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コラムカテゴリメディカルスキンケア

代表的な肌トラブル一覧|種類別に解説

2023/03/15
監修:三上 修

季節が変わり気温が下がってくるこの時期、様々な肌トラブルに悩む方も多いのではないでしょうか。

夏の間に浴びた紫外線による影響や、湿度が下がることによる乾燥など、肌は常に外気に触れ外側からの影響を受けやすい場所です。

また、栄養・ホルモンバランスやストレス・睡眠不足など、体の内側からの影響も肌のトラブルに繋がります。

この記事では肌荒れ、シミ、シワなどの肌トラブルの代表的な種類について詳しく説明していきます。

肌荒れ

乾燥肌

 

健康な肌では、表皮の一番外側にある角質層のバリア機能が正常に働いており、肌の水分を保って蒸散を防いだり、外からの刺激から肌を守ったりしています。

しかし、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)の乱れ、空気の乾燥、紫外線によるダメージなどによりバリア機能が正常に働かなくなると、肌内部の水分が逃げてしまい、乾燥肌を引き起こします。入浴後や洗顔後に肌が突っ張る、カサカサするなどの症状が見られ、特に皮脂の分泌の少ない膝、すね、ひじ、足の裏が乾燥しやすくなります。

顔では頬や口、目の周囲が乾燥しやすい部位になっています。ワセリンやセラミドなどの保湿剤を使ってしっかりと保湿を行い、セルフケアすることが治療の基本です。

 

脂性肌

脂性肌は過剰に皮脂が分泌され、肌のテカリやベタつきが目立つ状態を指します。

男性ホルモンであるテストステロンやアンドロゲンの作用で過剰に皮脂が分泌されたり、ストレスや睡眠不足、過度な飲酒などの生活習慣が乱れたりすることが脂性肌の原因と考えられています。眉の周辺や鼻筋などのTゾーンがベタつきが見られやすい部分です。

保湿や生活習慣の改善などセルフケアのほかに、皮脂の分泌を抑える作用のあるビタミンA誘導体であるトレチノインの外用を行って治療します。

混合肌

混合肌は、上で説明した乾燥肌と脂性肌の両方の性質を持っている肌質のことで、ベタついている脂っぽい部分と乾燥しがちな部分が混在する肌を指します。

混合肌の原因は肌内部の水分不足で、乾燥肌と同様に肌のバリア機能が正常に働かなくなると、水分を逃さないように肌が過剰に皮脂を分泌してしまいます。

シミ

シミの一番の要因と言われるのは紫外線です。シミやそばかすの元になるメラニンは、私達が普段「肌」といっている表皮の最下層にある場所、基底層にあるメラノサイトで作られます。本来メラニンは、紫外線から体を守る働きをしており、肌トラブルや病気(皮膚がんなど)を防ぐためになくてはならないものです。健康な肌では、ターンオーバーによって生成されたメラニンは体外に排出されます。しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れたり、紫外線を浴びすぎたりすると、生成と排出のバランスが崩れメラニンが表皮に蓄積して、シミ・そばかすの原因になります。

もう一つ大きな要因と考えられるのが女性ホルモンの影響です。妊娠中や出産後、また更年期(閉経時)など、女性ホルモンのバランスが急激に変わると一時的にメラニンの生成が高まると考えられており、シミが増えることがあります。

シミの種類

シミの種類は主に4つあります。

老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)

老人性色素斑はその中でも頻度が高く、境界が比較的明瞭な褐色の色素斑が特徴です。中年以降によく見られ、紫外線の暴露によって生じます。顔以外にも日光の当たりやすい手の甲や腕にできます。

肝斑(かんぱん)

肝斑は、頬を中心に左右対称にできるのが特徴です。概ね30−40歳代や更年期の女性に発症し、女性ホルモンの影響が原因と考えられています。

炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)

