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【医師解説】デュタステリドは通販よりオンライン診療・処方が安心

2024/04/01
監修:三上 修

デュタステリドは、フィナステリドとともに男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられる医薬品で、通販でも簡単に手に入れることができます。しかし、通販での購入は慎重に考えるべきです。この記事では、デュタステリドの購入方法や、通販を避けるべき理由、オンライン診療・処方での購入が安心な理由などについて解説します。

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デュタステリドとは

デュタステリドは、日本の厚生労働省が承認したAGA治療薬であるザガーロの主要成分です。もともとイギリスの製薬会社が開発し、前立腺肥大症の治療に使われていました。しかし、デュタステリドには抜け毛を減らす効果があることが分かり、それ以降はAGA治療薬としても使用されるようになりました。

デュタステリドの特徴

デュタステリドは、体内の酵素である5αリダクターゼの働きを阻害し、AGAの原因とされるジヒドロテストステロン(以下、DHT)の生成を抑制します。DHTのレベルが低下し、ヘアサイクルが正常化されることで、薄毛を改善する効果が期待されます。このトピックに関するより詳細な情報は、こちらの記事をご覧ください。

デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用

フィナステリドとの違い

AGAの治療薬としてよく使われるのは、デュタステリドとフィナステリド(商品名:プロペシア)です。両方とも、5αリダクターゼの働きを阻害します。5αリダクターゼには、アイソザイム(Ⅰ型・Ⅱ型)と呼ばれる2つの似た種類のものがあり、研究によると、フィナステリドはⅡ型だけを阻害し、DHTの産生を70%減少させます。

一方、デュタステリドは、Ⅰ型とⅡ型両方を阻害し、DHTの産生を93%減少させます。実際に、AGAの男性計416人を対象とした研究では、デュタステリドがフィナステリドよりも脱毛に対して強い効果があることが判明しました。

副作用には、両方とも性欲減退、勃起機能障害(ED)、肝機能障害、倦怠(けんたい)感、食欲低下、眠気などがあります。副作用が起きる確率に大きな違いはありませんでした。

デュタステリドを購入する方法

 

デュタステリドの購入方法について解説します。

オンライン診療を行っているクリニックを受診して処方してもらう

直接、医療機関を受診するほかに、オンライン診療を行っているクリニックで医師の診察を受けて、デュタステリドを購入することができます。

購入までの流れ

まず、スマートフォンやタブレット、パソコンで受診日時を予約し、その後、オンラインで医師の診察を受けます。事前に記入した問診票をもとに、体調の確認や処方薬の説明などが行われます。クリニックによって違いはありますが、受診日の翌日〜数日で希望の場所に薬が郵送されます。

オンライン診療で処方してもらうメリット・デメリット

オンライン診療の最大の利点は、医療機関への移動時間や待ち時間がないことです。自宅や好きな場所から診療を受けることができ、インフルエンザの時期など、他の人との接触を避けることができます。また、医療機関で対面診療を受けるよりも費用を抑えられる場合もあります。

一方、デメリットとしては、パソコンやタブレットの操作に慣れていない場合、トラブルが発生すると自分で解決する必要があることです。画面は映るが音声が聞こえないなど、IT機器の相性による問題も起こり得ます。

通販サイトを利用する

デュタステリドは通販サイトでも購入することができます。

購入までの流れ

インターネット上の通販サイトを比較して、購入する薬を決めます。海外から個人輸入となる場合は、薬を受け取るまで10日から14日ほどかかります。

通販サイトを利用するメリット・デメリット

通販サイトを利用するメリットは、医療機関を直接受診するよりも費用が抑えられることです。

一方、デメリットもあります。他の2つの購入方法よりも手元に薬が届くまで時間がかかり、また、薬の品質が保証されていないため健康を害する可能性があります。

国内では、ザガーロの正規品を医師の処方以外の手段によって入手することは原則としてできません。そのため、通販サイトで購入できるのは、海外製のデュタステリドやそのジェネリックとなります。通販サイトは数多くあるため、どこのサイトが安全かの見極めも難しくなっています。リスクの高い入手方法といえるでしょう。

医療機関を直接受診して処方してもらう

ほかの多くの薬と同様、医療機関で対面診療を受うけてデュタステリドを処方してもらう方法があります。

購入までの流れ

まず、電話やオンラインで受診予約を取り、医療機関に直接行って医師の診察を受けます。その場で処方された薬は即日受け取ることができます。

医療機関を受診するメリット・デメリット

医療機関で対面診療を受けるメリットは、処方薬が当日手に入ることや、AGAの治療計画や悩み事を継続的に医師に相談できることです。

一方、デメリットは、直接医療機関に行かなければならないため、移動時間や待ち時間が発生することです。受診のためにスケジュールを調整する必要があり、予約が希望通りに取れない場合もあります。また、診察料がかかることもあり、オンライン診療よりも費用が高くなる場合もあります。

デュタステリドの通販を避けるべき理由

デュタステリドは、医師の診察なしに国内・海外の個人輸入の通販サイトで購入することが可能ではあります。しかし、個人輸入したジェネリック医薬品は安全性が確認できないものもあり、購入段階で医師に相談もできません。有効成分が不足している場合や有害な成分が含まれている場合もあるため、使用には注意が必要です。個々の体質や健康状態によって体に異なる影響を及ぼす可能性があるため、クリニックで処方を受けて、ささいな体調の変化や気になることを医師と相談しながら使用することをおすすめします。

デュタステリドの購入はオンライン診療・処方がおすすめ

この記事では、デュタステリドの購入方法や、通販を避けるべき理由、オンライン診療・処方での購入が安心な理由などについて解説しました。

デュタステリドは医師の指導のもと服用すべきです。入手方法を比較すると、オンライン診療クリニック経由の購入がメリットが大きいといえるでしょう。

オンライン診療クリニックを通してデュタステリドを購入すると、通販サイトと同等の価格で品質が保証された製品を手に入れることができます。さらに、内服中に副作用があらわれた場合でも、移動や待ち時間のストレスなくどこにいても気軽に医師に相談できます。

AGAの治療はすぐに効果があらわれるものではなく、6か月以上継続することが多いため、治療計画や体調の変化について定期的に医師と相談することで、一人で悩むこともなく、安心して治療を続けることができるでしょう。

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