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コラムカテゴリED・早漏防止

早漏は何分から?原因・セルフケア・治療薬を解説

公開日:2026/07/30
監修:辛島 史憲

早漏(そうろう)は射精までの時間が短い、射精をコントロールしにくいなどの悩みを指す性機能障害の一種です。挿入から射精までの時間は一般的に5〜6分程度とされていますが、時間だけで早漏かどうかを判断するわけではありません。

国際性機能学会の定義では、挿入前後の短い時間で射精してしまう状態に加えて、射精を遅らせにくい状態や、本人・パートナーの苦痛なども判断材料とされています。

この記事では、早漏の原因や分類、自分が早漏かどうかを考える際の判断軸、早漏防止策、治療薬、パートナーが早漏で悩んでいる場合の対応を解説します。

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早漏とは


早漏は、射精までの時間だけで判断されるものではありません。ここでは、国際性機能学会での定義、早漏の分類、国内での罹患率について紹介します。

国際性機能学会の定義

早漏の定義はいくつかありますが、いずれも厳格なエビデンスに基づいたものではありません。多くは診断を行う医師の判断によりますが、以下の3つの要素に注目する必要があります。

  • 射精潜時(挿入から射精までの時間)が短い
  • 射精のタイミングに関する自己効力感やコントロールの欠如
  • 射精障害に関連する苦痛や対人関係の困難

2014年に国際性機能学会PEガイドライン委員会が、以下の症状を伴う性機能障害を早漏と定義しました。

  • 初めての性的経験から、射精は常に(またはほとんど常に)膣挿入前または挿入後約1分以内に起こる
  • 射精までの時間が以前より短縮し、多くの場合約3分以内に起こる
  • 全て(またはほとんど全て)の膣挿入で射精を遅らせることができない
  • この状況により苦痛やストレス、性的行為の回避などの否定的な感情を抱く

これらに該当する場合、早漏と判断される可能性があります。

早漏の分類

早漏は、症状がいつからあらわれたかによって、主に「終生早漏」と「後天的早漏」に分けられます。

分類特徴
終生早漏(lifelong PE;LLPE)初回性交時から早漏症状が存在する
後天的早漏(acquired PE;AqPE)射精機能が正常であった後に早漏症状が出現する

国内で早漏に悩む人の割合

一般社団法人日本性機能学会が行った、性機能障害に関するオンライン調査の結果を紹介します。20歳以上の日本人男性を対象に、2023年5月29日〜6月24日の期間で実施されました。

その結果、早漏に悩んでいる人は、日本全体で約910万人と推定されています。年代別では、20〜39歳の男性の約30%が該当し、それ以降の年代では徐々に減少していくことがわかりました。

早漏の目安:何分以内が基準?

「何分以内なら早漏か」を気にする方は多いですが、時間は判断の目安の一つに過ぎません。挿入から射精までの一般的な時間は約5〜6分といわれていますが、これよりも短いからといって必ずしも早漏とは限りません。

国際性機能学会の定義でも、時間の短さだけでなく「射精をコントロールできるか」「苦痛や対人関係の困難があるか」が合わせて重視されています。

つまり、射精までの時間が短くても、本人やパートナーが困っていない場合は、早漏として治療が必要とは限りません。反対に、射精までの時間だけでは判断しにくくても、コントロールできない悩みや苦痛が続く場合は、早漏として相談を検討してもよいでしょう。

早漏の原因

早漏の詳しい原因は、まだ十分に解明されていません。ただし、心理的な要因、身体的な要因、遺伝的な要因などが関係する可能性があります。

要因主な内容
心理的な要因不安、ストレス、抑うつ、性行為がうまくできるかどうかの不安、過去の性経験のトラウマ、自信喪失、パートナーとの関係の問題
身体的な要因脳内セロトニンの働きの低下、ホルモン異常(甲状腺機能亢進、プロラクチン異常など)、前立腺や尿道の炎症、勃起不全(ED)、糖尿病、神経障害、過度の飲酒、睡眠不足
遺伝的な要因遺伝的素因の関与が指摘されている(特に終生早漏)

EDとの関係

早漏と勃起不全(ED)が同時にみられるケースもあります。複数の研究をまとめて解析した結果では、早漏がある人ではEDのリスクが約4倍高いことが明らかになっています。EDが関係していると考えられる場合は、早漏だけでなくEDへの対応もあわせて検討します。

ただし、早漏を訴える人が必ずEDを併発しているわけではありません。勃起機能に問題がない早漏では、刺激への敏感さや緊張、射精コントロールの難しさなどが関係していることもあります。自分の状態に合わせて、早漏とEDを切り分けて考えることが大切です。

