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痩せないのは病気のせい? 体質・ホルモンが原因の可能性をチェック!

2025/07/08
監修:辛島 史憲

「頑張ってるのに全然痩せない……」「もしかして体のどこかがおかしいの?」そんな悩みの背景には、体質やホルモンバランスの乱れ、さらには病気が潜んでいる可能性もあります。「痩せないのは自分の努力不足」と決めつけず、医学的な視点で“痩せにくさ”の原因を知ることが、解決の第一歩です。

この記事では、痩せない理由をわかりやすく解説するとともに、セルフチェックのポイントも紹介しています。ダイエットがうまくいかずに悩んでいる方は、参考にしてください。

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痩せないのは「甘え」じゃない! 体質や病気の可能性も

「食事制限や運動を頑張っているのに、なかなか痩せない……」と、悩みを抱えている方は少なくありません。一方、SNSやネット上では「痩せないのは自分に甘いから」といった厳しい意見を目にすることもあります。

しかし、ダイエットがうまくいかないのは、体質やホルモン、あるいは病気など、さまざまな要因が関わっていることもあるのです。「努力が足りない」と自分を責める前に、自身の体に何が起きているのかを知ることが大切です。その中でも見逃してはいけないのが、「病気」が原因で痩せにくくなっているケースです。詳しく見ていきましょう。

痩せない原因となる3つの主な病気とは?

痩せにくさの背景には、病気が隠れている可能性があります。代表的な病気として、甲状腺機能低下症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、モナリザ症候群などが挙げられます。このパートでは、それぞれの特徴や症状を紹介します。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、体の代謝をコントロールする「甲状腺ホルモン」の産生や分泌が低下する病気です。血液中の甲状腺ホルモン不足により、疲れやすくなったり、元気がなくなったりします。さらに体温の低下により、冷えやむくみ、便秘、気分の落ち込みがみられることもあります。

こうした変化によって体のエネルギーの消費量が減り、基礎代謝が落ちるため、痩せにくく、太りやすくなる方もいるようです。

このような症状に心当たりがあるときは、早めに医療機関を受診しましょう。適切な検査と治療を受けることで、症状が改善し、体重のコントロールがしやすくなる可能性があります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん:PCOS)とは、卵巣に小さな袋状の病変ができ、排卵障害や月経不順などが起こる病気です。女性の約5〜10%にみられ、不妊症の原因の一つとしても知られています。

PCOSのある方は、肥満や脂質異常症を伴うことが多く、メタボリック症候群のリスクを高める要因にもなります。その背景には、血糖を調整するホルモン「インスリン」がうまく働かなくなる“インスリン抵抗性”という状態が関係している場合があります。インスリンの効きが悪くなると、脂肪がたまりやすくなり、太りやすい体質につながります。たまった内臓脂肪がインスリン抵抗性をさらに悪化させることもあり、痩せにくくなる悪循環に陥ることもあります。月経不順や多毛症(毛深くなる)などあればPCOSが潜んでいる可能性もあるため、早めに医師へ相談しましょう。

モナリザ症候群

モナリザ症候群とは、自律神経のバランスが乱れ、代謝が低下して太りやすくなる状態を指します。正式な病名ではなく、1991年の論文で提唱された仮説に基づき、「Most Obesities kNown Are Low In Sympathetic Activity(肥満の多くは交感神経の働きが低下している)」の頭文字から名付けられた造語です。

私たちの体は、自律神経によって呼吸や循環、体温といった生命活動が調整されており、「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。交感神経は活動するときに働き、副交感神経は休息やリラックスするときに働く神経です。運動不足やストレスなどにより交感神経の働きが弱まると、脂肪の燃焼や体温調節がうまくいかなくなります。その結果、エネルギーの消費量が減少し、食事量が変わらなくても太りやすくなってしまうのです。

【痩せない原因をセルフ診断】チェックリストで体のサインを確認

「どうして痩せないのか、自分ではよくわからない……」と悩んでいる方の中には、体質やホルモンバランスの乱れ、さらには疾患が関係しているケースもあります。以下のチェックリストでは、痩せにくさに関わる体のサインや生活習慣を確認できます。

当てはまる数が多いほど、体質やホルモンの影響が関係している可能性が高くなりますので、参考にしてみてください。

チェック結果の目安

  • 1〜2個:生活習慣の見直しで改善が期待できます
  • 3〜5個:体質やホルモンバランスの影響が考えられます
  • 6個以上:病気が関係している可能性があります。早めの受診をおすすめします

