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【医師解説】20~30代必読! 「おうちAGA」で始める薄毛予防ガイド

2024/07/26
監修:辛島 史憲

アンガールズの田中卓志さんが出演された「おうちAGA」のテレビCMをご覧になった方もいらっしゃると思います。
▶CMはこちら

最近、20~30代の若い世代で、薄毛が進行してしまう前から医師に相談する、予防的なAGA診療が急速に広がっています。

今回の記事では、AGA(男性型脱毛症)をオンラインで診療されている辛島先生に、治療開始のきっかけとなった事例や周囲のサポート、また「おうちAGA」のメリットについてお話を伺いました。

AGA診療のカジュアル化が進む

薄毛が進行し、やむにやまれず医師の元を訪れる……というAGA診療のイメージが変わってきています。最近、若い世代に急速に普及してきている予防的なオンラインAGA診療によって、身近でカジュアルなものへと変貌を遂げているのです。

AGA診療のイメージが変わった

以前は、AGA診療といえば、AGAが進行して薄毛が目立つようになった中年層がメインの患者さんでした。悩みながら自力でできることを試し切り、意を決して周りに隠しながらクリニックを訪れる、というようなイメージだったかと思います。

それが今では、予防や早期治療の重要性が広く知られるようになり、若い世代にとってヘアケアやメンズ美容のように気軽なものへと変化しています。

AGAという言葉が日常会話に浸透

AGA診療のカジュアル化には、AGAという言葉も一役買っています。20年程前、フィナステリドがAGAの治療薬として登場したとき、テレビCMを中心に盛んにこの新しい言葉が提案され、暗いイメージのない言葉として浸透していったと考えられます。

周りからの勧めで受診される人も

実際に、私の患者さんにも20~30代の若い世代が多くなってきており、中には奥さんやパートナーが予約して、オンライン診療に同席されることもあります。

「家族やパートナーに勧められた」「会社の同僚や友人がやっていた」などがきっかけとなり、まだ髪の毛が十分に保たれている段階から、多くの若い人たちがオンライン診療に訪れているのです。

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オンライン診療がカジュアル化を後押し

このようなAGA診療のカジュアル化には、オンライン診療の普及が大きな役割を果たしています。コロナ禍の前から少しずつ始まっていたオンライン診療が、コロナ禍を契機に一気に私たちの間に浸透しています。

オンライン診療は時間や場所を選ばない

オンライン診療であれば、時間や場所を選ばず、AGAについて医師に相談可能です。また、最近カジュアル化してきているとはいえ、誰にも知られずに受診できることもメリットの一つではないでしょうか。

2024年、DMMオンラインクリニックがAGA診療をオンラインで受けている人たちを対象に実施した調査によると、約8割の人が「直近の1年以内に対面診療からオンライン診療に切り替えた」と回答しています。

※オンライン診療を利用したことがある20~59歳の男女853名を対象に、2024年3月25日~3月26日にインターネットによるアンケート調査を実施した。

AGA診療はオンライン診療に向いている

オンラインによるAGA診療が普及している理由には、AGAがオンライン診療に適していることも関係しています。AGAの主な治療法はお薬の服用です。頭皮の状態を目で見て確認し、お話をしながら診察を進めますが、必ずしも対面で行う必要がなく、オンラインで十分可能です。

また、AGAは継続的な治療・受診が必要となります。オンラインの場合は毎回の通院時間や交通費が抑えられ、引っ越しをしたとしても何の影響もありません。

先ほどご紹介したDMMオンラインクリニックの調査では、AGA診療のオンライン利用率は、他の診療科目の平均と比べて約3倍であったようです。また、AGAでDMMオンラインクリニックを新規で利用した人(2024年3~5月)は、40~50代で前年度比277%となっており、最近、受診者が増えている20~30代では同327%と急速に伸びています。

20~30代を中心に「おうちAGA」を始める人が増えている

今、多くの若い世代が「将来、薄毛になりたくない」と「おうちAGA」を始めています。受診のきっかけとしては、自分の家系が薄毛家系である、最近、抜け毛が気になるなどさまざまです。

薄毛になり始める時期は個人差がありますので、40代、50代であっても、十分に予防的AGA診療の範囲内だと思います。

スキマ時間でどこでも診療

オンライン診療の普及によって、忙しくて対面診療に行けない人や、地方に住んでいて近所にAGAを診てくれるクリニックがない人でも、医師の診療を受けやすくなっています。これにより、時間や場所に制約されずに利用できるようになっています。

また、運営上の必要経費が少ないオンラインクリニックでは、お薬代を安価に抑えられることも大きな利点といえます。

一人ひとりの状態に応じて治療プランを選択

AGAの治療薬には、以下のものがあります。

■フィナステリド、デュタステリド(内服薬)
頭皮で髪の成長を阻害するDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑える働きがあります。デュタステリドは、フィナステリドに比べてDHTの産生を抑える力がより強いとされています。