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自分で取り入れられる早漏対策

ここからは、早漏を防ぐために自分でできる具体的な防止策を解説します。早漏治療についてパートナーに相談すべきか悩んでいる方もいるかもしれません。しかし国際性機能学会から、「治療過程へのパートナーの参加は重要だが必須ではない」との見解が示されています。まずは自分でできる早漏防止策から始めてみましょう。

ケーゲル体操(骨盤底筋体操)

ケーゲル体操(骨盤底筋体操)は、尿もれ予防で行われている治療の一つひとつで、尿道を締める働きをしている骨盤底筋を鍛えるトレーニングです。仰向けや椅子に座った状態、立った姿勢でもできるため、好みの体勢で行ってみましょう。

  1. 仰向け、椅子に座る、立つなど、続けやすい姿勢を選びます
  2. その姿勢のまま、肛門まわりの筋肉を引き締めます(10秒程度)
  3. 力を抜き、全身をリラックスさせます(10秒程度)
  4. このサイクルを1日30回以上繰り返します(最初はできる回数から始めましょう)

なお、骨盤底筋体操によって射精コントロールが改善したとする研究がありますが、研究数や対象者数は限られており、効果には個人差があります。

射精コントロールを含めた行動療法

射精コントロールの練習方法として、スクイーズ法やスタート・ストップ法があります。いずれも射精直前の興奮の高まりを意図的に下げ、射精が近づく感覚を把握し、刺激を中断・調整する練習を行う方法です。

方法実施方法
スクイーズ法(圧迫法)射精直前に亀頭のすぐ下を5~10秒間圧迫する
スタート・ストップ法射精直前で刺激を中断し、30秒ほど経過した後に刺激を再開する

いずれの方法も、すぐに効果が出るとは限りません。繰り返し行いながら自分なりの射精コントロールの感覚をつかんでいきましょう。

麻酔入りの軟膏など

麻酔成分が含まれた軟膏を使用する早漏防止策です。この軟膏は、局所麻痺剤の作用によって感覚を一時的に鈍らせることで、射精のタイミングを遅らせる効果が期待されています。

使用量や使用部位が適切でないと、感覚が低下しすぎたり、パートナーにも麻酔作用が及んだりする可能性があります。自己判断で一般の麻酔薬を陰茎に使用せず、医師や薬剤師に相談してください。

医師のワンポイント

セルフケアを無理のない範囲で1~3ヶ月程度続けても改善が乏しい場合や、早漏が本人・パートナーの負担になっている場合は、受診を検討してよいでしょう。以前は問題がなかったのに急に症状が出た場合や、ED、排尿時痛などを伴う場合は、早めに泌尿器科へ相談してください。

早漏に使用されている治療薬

欧州医薬品庁(EMA)に早漏治療薬として承認されている、「プリリジー」について紹介します。

プリリジー(ポゼット)

プリリジーの主成分は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれるダポキセチンです。プリリジーの後発品に「ポゼット」があります。ダポキセチンは、神経伝達物質であるセロトニンの量を増加させる作用があります。脳内のセロトニンの働きを調整することで射精反射を抑え、射精までの時間を延ばす作用があると考えられています。

項目内容
効能・効果18〜64歳の男性における早漏症
用法・用量1回30mgを性行為の約1〜3時間前に必要に応じて服用する
主な副作用意識消失、頭痛、めまい、吐き気、下痢、不眠、疲労、悪心
アルコールとの併用併用により失神などの有害事象を高める可能性があるため、プリリジー服用中はアルコールを避ける
ED薬との併用PDE5阻害薬との併用により、起立性低血圧やめまい、失神が起こる可能性があり注意が必要

ED治療薬と併用する場合の注意点

早漏治療薬はED薬と併用することが可能です。ED薬と早漏治療薬を併用した試験結果を紹介します。ダポキセチン(プリリジー、ポゼット)60mgとタダラフィル(シアリス)20mg、シルデナフィル(バイアグラ)100mgを併用した試験において、タダラフィルを併用したグループはダポキセチンの血中濃度に影響を与えませんでした。

一方、シルデナフィルを併用したグループではダポキセチンの血中濃度が軽度上昇しました。重大な副作用が起こる可能性は低いものの、PDE5阻害薬とダポキセチンの併用には注意が必要です。

併用により血圧低下、めまい、ふらつき、失神などのリスクが高まる可能性があります。自己判断で併用せず、必ず医師の指示に従ってください。

DMMオンラインクリニックと提携する医療機関では、早漏治療薬「ダポキセチン」が、1錠あたり880円~980円(税込968円~1,078円 ※1)で1錠から購入可能です。

※1 ダポキセチン まとめ買い(30錠セット): 880円(税込968円)、バラ売り:980円(税込1,078円)
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早漏についてよくある質問


早漏について、よくある質問と回答を紹介します。

Q. 挿入後何分から早漏ですか?

A.国際性機能学会では、後天的早漏では挿入後3分以内の射精、終生早漏では挿入後1分以内の射精を早漏の条件としています。

ただし、これだけでは早漏ではなく、射精のコントロールが難しいことや射精について困っていることも条件となっており、一概に何分と決められてはいません。

Q.早漏は自然に治ることはありますか?

