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コラムカテゴリED・早漏防止

EDは肥満・糖尿病と関係あり? 原因と治療法を解説

2025/02/21
監修:辛島 史憲

ED(勃起障害)の原因はさまざまです。加齢に伴うものだけでなく、喫煙や運動不足などの生活習慣、他の病気の影響、心理的な要因などが関係しています。

今回は、その中でも「肥満」と「糖尿病」にフォーカスし、詳しく解説します。

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肥満、糖尿病とEDの関係は?

肥満や糖尿病(2型糖尿病)は、いずれも生活習慣が主な原因とされており、早期の段階で適切に対処すれば改善が可能です。ここでは、肥満や糖尿病の人におけるEDの割合やその理由について解説します。

ED(勃起障害)とは?

ED(勃起障害)は医学的に「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。

EDの原因には、年齢によるものや生活習慣、他の病気が原因で起こるもの、心理的なものなどがあります。

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肥満がEDの原因になるって本当?

肥満の人がEDになりやすいことは、多くの研究で報告されています。アメリカで実施された40〜75歳の男性22,086名を対象とした追跡調査では、14年間で17.7%がEDを発症しました。さらに、肥満度が高い人ほどEDのリスクが高まることが明らかになりました。

また、アメリカ国民を対象とした健康調査では、EDの人900名とEDではない人2,480名を比較した結果、EDの人は内臓脂肪が多い傾向にありました。また、内臓脂肪が多い人ほどEDになる危険性が高いことが示されました。

このように、肥満がEDを引き起こす主な原因としては、以下の2つが考えられます。

  • 血管障害:肥満により血管がダメージを受け、陰茎への血流が不足する
  • 男性ホルモン低下:肥満によりテストステロンの分泌が減少し、性機能が低下する

糖尿病によるEDは治るのか?

糖尿病の人にEDが多いことは広く知られており、糖尿病の人の35〜90%にEDが発生するといわれています。

糖尿病でEDが起こるメカニズムは、肥満の場合と同様、血管障害と男性ホルモンの減少のほか、神経障害も関係しています。

糖尿病の治療と適切な血糖コントロールにより、EDが改善することがわかっています。ただし、生活習慣の改善による効果が期待できるのは軽度のEDに限られます。

一方、糖尿病治療薬の種類によっては、血糖コントロールに加えて、副次的な作用によりEDを改善する場合があると報告されています。

肥満、糖尿病によるEDを治す方法は?

ここでは、肥満、糖尿病が原因となるEDを治す方法について解説します。特に肥満は、生活習慣の改善によりEDを克服できる可能性が高くなっています。これを機に、ぜひ生活習慣を見直してみましょう。

まずは生活習慣の改善から

肥満や糖尿病の場合、医師から食事療法や運動療法を指示されている人は少なくないはずです。決められた摂取カロリーを守ることはもちろん、栄養バランスの取れた食事はEDにも効果的であると考えられています。

さらに、禁煙、禁酒に加えて睡眠やストレス対策も重要です。

また、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動も有効です。合わせて、ED改善に効果的といわれている骨盤底筋のトレーニング(ケーゲル体操)も取り入れてみましょう。

さらに、肥満の人の減量はEDに効果的とされています。ダイエットをした人としていない人では、ダイエットをした人の方がEDの改善がみられたという研究結果があります(ダイエットをした人=10%以上の体重減少を達成した人)。

ダイエットが続かない、または思ったように体重が減らない場合は、薬を活用したメディカルダイエットという選択肢もあります。オンライン診療も可能のため、無理なく始められる減量方法の一つとして検討してみてください。

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ED治療薬を使うという方法も

減量や糖尿病の治療でEDが改善しなかった場合は、ED治療薬も試してみるのもよいでしょう。ED治療薬はPDE5という物質の働きを止めて、勃起に必要な陰茎の血流を増やすことにより効果を発揮します。

ED治療薬は泌尿器科やオンライン診療で医師の診察を受ければ処方してもらえます。また、製品によって効果があらわれる早さ(即効性)や持続時間が異なります。

ED治療薬の種類と選び方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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その他の治療法

その他の治療法としては、心理カウンセリング、漢方薬などのED治療薬以外の薬、男性ホルモン補充療法、陰茎形成術、血管手術などがあります。

よくある質問

よくある質問をまとめました。

Q.肥満や糖尿病以外でEDの原因となるものはある?

A.EDの原因は数多く存在します。今回取り上げた肥満、糖尿病以外で代表的なものとしては、加齢、心血管疾患/高血圧、喫煙、腎臓病、神経疾患、けがなどによるものや心理的なものがあります。

また、薬の副作用としてEDを引き起こす場合があります。他の病気を治療中の人は、飲んでいる薬がEDを引き起こす可能性があるものかどうか、医師に確認してみましょう。

Q.EDの治療は保険適用される?

A.2022年4月から不妊治療を目的とした場合のみ保険適応されるようになりました。ただし、保険適応可能な施設は限られており、また、使用回数にも制限があります。不妊治療目的以外は、泌尿器科やオンライン診療などでの診察・処方が必要です。

Q.生活習慣を改善すればEDは治る?

A.EDの治療法についてまとめた『ED診療ガイドライン第3版』では、食事や運動などの生活習慣の改善は、勃起機能改善に効果があるとして推奨されています。ただし、生活習慣の改善で効果が認められない場合は、ED治療薬などの治療法も検討してみましょう。

まとめ

肥満や糖尿病はEDのリスク要因ですが、生活習慣の改善や適切な治療により改善が可能です。早めの対策を心がけましょう。

生活習慣の改善で効果がみられない場合や、ED治療薬を使用してみたいと考えていても、いざクリニックを受診するのはなかなか抵抗があるものです。「通院する時間がない」「対面だと恥ずかしい」という人は、スキマ時間で受診可能なオンライン診療を活用してみましょう。

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出典

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