■ミノキシジル(内服薬/外用薬)
血管を開いて、血流によって毛根に栄養を行きわたらせて発毛を促進します。眠っている毛根を起こして、活動を再開させるイメージです。

これらのお薬は、抜け毛が進んでしまってからよりも、まだ毛が残っている段階の方が効果を発揮しやすくなります。このため、AGAの予防的診療が勧められます。

私たち医師は、治療ありきではなく、お悩みを伺い、ご相談しながら実際の対応策を考えていきます。その上で、お薬による治療を実施する場合には、「おうちAGAプラン」として、まず「予防プラン」「発毛ミニプラン」をご案内しています。

「予防プラン」では主に抜け毛を予防する目的で使用するフィナステリド、「発毛ミニプラン」ではフィナステリドに加えて、発毛効果が期待できるミノキシジルの内服薬を飲んでいただきます。

「予防プラン」で期待通りに毛髪が維持されている方、「発毛ミニプラン」でご満足いただいている方にはそのまま継続いただきます。

治療を強化していきたいという方には、フィナステリドからデュタステリドへの切り替え、ミノキシジル内服薬の増量や外用薬の追加、サプリメントも用いた各プランにステップアップしていただくこともできます。

※料金プランの詳細はこちら

初期脱毛が気になる方へ

AGAの治療では初期脱毛が心配という声を耳にします。初期脱毛は、お薬の効果が表れ始めるまでの期間に古い髪の毛が抜ける状態です。必ずしも誰にでも現れる現象ではなく、治療を思いとどまる程に心配する必要はないと思っています。

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万一の副作用にもオンライン診療であればすぐに相談できる

お薬には、効果(作用)の反面、副作用があります。私たちは、治療に必要なお薬を選びながら、副作用についてもきちんと説明させていただいています。

ミノキシジルの内服薬は、全身にお薬が作用することで、頭髪だけではなくヒゲや体毛にも発毛効果が表れます。

また、心臓や肝臓の病気をお持ちの方には悪影響を与えるおそれがあります。心疾患がある方や血圧が不安定な方、肝機能障害がある方には、念のため外用薬をお勧めしています。ミノキシジルの外用薬を使うことで、効果および副作用を頭髪に限定できますが、内服薬に比べて効果は弱くなります。

※ミノキシジルは、国内において頭皮に塗布する一般用医薬品として承認されています。内服薬としては未承認の医薬品であり、万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

フィナステリドやデュタステリドについては、前立腺肥大症の治療にも長く使われているため、特別、副作用について過度な心配はいりません。一点、これらのお薬で、稀に、性欲が落ちる、精子の量が減るといった指摘があります。妊活を予定されている方は、その点にご注意いただく必要があります。

万一、副作用が疑われたときにすぐにご相談いただけることも、オンライン診療のメリットだと思います。

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「おうちAGA」には周りのサポートも重要

薄毛に悩む人々は、周りが思う以上にそのことを気にされ、不安に思われています。そのような人たちが、早い段階で受診し、前を向いていただくためには周りのサポートも重要なのだと思います。

ケース1:家族の勧めで受診

実際に、お母様から勧められて受診に至ったケースを経験しています。見た目では十分に頭髪がありましたが、「うちは薄毛家系だから」と言われて受診を促されたそうです。また、既にAGA診療を受けられているご兄弟からのお勧めは説得力が増すと思います。

ケース2:パートナーの勧めで受診

パートナーからお勧めいただく方法については、正直に「あなたには髪の毛を保って欲しい」、「できれば薄毛を改善して欲しい」とお伝えになってよいと思います。オンライン診療に同席されたパートナーの方が、ご本人の薄毛が気になる場所を示しながら説明されるというようなケースもありました。

ケース3:友人・同僚の勧めで受診

友人や同僚であれば、やはりご自身が既にAGA診療を受けているケースでお勧めしやすいと思います。ご自身の経験談をお伝えいただくことは、薄毛を気にしている方がAGA診療を考えるよいきっかけとなるのではないでしょうか。

周りのサポートがAGA診療を後押し

治療を受けられているご本人は、治療による効果を客観的に受け取りにくく、不安を抱えたままネガティブな状態になってしまうことも少なくありません。ご家族やパートナーの方には、ぜひ治療内容について知っていただき、ご本人に寄り添っていただきたいのです。そして、髪の毛が維持されている、あるいは増えてきたことを、一緒に喜んでいただけるとよいと思います。

AGA診療を経験された友人、同僚の方々には、ご自身の経験を踏まえてご本人に寄り添っていただければと思います。初期脱毛についてのアドバイスも有効です。

「おうちAGA」が人生を変える

「将来の薄毛が心配」「最近、抜け毛が気になる」といった悩みを抱えながら生活することは、人生の貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。

AGAの診療を申し込み、医師と話をすることで、「今の自分の状態がよく分かった」、「薄毛に立ち向かう方法を知った」というお声をいただいています。「前に向かって動き出すことで人生が変わった」とイキイキと話される患者さんたちのお顔を見ることが、私たち医師のやりがいでもあるのです。

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出典

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