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コラムカテゴリ男性AGA

医師が解説!育毛トニックは効果ある?メリット・デメリットも

2023/10/18
監修:三上 修

「育毛トニックには本当に効果があるの?」と疑問に思われる方は多いでしょう。育毛トニックを購入する前に、定義やヘアトニックとの違い、メリット、デメリットなどを押さえておくことで、使った後のがっかりを防ぐことができます。
DMMオンラインクリニックの提携先医療機関で診療を行っている医師・三上先生への取材を元に詳しく解説します。効果的な使い方や注意点、市販品の選び方についてもお話を伺いました。

育毛トニックとは?

育毛トニックとは、ヘアトニックに育毛作用成分を加えたものを指します。
頭皮に直接つけることで育毛成分が頭皮を刺激し、抜け毛の予防や育毛の促進が期待できます。

市販されている育毛トニックには多くの種類がありますが、今回の記事の中ではミノキシジルの成分が入っている育毛トニックを対象としてお話します。
また、育毛という言葉のほかに増毛や発毛、養毛、毛髪活性などさまざまな言葉がありますが、記事内では「育毛」と統一して解説します。

ヘアトニックと育毛トニックの違い

ヘアトニックと育毛トニックのわかりやすい違いは、育毛成分が入っているかどうかです。
育毛トニックの中にはヘアトニックの役割を兼ねているものもあり、その場合は育毛効果だけでなく頭皮環境の改善も期待できます。

ヘアトニックと育毛トニックは、配合されている成分によって医薬部外品と頭髪化粧品に分かれています。多くの育毛トニックは、ミノキシジルの成分が入っていることもあり医薬部外品です。ヘアトニックのほとんどが頭髪化粧品に分類されています。

ヘアトニックに期待される効果

ヘアトニックに期待される効果はいくつかあります。

まず、頭皮にうるおいを与えて乾燥を防ぐことです。頭皮が乾燥すると皮脂をたくさん出して乾燥を防ごうとする過剰分泌が起こります。乾燥を防ぐことで、皮脂の過剰分泌を予防するだけでなく、抜け毛予防につながるともいえます。

べたつきや酸化を防ぐなど皮脂のバランスを整える効果も期待されます。皮脂が増えることで匂いやべたつきやが気になり、それを取るためにシャンプーの回数を増やすとさらに乾燥が進んでしまい悪循環に陥ってしまいます。そうならないために皮脂のバランスを整えることは重要です。

髪の毛にハリやコシを与えてヘアスタイルを好きなように調整する、美容要素の強いヘアトニックもあります。
理容師さんから実際に聞いた話によると、アルコール成分が入っているヘアトニックには、ドライシャンプーのように頭皮の汚れをとりやすくする効果もあるそうです。

以上のように、ヘアトニックの使い方はさまざまで、目的によって変わってきます。

育毛トニックのメリット

育毛トニックを使ういちばんのメリットとしては、副作用のリスクをできるだけ抑えつつ、育毛の効果が期待できることです。

というのも、ほとんどの育毛トニックにはミノキシジルという成分が入っています。
ミノキシジルの内服薬は、元々血圧を抑えるための薬として開発されましたが多毛作用があることがわかり、AGA治療にも使われるようになりました。
しかし、血管拡張作用が強く働いてしまった場合、浮腫、動悸や息切れなど循環器系の副作用が起こることがあり、日本では未承認の薬になっています。

頭皮だけに外用薬として使う育毛トニックなら、そこに含まれるミノキシジルの血管拡張作用も頭皮の血管に限定されるので、内服時に起こるような副作用の心配はありません。
また、ヘアトニックとしての要素を兼ね備えている育毛トニックもあり、その場合は爽快感を感じられる、血液の循環をよくするなどの効果も期待できます。

育毛トニックのデメリット

一方で、育毛トニックのデメリットは、人によって効果が不安定なことです。

なぜかというと、ミノキシジルを外用薬で使う場合は、毛乳頭の中で成分が硫酸化される必要があるのですが、この硫酸化のために必要な酵素が頭皮のどこにあるかがまだわかっていないからです。
頭皮に硫酸化のための酵素がたくさんある人は効果が出やすいですが、酵素が頭皮になければ効果は期待できません。

このように、育毛トニックは誰にでも効果が出るわけではないので、目安として3ヶ月ほど様子を見てみて、もし効果がなければ別の対処法を考えるとよいでしょう。

育毛トニックの選び方

育毛トニックの選び方のひとつが、ミノキシジルが含まれている濃度です。
育毛の効果はこの濃度によって変わるので、育毛トニックの成分表をぜひチェックしてみてください。

市販の育毛トニックは1〜5%

市販の育毛トニックにはミノキシジルが1〜5%が含まれていることがほとんどです。

医薬品としてのガイドライン上日本で承認されているのは5%まで。濃度が高ければより効果が期待できるという意味では、5%の育毛トニックを選ぶとよいでしょう。

海外では15%の外用薬が承認されている国もあるので、病院でそういった育毛トニックを処方してもらうこともできます。
ただ、そのぶん皮膚炎のリスクは高くなるので注意が必要です。
病院では必ず、1日の使用制限量など使用上の注意を説明し、納得していただいてから、処方しています。

濃度の低いものから試してみる

市販でも病院からの処方でも、一般的な塗り薬と同じように一度腕の内側の皮膚などでテストしてみることをおすすめします。
まずは濃度の低いものから試してみて、皮膚に対して問題がないか、そして香りや使い心地を確認しましょう。

敏感肌の方は「敏感肌用」と記載されている育毛トニックを選ぶとよいと思います。
一般的な皮膚薬と同様、かゆみや赤みが出たら使用やめるなど、必ず使用上の注意を守りましょう。

育毛トニックにはさまざまな種類がある

市販の育毛トニックは液状のものがほとんどですが、病院で処方される育毛トニックにはスプレータイプもあります。
これは、濃度が高い育毛トニックを使う際、一箇所にトニックが集中してしまうのを防ぐためです。

また、最近は女性用、漢方成分配合など、さまざまな種類の育毛トニックがあります。
以前、コロナ後遺症で脱毛の症状が見られた時に女性の更年期障害の漢方薬である当帰芍薬散に育毛作用あることがわかりました。今後、漢方成分を入れた育毛トニックも増えるかもしれません。

育毛トニックの効果的な使い方

育毛トニックは、頭皮に直接、まんべんなくつけるのが効果的です。

頭髪が薄くなったところを集中的につける方もいますが、一箇所にたくさんつけると皮膚炎のリスクが高まるので気をつけてください。

お風呂上りの頭皮が湿った状態で使う

頭皮が乾燥しているより少し水分が残っている方がまんべんなくつけやすいので、お風呂上がりなどシャンプー後の清潔で頭皮の血液循環が良く、毛穴が開いている状態で使いましょう。

毎日、使用のタイミングを決めておくと習慣化しやすいと思います。

マッサージでなじませる

育毛トニックは、整髪料のように髪の毛につけるのではなく頭皮につけてすりこむことが大切です。
指の腹を使ってしっかりとマッサージしながらなじませるとよいでしょう。

長時間マッサージしたからといって効果が高まるという研究データはないので、適度な時間でかまいません。

自分に合った育毛トニックを見つけよう

育毛トニックにはさまざまな種類があるので、メリットやデメリットを理解し、ご自身に合ったものを選びましょう。

使用上の注意を守って、安全で効果的な使い方ができるとよいですね。

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