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シナールの美容効果とは? 大人女性の肌悩みにおすすめな理由と注意点

2025/05/30
監修:辛島 史憲

40代・50代になると、シミ、くすみ、肌のハリや弾力の低下、たるみなど、さまざまな肌の悩みが気になり始めます。そうしたトラブルの対策として注目されているのが、医療用医薬品の「シナール」です。シナールは、アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムを配合した内服薬で、シミやそばかす、色素沈着の改善、美しい肌の維持を目的として使用されています。ただし、すべての肌トラブルも効果が期待できるわけではないため、注意が必要です。

この記事では、シナールの成分や期待できる効果、使用時の注意点、他の美容内服薬との違いについてわかりやすく解説します。

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シナールとは? 美容目的で使われる理由

シナールはビタミンCとパントテン酸カルシウムを主成分とした内服薬です。ビタミンCの抗酸化作用や美白効果が期待できるため、美容内服で処方されることがあります。服用により、紫外線などによるメラニンの生成を抑え、シミやくすみ、ニキビ跡などの肌悩みにアプローチできます。コラーゲンの生成と保持にも関与するため、ハリのアップも望めるでしょう。ビタミンCとパントテン酸カルシウムは一緒に服用することで、肌の血流を促進し、ハリを保つ作用に関して相乗効果を示唆する報告があります。

また、シナールには市販薬と医療用医薬品があります。市販品はドラッグストアや薬局で購入可能です。どちらを選ぶべきかは、肌の状態や体質、他の治療との兼ね合いによって異なります。医療用医薬品は、医師の診察を受けた上で、自分の肌悩みに合わせた内服プランとして処方されます。症状に応じた適切な使い方や、他の内服薬との併用などを含めたトータルな治療が可能です。

シナールはどんな肌悩みに効く?

アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムを含むシナールには、以下の効能・効果が認められています。また、適応外処方ですがシミやくすみへの美容効果も期待されています。

<効能・効果>

  • 本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
  • 炎症後の色素沈着

<期待される美容効果>

  • シミ・そばかすの改善
  • 肝斑への効果
  • ニキビ跡などの色素沈着
  • 肌のくすみ・ハリ不足改善

シナールは自己判断での購入も可能ですが、さまざまな種類があるため、どれを選べばよいか迷うときもあります。オンライン診療を利用すれば、医師に相談した上で、自分に合った薬を選択できます。ただし、美容を目的とした内服薬は、すぐに目に見える効果があらわれるわけではありません。そのため、継続的な服用が大切です。医師の診察を受ければ、適切な内服薬を処方してもらえるため治療を続けやすいでしょう。

シナールの効果的な飲み方と注意点

シナールは、通常1回あたり1錠を、1日に2〜3回食後に服用する薬です。用法・用量を守って服用しましょう。飲み忘れたからといって、1回にまとめて服用しないことが大切です。胃腸に負担がかかったり、効果が得られにくくなったりする可能性があります。また、服用する際は、コップ1杯の水またはぬるま湯で服用するようにしましょう。1日3回の服用なら、「毎食後に服用する」とタイミングを決めておくことで、飲み忘れを防ぎやすくなります。

シナール服用時の注意点

シナール服用時の注意点は以下の通りです。副作用と思われる症状が認められたときは、服用を中止し、医師に相談しましょう。

飲めない人(禁忌)

  • 添付文書に記載なし

注意が必要な人

  • 添付文書に記載なし

重大な副作用

  • 添付文書に記載なし

その他の副作用

  • 胃不快感、悪心・嘔吐、下痢など

その他の注意点

  • 尿検査で正しく尿糖が調べられなくなることがある
  • 尿、便の検査(例えば血液が混じっているかをみる検査)で、異常があるのに見逃されてしまうことがある

他の美容内服薬との違いとは?

美容内服では、シナール以外の薬が処方されることもあります。シナールと他の美容内服との違いは以下の表にまとめています。

それぞれの医薬品によって肌への働きが異なるため、複数の内服薬の組み合わせにより、肌悩みをより効果的に改善できる可能性があります。また、オンライン診療を活用すれば、医師と相談しながら自分の肌質や悩みに合った薬を選ぶことができます。「どの薬が自分に合っているかわからない」「安全に治療を進めたい」とお考えの方は、医師に相談してみましょう。