【STEP1】体質・病気に関連するチェックリスト

以下の項目のうち、いくつ当てはまるか確認しましょう。

▶病気が潜んでいるかもしれないサイン

  • 慢性的な倦怠感や無気力感がある
  • 手足の冷えやむくみがある
  • 月経不順や排卵の異常がある
  • 気分が落ち込みやすくなった
  • 平熱が低い・微熱が続いている

▶代謝の低下やホルモンバランスの乱れと疑われるサイン

  • 以前より冷えや便秘がひどくなった
  • 肌荒れやニキビが悪化しやすくなった
  • 食べている量が変わらないのに体重が増える
  • 疲れやすく、朝起きるのがつらい

チェック結果の目安とアドバイス

チェック項目の該当数に応じて、体の状態や必要な対応の目安が変わります。当てはまった数を参考に、ご自身の状況に合ったアプローチを考えてみましょう。

1〜2個当てはまる場合

生活習慣の見直しによって改善が期待できる可能性があります。バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。

3~5個当てはまる場合

ホルモンバランスの乱れや体質的な要因が関係している可能性があります。無理なダイエットをするのではなく、体の状態に合わせた対策をとることが大切です。

6個以上当てはまる場合

甲状腺機能低下症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、病気が潜んでいる可能性があります。早めに医療機関を受診することをおすすめします。

※このチェックリストはあくまで参考の目安です。気になる症状がある場合は、自己判断せず、早めに医師にご相談ください。

【STEP2】生活習慣に改善の余地があるサイン

以下の項目は病気の指標ではありませんが、日常的な痩せにくさに影響する習慣として見直しのヒントになります。

  • 間食をやめられず、ストレスでつい過食してしまう
  • 朝食を抜くことが多く、1日1〜2食で済ませている
  • 運動習慣がなく、長時間座っていることが多い
  • 寝る前に食事をとることがある
  • 睡眠時間が短い、または睡眠の質が悪いと感じる

関連記事

病気ではない場合|代謝・むくみ・年齢の可能性

痩せにくさの背景には、加齢による基礎代謝の低下やむくみが関係していることもあります。ここでは、代表的な3つの原因について詳しく紹介します。

加齢とともに落ちる基礎代謝

年齢を重ねると、筋肉量が徐々に減少し、それに伴って基礎代謝が低下していきます。基礎代謝とは、何も活動していないときでも消費されるエネルギーのことです。消費エネルギーが減少すると、若い頃と同じ食事量でも太りやすくなってしまいます。「特に食べ過ぎていないのに体重が増えてきた」と感じる方は、加齢による代謝の変化が影響しているかもしれません。

基礎代謝とは別に、身体を動かすことで消費されるカロリー(活動代謝)も重要です。年齢やライフスタイルの変化で運動量が減ると、日々の消費エネルギーも自然と少なくなり、脂肪が蓄積しやすくなる原因となります。

▶セルフケアのヒント

  • 筋肉量を維持・強化するために、スクワットやウォーキングなどの軽い筋トレや有酸素運動を取り入れてみましょう。
  • 日常の消費カロリーを増やすには、階段の上り下りなど「ちょっとした動き」を意識しましょう。
  • 無理に長時間運動する必要はなく、1日10〜15分からの習慣化が効果的です。

ホルモンバランスの変化

ストレスや加齢の影響により女性ホルモンの分泌が乱れると、体に脂肪がつきやすくなったり、体重が落ちにくくなったりすることがあります。とくに女性の場合、下腹部や腰まわりに皮下脂肪がつきやすくなる傾向があり、「部分的に太ってきた」と感じることもあるでしょう。

▶セルフケアのヒント

  • 食事や睡眠、ストレスケアなど、自律神経を整える生活習慣を意識することが大切です。
  • 湯船につかる、深呼吸をする、好きな音楽を聴くなど、自分なりのリラックス法を見つけましょう。

むくみによる体重変動

水分や塩分の多い食事をとり過ぎると、むくみが発生し、体重が増える可能性があります。体内に余分な水分や老廃物が溜まるためです。立ち仕事の方や、長時間の同じ姿勢で過ごす方も注意が必要です。

病気によるむくみでない場合、生活習慣の改善で対策できます。むくみが改善すれば、体重も元に戻ると考えられます。

▶セルフケアのヒント

  • 塩分の摂りすぎに注意し、カリウムを含む野菜や果物(ブロッコリー、ほうれんそう、バナナなど)を意識的に摂ると効果的です。
  • 同じ姿勢が続いたら、こまめに足首を回したり、軽くストレッチしたりするのもおすすめです。