A.不安や緊張など心理的な要因が強い場合は、性経験を重ねたり、生活上のストレスが軽くなったりすることで、症状が改善する場合があります。しかし、早漏の生物学的な原因については不明な点も多いため、一度、医師に相談することをおすすめします。

Q.自慰の頻度やクセは早漏に関係しますか?

A.自慰の頻度や刺激の強さ・パターンが、性交時の射精コントロールの感覚に影響する可能性はあると考えられていますが、明確な因果関係を示す十分な研究はありません。気になる場合は、行動療法(スクイーズ法・スタート/ストップ法)で刺激への感覚を調整してみましょう。

Q.コンドームで早漏は改善できますか?

A.コンドーム使用の目的は感染症予防や避妊ですが、コンドームの装着によって刺激が和らげられるため、早漏の改善につながる可能性があります。

Q.彼氏・夫が早漏の場合、パートナーにできることはありますか?

A.早漏は本人にとって深刻な問題であることが多いことから、責めない姿勢で寄り添うことが大切です。また、パートナーとして悩みを共有し、行動療法などを一緒に取り組むといったことが可能です。

Q.何科を受診すればいいですか?

A.早漏の治療を希望する場合、まずは泌尿器科を受診しましょう。しかし、恥ずかしさなどから病院に行くことに抵抗がある方もいるかと思います。その場合は、早漏治療を行っているオンラインクリニックもひとつの選択肢になります。

Q.早漏治療で根本的に完治しますか?

A.早漏の生物学的な原因は不明であり、根本的な治療法が確立されていないのが現状です。そのため、完治は難しいとされています。治療選択肢として早漏治療薬や行動療法などがあるため、気になる方は医師に相談しましょう。

Q.早漏治療薬を飲み続けると効かなくなりますか?毎日飲む必要はありますか?

A.ダポキセチンは、性行為の約1〜3時間前に必要に応じて服用する薬です。効果を十分に得るためにも、用法用量を守って服用しましょう。

Q.早漏治療薬を服用できない人はいますか?

A.以下の場合はダポキセチンを服用できません。

  • 本剤に対して過敏症がある方
  • 重篤な心臓障害がある方(心不全や虚血性心疾患など)
  • 中等度から重度の肝機能障害のある方
  • うつ病・双極性障害(躁うつ病)・てんかん等の精神疾患のある方 など

治療中の病気や服用中の薬がある場合、必ず診察時に申し出てください。早漏治療薬と併用できない薬、または注意が必要な薬があります。

早漏治療薬を服用できない方は、骨盤底筋体操や射精コントロールを含めた行動療法、麻酔入りの軟膏などを試してみましょう。

早漏の悩みが続く場合は医師に相談を

早漏は、EDとともに多くの男性にみられる性機能障害ですが、悩んでいても相談しづらく、恥ずかしさから医療機関への相談につながりにくい面があります。実際、性機能障害で医療機関を受診した人のうち、早漏のみを相談した人は少数だったという報告もあります。

早漏かどうかは、射精までの時間だけでは判断できません。射精をコントロールしにくい状態が続く、性行為への不安が強い、本人やパートナーの負担になっている場合は、泌尿器科やオンラインクリニックで相談してもよいでしょう。

パートナーが早漏で悩んでいる場合も、本人だけで抱え込む必要はありません。責めるのではなく、悩みを共有した上で、必要に応じて医師への相談を検討する方法もあります。症状に応じた治療を受けることで、自信と満足感を取り戻すきっかけとなるでしょう。

ED・早漏はオンライン診療で相談
なかなか人には相談しづらい悩み。オンライン診療で自宅にいながら気軽に医師に相談できます。お薬は自宅に届くので、誰にも知られず始められます。※医師の判断により処方できない場合があります。

出典

ダポキセチンについて

◆未承認医薬品等
本診療科目に用いるダポキセチンは、国内未承認の医薬品です。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
◆入手経路等
提携クリニックで処方するダポキセチンは、国内医薬品販売代理店経由で購入しています。
◆国内の承認医薬品等の有無
国内において早漏治療薬として承認されている同一成分の医薬品はありません。
◆諸外国における安全性等に係る情報
欧州医薬品庁(EMA)において早漏治療薬として承認されています。

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