早漏は改善可能! 原因や早漏防止の方法を紹介します
早漏は一般的な性機能障害で、多くの男性が抱える性の悩みの一つです。米国の調査では、18歳から59歳までの男性のうち5人に1人が早漏であると報告されています。また、日本性機能学会が20歳以上の日本人男性を対象に行った2023年の調査では、早漏に悩んでいる人は約910万人であることがわかりました。
この記事では、早漏の原因や種類、そして効果的な対策や早漏治療薬について解説します。「もしかして自分は早漏なのか?」「もっと長く楽しみたいのに……」とお悩みの方は、参考になさってください。
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早漏とは
このパートでは「早漏」について正しく理解するために、国際性機能学会での定義、早漏の分類、国内での罹患率について紹介します。
国際性機能学会の定義
早漏の定義はいくつかありますが、いずれも厳格なエビデンスに基づいたものではありません。多くは診断を行う医師の判断によりますが、以下の3つの要素に注目する必要があります。
- 射精潜時(挿入から射精までの時間)が短い
- 射精のタイミングに関する自己効力感やコントロールの欠如
- 射精障害に関連する苦痛や対人関係の困難
2014年に国際性機能学会PEガイドライン委員会が、以下の症状を伴う性機能障害を早漏と定義しました。
- 初めての性的経験から、射精は常に(またはほとんど常に)膣挿入前または挿入後約1分以内に起こる
- 射精までの時間が以前より短縮し、多くの場合約3分以内に起こる
- 全て(またはほとんど全て)の膣挿入で射精を遅らせることができない
- この状況により苦痛やストレス、性的行為の回避などの否定的な感情を抱く
これらに該当する場合、早漏と判断される可能性があります。
早漏の分類
早漏は以下の2種類に分けられます。
国内の罹患率
一般社団法人日本性機能学会が行った、性機能障害に関するオンライン調査の結果を紹介します。
20歳以上の日本人男性を対象に、2023年5月29日〜6月24日の期間で実施されました。その結果、早漏に悩んでいる人は日本全体で約910万人と推定されています。年代別では、20〜39歳の男性の約30%が該当し、それ以降の年代では徐々に減少していくことがわかりました。
早漏の原因
では、早漏の原因は何なのでしょうか。結論としては、生物学的な原因は不明であり、はっきりとわかっていません。
生物学的要因は不明
早漏の生物学的要因は、はっきりと解明されていません。生物学的とは、脳や陰茎など体の構造やホルモンバランスなどの異常、遺伝的要素や進化の影響などを含みます。
つまり、現時点では、これらを含めた生物学的な原因が特定されておらず、早漏のメカニズムについては、さらなる研究が必要な状況にあるといえます。
心因性、過敏性、衰弱性の各タイプとメカニズム
早漏の生物学的な原因は未解明ですが、以下のような要因が関連していると考えられています。
EDとの関係
早漏と勃起不全(ED)が同時にみられるケースもあります。その場合、EDによる心理的な負担が心因性の早漏を引き起こす可能性があります。
これにより、EDを併存している場合は、EDの治療を優先することが推奨されています。
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自分でできる3つの早漏防止策
ここからは、早漏を防ぐために自分でできる具体的な防止策を解説します。早漏治療についてパートナーに相談すべきか悩んでいる方もいるかもしれません。
しかし国際性機能学会から、「治療過程へのパートナーの参加は重要だが必須ではない」との見解が示されています。まずは自分でできる早漏防止策から始めてみましょう。
ケーゲル体操(骨盤底筋体操)
ケーゲル体操(骨盤底筋トレーニング)は、尿もれ予防で行われている治療のひとつで、尿道を締める働きをしている骨盤底筋を鍛えるトレーニングです。仰向けや椅子に座った状態、立った姿勢でもできるため、好みの体勢で行ってみましょう。
- トレーニングを行う姿勢を決めます
- その姿勢のまま、肛門まわりの筋肉を引き締めます(10秒程度)
- 力を抜き、全身をリラックスさせます(10秒程度)
- このサイクルを1日30回以上繰り返します(最初はできる回数から始めましょう)
射精コントロールを含めた行動療法
射精コントロールを含む行動療法として、2種類が推奨されています。
麻酔入りの軟膏など
麻酔成分が含まれた軟膏を使用する早漏防止策です。この軟膏は、局所麻痺剤の作用によって感覚を一時的に鈍らせることで、射精のタイミングを遅らせる効果が期待されています。
早漏に使用されている治療薬
欧州医薬品庁(EMA)に早漏治療薬として承認されている、「プリリジー」について紹介します。
プリリジー(ポゼット)
プリリジーの主成分は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれるダポキセチンです。プリリジーの後発品に「ポゼット」があります。
ダポキセチンは、神経伝達物質であるセロトニンの量を増加させる作用があります。セロトニンの増加により興奮作用のあるノルアドレナリンが相対的に減ることで、射精までの時間を延ばす効果が期待されています。
ED薬と併用できる?