このように、日常のちょっとした工夫でも、体の変化に合わせた対策が可能です。それでも改善がみられない場合や、体調に不安があるときは、医療機関に相談することも大切です。

自己管理が難しい場合はメディカルダイエットという選択も

食事制限や運動によるダイエットで効果が出なかったり、代謝が低下していると感じたりする際には、「メディカルダイエット」という選択肢もあります。

メディカルダイエットとは、医師のサポートのもと、医学的な根拠に基づいて行うダイエット方法です。原因を見極め、その人に適した治療を行います。治療では内服薬や注射薬を使用するプランもあり、十分な説明を受け選択できます。

ダイエット効果を得るためには、用法・用量を正しく守ることが重要です。自己判断で量を変更したり、回数を調整したりしないようにしましょう。極端な食事制限は避け、栄養バランスのとれた食事や定期的な運動も合わせて心がけてみてください。ひとりで悩み続けず、医療の力を借りることも前向きな選択肢の一つです。

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痩せない原因Q&A|体質・生活習慣・むくみ

なかなか痩せられない原因に関する、よくある質問と回答を紹介します。

Q.なぜ自分だけ痩せないの? 体質や生活習慣の特徴は?

A.代謝が低い、筋肉量が少ない、冷えやすいなどの体質的な要因に加えて、ストレスや睡眠不足も痩せにくさに関係しています。これらは、自律神経やホルモンの働きに影響を与え、脂肪が燃焼しづらくなったり、食欲のコントロールが難しくなったりする原因にもなります。

さらに、過度な食事制限が続くことによって代謝が落ち、痩せにくくなるケースも多くみられます。摂取カロリーが極端に少ない状態が続くと、体は「省エネモード」になり、筋肉量が減って基礎代謝が低下します。これにより、少ない食事でも脂肪が燃えにくくなるという悪循環に陥ってしまうのです。「サラダしか食べない」など、極端な食事制限は避けましょう。

Q.体重が減らない理由は?

A.体重が減らない理由に、「消費カロリーよりも摂取カロリーが多い」状態が続いていることがあります。たとえ運動をしていても、間食や飲み物などから無意識のうちにカロリーを摂取しているケースは少なくありません。

また、筋肉量の低下による基礎代謝の減少や、運動量そのものが減っていることで、消費カロリー自体が少なくなっている可能性もあります。体重がなかなか減らないと感じたときは、日々の食事内容や活動量を改めて見直してみましょう。

Q.お腹ばかり太るのはなぜ?

A.内臓脂肪がつきやすい体質や、加齢にともなう筋力の低下、女性ホルモンの変化などが関係しています。また、糖質や脂質の多い食事、夜遅い食事などの習慣も、内臓脂肪の蓄積を招く原因です。

Q.むくみで体重は何キロ増える?

A.個人差はありますが、むくみによって一時的に0.5〜2kgほど体重が増えることがあります。循環器系や腎臓などに基礎疾患がある場合は、さらにむくみやすくなり、体重の増加幅が大きくなることもあります。

Q.かた太り型ってどういうこと?

A.「かた太り型」とは、腕・太もも・お腹など、特定の部位に脂肪が集中してつきやすい体型を指します。体質や遺伝に加えて、女性ホルモンの影響や筋肉量のバランスなども関係していると考えられています。自己流のダイエットでは改善が難しい場合もあるため、必要に応じて医師のアドバイスを受けるのも方法の一つです。

「痩せない理由」を正しく知ると、次の一歩を踏み出せる

努力しても体重が減らないときは、「自分のダイエット法が間違っているのでは?」と感じることもあるかもしれません。そんなときこそ、痩せない原因を正しく知ることが、次の一歩を踏み出すきっかけになります。

代謝やホルモンバランス、病気などが背景にある場合、努力だけでは改善が難しいこともあります。セルフチェックで気になる項目が多かった方は、内科や婦人科で相談することをおすすめします。体のサインを見逃さず、必要に応じて専門医のサポートを受けることも大切です。

また、病気が原因でない場合でも、年齢や体質の変化、生活習慣の影響で痩せにくくなっているケースは少なくありません。「自分ではどうにもできない」と感じた場合には、メディカルダイエットなど医学的なアプローチを取り入れることも有効です。

「食事制限や運動がどうしても続かない」「甘いものがやめられない」といった悩みも、医師に相談することで、体に合った方法を一緒に見つけることができます。オンライン診療なら、スキマ時間で受診可能です。まずは気軽に相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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