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シナールが効かないと感じたら|効果を感じにくいケース

シナールは、すべての肌の悩みに効果があるわけではありません。効果を実感しにくいケースや、他の治療と併用した方がよい症状について紹介します。

すでに濃くなってしまったシミ・肝斑

シナールは、メラニンの生成を抑制する働きがあり、シミや肝斑の改善・予防効果が期待できます。ただし、すでに濃くあらわれているシミや肝斑には、シナール単独では十分な効果を実感しにくいこともあるかもしれません。その場合には、トラネキサム酸やユベラ、ハイチオール(L-システイン)との併用が検討されます。気になる部分を外側からケアしたいときは、ハイドロキノンなどの外用薬を併用する方法もあります。また、シミの種類や状態によっては、レーザーや光治療が検討されることもあります。いずれにしても、適切な治療を受けるために、医師に相談することが推奨されます。

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ニキビ

シナールの抗酸化作用には、肌の調子を整える働きがあり、ニキビ予防に用いられることもあります。ただし、炎症を起こしている場合や重症である場合は十分な効果が得られないケースもあり、注意が必要です。抗生物質の内服薬や外用薬の使用を検討されるケースもあります。悪化を予防するためにも、受診して医師に相談することをおすすめします。

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深いシワ・たるみ

シナールは、アスコルビン酸(ビタミンC)の働きにより、コラーゲンの生成を助け、肌にハリやうるおいを与える効果が期待できます。ただし、加齢によって生じる深いシワや頬のたるみに対しては、内服薬だけでは十分な効果が得られないケースがほとんどです。効果が不十分な場合は、美容医療による治療やスキンケアとの併用を検討するとよいでしょう。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とは、内服薬では改善が難しい「あざ」のように見える青みがかった色素斑です。先天性のものと後天性のものがあり、治療にはレーザー治療が有効とされています。ADMが疑われる場合は、皮膚科などの医療機関を受診し、診断と治療を受けるようにしましょう。

シナールに関する誤解

シナールについて、「白髪になる」「太る」「朝に飲むと日焼けしやすくなる」といった噂を耳にすることがあります。しかし、これらの情報は誤解です。白髪や体重増加に直接関係する成分はシナールに含まれておらず、朝に服用しても日焼けしやすくなることはありません。むしろビタミンCには、紫外線によるダメージを軽減する働きがあるとされています。正しい知識を持って服用しましょう。

よくある質問

シナールに関するよくある質問について、それぞれの回答を紹介します。

Q.シナールを1ヶ月服用したら効果を感じられる?

A.シナールの効果を実感できるまでの期間は個人差があります。体質や症状によって異なり、1ヶ月ほどで変化を実感できる人もいれば、より長くかかる人もいます。大切なのは継続して服用することです。最低でも1~2ヶ月、お肌の変化を感じるには3ヶ月以上の継続がおすすめです。

Q.シナールとビタミンCを併用するとどうなる?

A.シナールに配合されるアスコルビン酸とは、ビタミンCのことです。他のビタミンCサプリなどと併用すると、過剰摂取になる可能性があるため注意が必要です。

通常、食事から摂取した余分なビタミンCは尿として排出されるため、健康への影響はありません。ただし、薬剤、サプリメントまたはビタミンC配合ドリンクなどを摂りすぎると、下痢や腹痛、胃の不快感などの副作用が出る可能性があります。内服治療中の方や、ビタミンCサプリメントを摂取している方は、受診した際に医師に確認しましょう。

Q.シナールは保険適用される?

A.シナールは疾患の治療目的で処方された場合に限り、保険適用となります。美容目的で処方される場合は、自由診療(自費診療)となり、健康保険の対象外です。費用や治療期間については、事前に医療機関に確認しておくとよいでしょう。

シナールの効果を正しく理解し、自分の肌悩みに合った治療を

シナールは、シミやそばかすを予防・改善し、肌のハリやツヤの維持に効果を発揮します。とくに初期の色素沈着や軽度のくすみに対しては、アスコルビン酸(ビタミンC)の抗酸化作用による効果が期待できます。ただし、濃くなったシミや深いシワ、たるみなど症状によっては、他の内服薬や外用薬、美容医療との併用が必要になる場合もあります。

「自分の肌に合っているか不安」「他の薬との違いを知りたい」と感じている方は、まずは医師に相談し、自分に合った治療法を選びましょう。

肌悩みはオンラインで医師に相談
市販品で解決しなかった肌悩みは、オンラインで医師に相談。スキンケアは続けることが大切です。予約〜お薬の受取までの負担が少ない医療機関を選びましょう。※医師の判断により処方できない場合があります。

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