早漏治療薬は、ED薬と併用可能です。
ED薬と早漏治療薬を併用した試験結果を紹介します。ダポキセチン(プリリジー、ポゼット)60mgとタダラフィル(シアリス)20mg、シルデナフィル(バイアグラ)100mgを併用した試験において、タダラフィルを併用したグループはダポキセチンの血中濃度に影響を与えませんでした。
一方、シルデナフィルを併用したグループではダポキセチンの血中濃度が軽度上昇しました。重大な副作用が起こる可能性は低いものの、PDE5阻害薬とダポキセチンの併用には注意が必要です。
医師の診断のもと正しく服用し、ふらつきやめまいなどの副作用が出た場合はすぐに受診しましょう。
DMMオンラインクリニックでは、早漏治療薬「ポゼット(プリリジージェネリック)」が、1錠あたり880円~980円(税込968円~1,078円 ※1)で1錠から購入可能です。
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※DMMオンラインクリニックのED・早漏治療についてはこちら
ED・早漏の治療について
よくある質問
早漏について、よくある質問と回答を紹介します。
Q.何科を受診すればいい?
A.早漏の治療を希望する場合、まずは泌尿器科を受診しましょう。しかし、恥ずかしさなどから、病院に行くことに抵抗がある方もいるかと思います。その場合は、早漏治療を行っているオンラインクリニックもひとつの選択肢になります。
Q.早漏治療で根本的に完治する?
A.早漏の生物学的な原因は不明であり、根本的な治療法が確立されていないのが現状です。そのため、完治は難しいとされています。
ただし、治療選択肢として早漏治療薬や行動療法などがあるため、気になる方は医師に相談することをおすすめします。
Q.早漏治療薬を飲み続けると効かなくなる?毎日飲む必要はある?
A.プリリジー(ポゼット)は、性行為の約1〜3時間前に必要に応じて服用する薬です。効果を十分に得るためにも、用法用量を守って服用しましょう。
Q.早漏治療薬を飲めない人は?
A.以下の場合はプリリジー(ポゼット)を服用できません。
- 本剤に対して過敏症がある方
- 重篤な心臓障害がある方(心不全や虚血性心疾患など)
- 中等度から重度の肝機能障害のある方
- うつ病・双極性障害(躁うつ病)・てんかん等の精神疾患のある方 など
治療中の病気や服用中の薬がある場合、必ず診察時に申し出てください。早漏治療薬と併用できない薬、または注意が必要な薬があります。
早漏治療薬を服用できない方は、骨盤底筋体操や射精コントロールを含めた行動療法、麻酔入りの軟膏などを試してみるのもひとつの方法です。
早漏はEDとともに一般的な問題。気になる方は受診を
早漏は、EDとともに多くの男性が悩んでいる一般的な性機能障害です。早漏の原因とされているものに、心因性、過敏性、衰弱性があり、対処方法として骨盤底筋体操や行動療法、治療薬の服用があります。
早漏の症状に悩んでいる方は、泌尿器科やオンラインクリニックでの相談を検討してみてください。症状に応じた治療を受けることで、自信と満足感を取り戻すきっかけとなるでしょう。
出典
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