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コラムカテゴリED・早漏防止

ED治療薬、種類によって何が違う?効果・飲み方解説

2022/11/01
監修:三上 修

ED(勃起不全症)の治療が飛躍的に進化したのは、ED治療薬のおかげといっても良いでしょう。患者さんがしっかり効果を実感でき「飲めば治る」という認識が世界中に広まりました。
ただバイアグラ、レビトラ、シアリスなど、お薬の種類が増えたことで患者さんによってはどれがいいのかと悩むこともあります。

 

そこでこの記事ではED治療薬の種類ごとに、期待できる効果と飲むときの注意点を解説します。

ED治療薬にはどのような種類があるのか

ED治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリス、アバナフィルなどがあります。それぞれ以下のような特徴があります。なお副作用は後段で紹介します。

ED処方薬比較

バイアグラ

ED治療薬といえばこれ、といわれるくらいバイアグラは有名ですが、レビトラやシアリス、アバナフィルと比べると、お薬を飲んでから効果が出始めるまでに時間がかかりますし、勃起持続時間は短めです。
さらにバイアグラは食事制限も必要で、お薬を飲む前(つまり性交する前)は空腹でなければなりません。
ではバイアグラは他のお薬より劣っているのかというと必ずしもそうとはいえません。バイアグラを使う最大のメリットは実績の多さです。1998年に誕生したバイアグラは世界初のED治療薬で、世界中で使われています。

レビトラ

レビトラはバイアグラとシアリスの中間の性能といえますが、お薬を飲んでから効果が出るまでの時間が最短15分という即効性が魅力です。
雰囲気が急によくなってすぐに性交が始まるといった状況になったとき、レビトラの「飲んでから15~30分後に勃起」の効果はとても頼りになります。
そしてレビトラは、最短10分で効果が出ることもあります。ただ持続時間は3~6時間とバイアグラ程度となっています。

シアリス

最も高い効果が期待できるのはシアリスでしょう。お薬を飲んでから30分後には効果が出ますし、勃起持続時間は他を圧倒する36時間です。
持続時間が長いという点で、妊活治療に使用されるケースもあります。
しかも食事の影響を受けないので、食事してから飲むことができます(性交することができます)。
シアリスによる勃起強度はマイルドな部類に入るので、お薬を飲んでからの即効性ではシアリス、勃起強度ではレビトラと認識して良いでしょう。

アバナフィル

アバナフィルは食事の影響を受けにくく、効果が出るまでには服用してから15〜30分と即効性も高いので、使い勝手の良いお薬です。持続時間は3〜6時間と他のお薬と比べて短めではありますが、一般的な性交にかかる時間としては十分といえるため、勃起強度、持続時間、使い勝手のバランスが良いお薬です。

※アバナフィルは国内では未承認の医薬品ですが、海外では、アメリカのFDA等において承認されています。

医師は患者さんの体調を診たうえで、生活スタイルや性交ライフ、要望などを聞いてどのお薬が合っているか考えて適切なED治療薬を処方します。

勃起のメカニズムとED治療薬が効く仕組み

ED治療薬を初めて飲むと「なんであんなに効くんだ」と驚くことでしょう。
ED治療薬が勃起を起こす仕組みは解明されていますが、それを理解するには勃起のメカニズムを知る必要があります。

勃起はこうして起きる

学校では、勃起は陰茎(ペニス)の海綿体という部位に血液が流れ込み、なおかつその血液が流出しないため陰茎が硬くなり勃起が成立する、と習ったはずです。
これは間違っていないのですが、勃起のメカニズムはもっと複雑です。

勃起のスタートは性的な刺激になります。性的な接触を受けたり性的な想像をしたりすると脳が「勃起せよ」と命令します。
勃起の命令が出ると、陰茎では一酸化窒素が放出されて血管の筋肉である血管平滑筋に届きます。すると次に環状グアノシン一リン酸(以下、cGMP)という物質が分泌され、筋肉を緩めるプロテインキナーゼ(PKG)が活性化します。PKGによって血管平滑筋が緩むので血管が広がり、それで大量の血液が陰茎(海綿体)に入ってくることができます。

大量に血液が流入すると陰茎が膨れ上がるので、この圧によって静脈が塞がれ、海綿体のなかの血液が流出しなくなり勃起が完成します。(※1)

ここまでの流れを箇条書にしてみます。

  • 性的刺激
  • 脳が勃起を命令
  • 陰茎で一酸化窒素が放出され、陰茎の血管平滑筋に浸透
  • 環状グアノシン一リン酸(cGMP)が分泌することで、筋肉を緩めるプロテインキナーゼ(PKG)が活性化
  • プロテインキナーゼ(PKG)が陰茎の血管平滑筋を緩めるので陰茎内の血管が広がる
  • 陰茎(海綿体)の広がった血管に大量の血液が流入
  • 陰茎が膨らむ圧力で静脈が閉じる
  • 海綿体の血液が流出しない状態になり勃起が完成

この過程の1つにでも支障が起きると勃起は成立しません。そのためすべての物質や作用が重要なわけですが、ED治療薬に関わってくるのはcGMPです。

EDはcGMPが減って起きる

EDの1つの原因にcGMPの減少があります。陰茎にはホスホジエステラーゼ5(以下、PDE5)という物質があり、cGMPを分解する作用を持ちます。
cGMPが分解されて減ってしまうと筋肉を緩めるPKGも減ってしまうので血管が緩まず、陰茎に流れる血液の量が減り勃起がおさまります。

