷や湿疹などがある場合、悪化させる可能性があるため使用しないこと

などが挙げられます。

想定される副作用とその対処法

ミノキシジルは、もともと血圧を下げる薬として開発されており、海外では「ロニテン」という製品名で高血圧の治療薬として販売されています。そのため、ミノキシジルはめまいや頭痛、血圧低下や循環器系の副作用が起こる可能性があると理解しておくことが重要です。

ただし、AGA治療で使用されるミノキシジル内服薬の用量は、高血圧治療での用量(最大1日100mg)と比べて非常に少なく、1日2.5〜5mg程度です。用量が大幅に異なるため、副作用のリスクは低いと考えられますが、必ず医師の診断のもとに使用する必要があります。

一方、外用薬の場合は皮膚に直接塗布するため、循環器系への影響は稀とされています。

しかし、市販の外用薬に含まれるミノキシジルも、濃度が低いとはいえ、副作用が起こらないわけではありません。市販薬の添付文書には、循環器系の副作用として、胸の痛みや心拍が速くなる、といったことが記載されています。また、外用薬においては頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感といった皮膚のトラブルにも注意が必要です。

※65歳以上の方は一部お薬の処方ができない場合がございます。予めご了承の程お願いいたします。

使用中止時の注意点

発毛効果を維持するためには、発毛剤の継続的な使用が必要です。しかし、皮膚トラブルなどの副作用により、やむを得ず中止すると徐々に元の状態に戻ってしまいます。発毛剤を使用している間は毛周期の成長期を維持できていたものが、使用を中止すると成長期から退行期や休止期に移行し、抜け毛が増加する可能性があります。

また、発毛剤の使用中には血管拡張作用により頭皮の血流が改善されます。しかし使用を中止すると血管拡張作用が減少し、その結果頭皮の血流が低下して毛組織に栄養が行き届かなくなることも考えられます。

残念ながら赤みやかゆみ、かぶれなどの症状が出た場合はすぐに使用を中止し、改善がみられなければ医師に相談しましょう。

関連記事

医療機関で受けるAGA治療との違いとは

AGA治療において、市販の発毛剤を使用する治療と医療機関で受ける治療には違いがあります。具体的には、有効成分の濃度や副作用発現時の対応、治療効果の評価などです。これらの違いにより、医療機関で受ける治療には大きなメリットがもたらされます。ただし、費用や通院の手間なども考慮し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

処方薬と市販薬の違い

ミノキシジル外用薬であれば、市販薬の濃度は5%までと制限されていますが、医療機関では5%以上のミノキシジルを処方することが可能です。AGAクリニックでは、7%から15%程度の濃度のミノキシジルが処方されているケースもあります。

また、ミノキシジルは発毛を促進するため「攻めの治療薬」とされていますが、AGAの進行による抜け毛を防ぐには、フィナステリドやデュタステリドといった「守りの治療薬」が必要です。医療機関を受診すれば、これらの治療薬を症状に合わせて処方してもらえます。

関連記事

育毛メソセラピーなどの併用可能な治療法がある

医療機関を受診すると、薬物療法だけでなく他の治療法も選択肢に加えることができます。その中の一つが、頭皮に直接有効成分を注入する育毛メソセラピーです。育毛メソセラピーを提供している医療機関では、医師の指導のもとで服薬と併用可能となります。患者さん一人ひとりの症状や状態に合わせて、より効果的な治療を受けられる可能性がある治療法です。

関連記事

医療機関を受診すべきか迷ったら

AGA治療で医療機関を受診すべきか迷ったら、まずは無料カウンセリングを実施している医療機関を検討するのが良いでしょう。無料カウンセリングでは、医療機関の雰囲気やスタッフとの相性を確認できるだけでなく、複数の治療方法について詳しい説明を受けられます。

また、先に市販薬を試してみて、効果が実感できなかったり、不十分であったりした場合に、医療機関を受診することも可能です。ただし、AGAは進行性の疾患であるため、治療は早めに開始するほど効果的とされています。症状が気になる場合は、できるだけ早く医師に相談することを検討してみてください。

発毛剤のよくある質問

最後に、発毛剤に関するよくある質問に対して回答します。

Q.発毛剤はいつまで使用すれば効果が出るの?

