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コラムカテゴリ性感染症

性行為が無くても感染する?性感染症の感染経路について解説

2023/02/09
監修:三上 修

みなさん、性感染症にどのようなイメージを持っていますか?不特定多数のパートナーがいないから大丈夫、膣に入れる性行為をしていないから自分とは関係ない、と思っていませんか。実はキスだけでも感染する性感染症があります。また、特定のパートナーとだけ性行為をしていても感染する場合があります。今回は誤ったイメージのつきやすい性感染症について解説します。

性感染症とは?

性行為で感染する病気を総称して性感染症と呼びます。Sexually Transmitted InfectionでSTI、Sexually Transmitted Diseases でSTDと呼ぶこともあります※1。

性感染症には、以下のようにさまざまな種類があります。
・梅毒
・HIV/エイズ
・性器クラミジア感染症
・マイコプラズマ/ウレアプラズマ
・淋菌感染症
・性器ヘルペスウイルス感染症
・尖圭コンジローマ
・トリコモナス症
・性器カンジダ症
・A型肝炎
・B型肝炎
・HPV感染など

性感染症は、性行為によって感染した人の精液、膣の分泌物から他に感染しますが、性器などの周りについた病原体に触れるだけでも感染することがあります。

性行為以外での感染経路

性行為というと、多くの方は男性器を膣に入れて行う膣性交のことをイメージすると思います。しかし、以下の行為は全て性感染症の感染経路になります。

・膣性交(いわゆる通常のセックス)

・口腔性交(オーラルセックス、フェラチオ、クンニリングス)

・肛門性交(アナルセックス)

 

病原体を含む粘膜接触(精液・膣分泌液、血液など)が起こる行為には、感染の可能性が生じます。また、不特定多数のパートナーがいるほうが性感染症のリスクは上がりますが、たった一度の性行為でも、性感染症に感染する可能性があります。性行為を行ったことがある人は、誰でも感染する可能性がある病気なのです。

性感染症を予防するためには、何よりもコンドームを正しく使用することが大切です。性行為のはじめから正しく装着し、射精後に速やかに外すことを心がけましょう。

日常生活でも感染するのか?

性感染症は性行為でうつる感染症であり、日常生活での感染はまず起こりません。以下のような場面について心配の声が聞かれることがありますが、感染の可能性はほぼないと言えるでしょう。

・通常の会話

・握手

・公衆トイレ

・温泉やスパの利用

・タオルの利用

母子感染になる症状例

性感染症に感染しても無症状であることもあり、感染に気がつかないまま妊娠してしまうこともあります。

特に、母子感染で問題になる性感染症としては、梅毒、クラミジア、HIVなどがあります※2 。以下にそれぞれの感染症の特徴をまとめます。

梅毒

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症です※3。性器や肛門、口にしこりが出現し、全身の発疹などの症状が現れます。梅毒に感染した後、経過によって症状の出る場所などが違い、第1期、第2期、潜伏梅毒、神経梅毒に分類されます※1。梅毒は近年男女共に増加しており、特に男性で20〜40歳代、女性は20歳代で増えています。

妊娠中に梅毒に感染すると、お腹の中の赤ちゃんに感染がうつることがあります。赤ちゃんが梅毒に感染すると、死産、早産、新生児死亡、先天梅毒を起こすことがあります。

クラミジア

クラミジアは日本で最も多い性感染症といわれており、クラミジア・トラコマチスという病原体が原因で起こります※4。女性は基本無症状で、症状があってもおりものが少し多い、軽い生理痛が起こる程度であることが多いため、感染に気づかずにいることもあります。進行すると卵管炎や腹膜炎を起こし、子宮外妊娠や不妊症の原因になることがあります。

男性も症状が軽く、尿道のむず痒い感じや排尿時に軽い痛みがある程度です。男性の場合も、治療をしないと精巣上体炎や男性不妊症を起こしてしまいます。

妊婦の母親がクラミジアに感染して治療しないでいると、出生児の産道で新生児にクラミジアが感染し、結膜炎や肺炎を起こすことがあります。

HIV/エイズ

HIVはHuman Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)の感染症で、体の免疫の中心的な役割を果たしているTリンパ球やマクロファージに感染するウイルスです※5。HIVが体内で増殖しさまざまな病気を発症するものを、エイズ(Acquired Immuno-Deficiency Syndrome : AIDS)といいます。

 

免疫細胞にHIVが感染し機能しなくなるため、主に免疫不全による感染症を起こします。普段なら病気にならないような弱いカビや細菌、ウイルスの増殖を抑えられずに感染症になってしまいます。HIVは、血液、精液、膣分泌液、母乳などに多く分泌されるため、母子感染、母乳育児の授乳による感染を起こします。

まとめ

性感染症は、必ずしも膣への挿入がなくても感染するリスクがあります。正しく予防するために、粘膜接触をともなう行為には、感染の可能性があることを意識していただければと思います。コンドームを正しく使用することが一番重要ですが、不特定多数の相手との行為を避けること、自覚症状がある場合は早めに受診し、治療を行うことも大切です。また、母体感染でお腹の中の赤ちゃんにも感染するリスクがある病気です。ぜひ正しい知識を身につけて、自分とパートナーを守りましょう。性感染症が疑われる場合は医療機関に相談しましょう。

 

DMMオンラインクリニックで治療可能な性感染症(性病)一覧

  • クラミジア
  • 性器ヘルペス
  • トリコモナス
  • マイコプラズマ/ウレアプラズマ
  • カンジダ

 

※DMMオンラインクリニックはオンライン診療のプラットフォームサービスの名称です。診療は提携先医療機関が行います。

※尖圭コンジローマ、淋菌、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIVの治療は行っておりません。お近くの医療機関にご相談ください。

 

1. 自覚症状がある方・検査結果陽性の方

診療予約ボタンよりご予約ください。検査結果の画像の用意をお願いいたします。

※提携先医療機関では、基本的には検査結果をお持ちの方のみを対象に診療させていただきます。検査結果をお持ちでない場合も診療は可能ですが、適切な治療が行えない場合がございますのでご了承ください。

 

2. 自覚症状のない方

性病検査キットの購入が可能です。また、検査結果が陽性の場合はオンライン診療を受診することが可能です。診察予約をお願いいたします。

出典

※1 東京都福祉保健局 東京都性感染症ナビ

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/seikansensho/index.html

※2 国立感染症研究所 母子感染

https://www.niid.go.jp/niid/ja/route/maternal.html

※3 国立感染症研究所 梅毒とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/392-encyclopedia/465-syphilis-info.html

※4 国立感染症研究所 性器クラミジア感染とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/423-chlamydia-std-intro.html

※5 厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業 HIV検査相談マップ

https://www.hivkensa.com

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