炎症後色素沈着は、ニキビや外傷(ケガ、火傷、虫刺され)などにより引き起こされた炎症によって刺激を受けたメラノサイトが、メラニンを過剰に生成することで起こります。

そばかす(雀卵斑)

そばかす(雀卵斑)は、若年性に見られるシミで、鼻・左右の頬を中心に小さな斑点が広がります。遺伝的な要因で発生すると考えられています。

ビタミン剤(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなど)やトラネキサム酸などの内服薬、肌のターンオーバーを促進してメラニンを排出させるトレチノインやメラニンの産生を抑制する効果があるハイドロキノンなどの外用薬、レーザー治療、光治療(フォトフェイシャル)などによる治療法があります。日常の紫外線ケアも非常に重要です。

ニキビ


ニキビは、皮脂が過剰に分泌され、毛穴がつまることから始まります。この状態は「面皰(めんぽう)」と呼ばれ、いわゆる「白ニキビ」のことを指します。続いて、面皰の内部で、本来は無害な皮膚の常在菌であるアクネ菌が増殖して炎症を起こすことで、赤いぶつぶつしたニキビ(「赤ニキビ」)や膿がたまったニキビ(「黄ニキビ」)となります。その後、炎症が強いと、盛り上がったケロイド状の痕や凹んだ痕になって残ってしまうことがあります。

思春期に多く見られますが、大人になってからも起こることがあり「思春期後ざ瘡」と呼ばれ、ストレスや睡眠不足、生活の不規則などが悪化する原因と考えられています。

毛穴のつまりを改善する効果のあるアダパレンゲルやアクネ菌を殺菌する抗生物質の外用・内服、ケミカルピーリングなどにより治療を行っていきます。

シワ

シワはその深さにより表皮のシワと真皮のシワに分けられます。表皮は皮膚の表面を覆う薄い膜のことで、表皮のシワは角質層の保水能力低下により起きる乾燥ジワです。慢性的な乾燥が続くことで細かいちりめん状の小じわが作られてしまいます。

真皮は表皮の下にある皮膚の層で、コラーゲンやエラスチンが存在しており、表皮を下から支える役割を果たしています。真皮のシワは、紫外線の影響や加齢によりコラーゲンやエラスチンが減少することで、張力や収縮力を保てなくなることにより生じます。深いシワで、目尻や額などにできやすいことが特徴です。

ビタミンAの誘導体であるトレチノインの外用やビタミンCの投与によって皮膚のターンオーバーやコラーゲンの産生を活性化してシワを改善させることができます。そのほか、ヒアルロン酸注射やボトックス注射などによっても治療を行います。

毛穴

毛穴のトラブルとしては、詰まり、開きやたるみなどが挙げられます。毛穴の詰まりは、肌の古い角質と皮脂が混ざり合い、角栓となって毛穴を塞いでいる状態のことです。最初は白い詰まりも、角栓が酸化してくると毛穴の黒ずみとしてより目立つことがあります。この詰まった状態の毛穴を放置したり、角栓を取り除いた後の毛穴を放置すると、毛穴の開きに繋がります。額や鼻のTゾーンなど皮脂の分泌が多い場所で起こりやすいトラブルです。

毛穴のたるみは老化によりコラーゲンなど肌のハリや弾力を保持する成分が減少し、毛穴がたれてくることで起こります。頬やほうれい線周辺に多く、毛穴が涙型に見えるのが特徴です。

フラクショナルレーザーやダーマペンといった医療機器による治療のほか、シワの治療と同様にビタミンAの誘導体であるトレチノイン外用薬などにより治療します。

まとめ

肌のトラブルにはシミ、肌荒れ、ニキビ、シワなど数多くの種類があり、それぞれ原因が異なってきます。

トラブルの種類によって対応や治療も変わってくるため、自分自身の肌トラブルがどのタイプなのかを把握しておくことが重要です。

専門家でないと判断が難しいケースもしばしば見受けられるので、セルフケアを行っても症状が続く場合は医療機関に相談しましょう。

参考資料

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