ただPDE5は必ずしも悪者というわけではありません。いつまでも勃起しているわけにはいかないのでPDE5によって勃起がおさまるのは正常な働きといえます。
しかし性的刺激を受けているのにPDE5が作用しすぎると、勃起が必要なのに硬くならないのでEDと診断されます。

ED治療薬はPDE5の働きを弱める

ED治療薬は、勃起を起こさせないようにするPDE5の働きを弱める作用があります。
PDE5が機能しなくなるのでcGMPが活発に働き、勃起が起きます。しかも勃起が持続します。

ここまでの流れを箇条書にしてみます。

  • PDE5がcGMPを分解して血管を緩まなくさせる
  • 勃起がおさまる、またはEDを発症する
  • ED治療薬を飲むとPDE5の働きが弱まる
  • cGMPが活躍できるので勃起が成立して維持される

ED治療薬はPDE5の働きを弱めるのでPDE5阻害薬と呼ばれることもあります。

ED治療薬の副作用

ED治療薬には副作用があるので、医師の診察を受けてから使うようにしてください。

  • バイアグラの副作用
    顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなど。
  • レビトラの副作用
    顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなどバイアグラと比べて副作用はマイルドです。
  • シアリスの副作用
    顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなどほてり等の血管拡張作用に伴う副作用が軽いです。
  • アバナフィルの副作用
    顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなど。

副作用についての考え方

これらの副作用が必ず起きるわけではありません。
また起きたとしても深刻なものではなく、大抵は使用を続けていると自然におさまってきます。
ただ副作用の症状が長引くときは、ED治療薬を処方した医師に相談してください。

なおアルコールについてですが、4つのお薬ともあまり影響を受けません。お酒を飲んでからED治療薬を飲んでも、適度な飲酒であればリラックス効果もあるため、問題ありません。ただし、飲み過ぎると効果が発揮できない場合があります。

このような方はED治療薬を服用できない

ED治療薬は多くのED患者さんが問題なく服用していますが、「飲んではいけない方」もいます。以下のような方がED治療薬を飲むと健康を害することがあるので飲まないようにしてください。

  • 以下を含む特定のお薬を飲んでいる方(クリニックでは必ず医師に「今飲んでいる薬」を伝えてください)                                                                    1.併用禁忌薬投与中の患者:硝酸剤(飲み薬・舌下錠・貼り薬・吸入薬・注射・塗り薬・スプレー)                                           2.NO供与剤 ニトログリセリン服用中の方                                                                  3.慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療薬(アデムパス)服用の方
  • ED治療薬の成分に対して過敏症を起こしたことがある方
  • コントロール不良の不整脈、低血圧患者
  • 治療によるコントロール不良の高血圧患者
  • 不安定狭心症のある患者、または性行中に狭心症を起こしたことのある方
  • 心血管障害で性行為が不適切と考えられる患者
  • 心筋梗塞の既往歴が最近3ヶ月以内にある患者
  • 脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヶ月以内にある患者
  • 重度の肝機能障害があり、医師からED治療薬の服用が禁止されている方
  • 重度の低血圧で、医師からED治療薬の服用が禁止されている方
  • 網膜色素変性症患者など目の病気を発症していて、医師からED治療薬の服用が禁止されている方
  • シアリスに対して過敏症の既往歴のある人
  • (レビトラとアバナフィルの服用に限り)上記に加え、抗ウイルス薬(HIV治療薬)、抗真菌薬(内服)を使用中の方

ED治療薬に関するよくある質問

ED治療薬に関するよくある質問にお答えします。

Q:早漏もEDに含まれるか。ED治療薬で早漏が治るか?

A:早漏とEDは異なる症状です。そのためED治療薬を飲んでも早漏が改善することはないでしょう。

Q:ED治療薬を飲み続けるとどうなるのか?

A:ED治療薬を飲み続けていても、体調に変化がなければ問題ありません。体に不具合を感じたら、すぐに医師に相談してください。

Q:ED治療薬で勃起できるようになったら服用をやめることができるのか?

A:ED治療薬で勃起できるようになった場合、服用をやめると勃起できなくなることがあります。

なぜEDは医療機関で治療したほうが良いのか

ED治療薬は、副作用や禁忌事項があるため、医師に診察の上処方されることをお勧めします。
健康状態を自分で判断するのは難しいため、医師に判断されたお薬を選びましょう。また、個人輸入はお薬が本物かどうかわからない、お薬にどういった成分が入っているか不明な場合もあります。

医療機関では、医師が必ず処方を行うので健康状態や副作用についても確認でき、どのような成分が含まれているのかも確認することが可能です。
「飲めるか飲めないか」は医師にしか判断できません。

まとめ 良いお薬と出会うために

ED治療薬の登場と進化によって「EDはそれほど深刻な病気ではなくなった」と感じている方もいるはずです。ED治療薬はまさに光明といえるでしょう。
ただしED治療薬は処方箋が必要な薬なので、医師の診察を受ける必要があります。

通院、薬局での受け取りなどのわずらわしさを解消する選択肢として挙げられるのが、オンラインクリニックです。
自分に合った良いお薬を便利に使うために、ぜひオンラインクリニックの利用を検討してみてください。

参考

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