A.発毛剤の効果は、一般的には使用を開始してから3〜6カ月後からあらわれるとされています。ただし薄毛の進行状況なども関係するため、効果のあらわれ方には個人差があります。太い毛だけではなく、細く短い抜け毛の減少なども効果の目安にすると良いでしょう。6カ月以上使用しても効果が全く認められない場合には、他の治療法の検討をお勧めします。

Q.使い始めたら一気に抜け毛が増えたけど大丈夫?

A.治療開始後に増えた抜け毛は「初期脱毛」の可能性があります。これは、新しい髪の毛が成長するために古い毛を押し出している状態で、約3人に1人の割合で起こるといわれています。

初期脱毛は1~2カ月、長い人では3カ月ほど続く場合がありますが、周囲に気づかれるほど抜け毛が増えることは稀でしょう。

関連記事

Q.医療機関で処方される発毛剤は、受診しないと手に入らない?

A.クリニックを受診せずに、海外から発毛剤を個人輸入することは可能です。しかし、偽造医薬品や品質が保証されていない薬を使用するリスクは、決して軽視できるものではありません。安全に発毛治療を進めるためにも、必ずクリニックを受診しましょう。医師の処方のもとで適切な薬剤を使用することが大切です。

AGA改善のために発毛剤を正しく使おう

市販の発毛剤は手軽に購入できるため、特に脱毛の初期には対策の一つとして検討する価値があります。しかし、十分な効果を実感できない場合や、より高い効果を希望する場合には、AGAクリニックの受診をおすすめします。専門医による診断を受け、症状に合った治療方法を提案してもらうことで、自身の症状に合わせた、より効果的な治療を選択できます。

AGA治療は、時間をかけてじっくり取り組むことが求められます。「忙しくて時間が取れない」「人目が気になって受診しづらい」などの場合は、自宅から手軽に利用できるオンライン診療を選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

抜け毛に悩んでいる人がチェックした記事

AGA治療薬の種類、効果、金額の目安を比較!
AGA治療薬の違いやその効果、治療にかかる費用について詳しく解説しています。薄毛改善を目指すなら、早めの治療が効果的です。

AGA治療費用はいくらかかる?ケース別イメージを医師が解説
AGA治療の費用や期間について医師がケース別に解説。AGA治療は長期戦となることが多いため、年間・全体の費用を見積もることが重要です。治療目的や薄毛の段階による費用の変動も考慮し、ご自身に近いケースを確認しましょう。

AGAにサプリは効くの? 薄毛に期待できる成分と効果的な摂取方法
薄毛への効果が期待されるサプリは多種多様です。「どれを選べばいいか」「具体的な効果は何か」などがわかりにくい場合があります。そこで、薄毛に悩む方々に向けて、サプリの選び方や成分、効果的な摂取方法について解説します。

デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
デュタステリドは、代表的なAGA治療薬の一つです。デュタステリドの特徴や他のAGA治療薬との違い、注意すべき点、治療期間と費用などについて紹介します。

AGA治療薬は個人輸入しても大丈夫? リスクや処方箋との違いを確認
AGA治療薬を通販サイトなどで個人輸入することを検討される方へ。以前は安価で治療薬が入手でき、便利な選択肢とされていました。しかし、近年では個人輸入のメリットが薄れ、リスクが増加しています。この記事では、安全性や利便性の観点から、個人輸入の現状とデメリットについて解説し、よりよい選択肢をご提案します。

フィナステリド・プロペシアの通販は危険? 医師が考える安全なAGA薬入手法とは
AGA治療薬のフィナステリド・プロペシアは医師の処方が必要です。個人輸入による通販での購入にはリスクがあります。これらの薬を安全かつ便利に入手する方法や、通販で購入する際のデメリットとリスクについて医師が詳しく解説します。

出典

問題が解決しない場合は、
こちらからお問い合わせください。