レビトラ(バルデナフィル)の効果と副作用。 副作用の対処方法も詳しく解説
レビトラ(バルデナフィル)は、日本国内で2番目に承認されたED治療薬ですが、先発品のレビトラは販売をすでに中止しています。一方で、バルデナフィルの後発品(ジェネリック)は引き続き販売されています。
この記事では、バルデナフィルの効果や注意点に加え、主な副作用とその対処方法について詳しく解説します。
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レビトラ(バルデナフィル)の概要
レビトラ(バルデナフィル)の概要として、特徴や服用時の注意点について紹介します。
有効成分はバルデナフィル
有効成分のバルデナフィルは、バイエル薬品によって開発され、国内では2番目に承認されたED治療薬です。しかし2021年10月には安定した供給が難しいとの理由から、先発品であるレビトラの発売を中止しました。
日本では、3社からジェネリック医薬品が販売されています(2025年1月現在)。
バルデナフィルの服用方法
バルデナフィルは内服後30分で効果があらわれ、性行為の約1時間前に服用するのが適切とされています。食事による影響は受けにくいため、空腹時や食後でも服用できます。しかし、脂っこい食事を摂った場合には効果が弱まる可能性がありますので、食後に服用する際には、あっさりした食事を心がけると良いでしょう。
また、アルコールとの併用について、バルデナフィルの血中濃度には影響がなく、アルコールによる血圧低下が著しく増強されることも確認されていません。しかし、他のED治療薬では多量のアルコール摂取で副作用のリスクが高まるとの報告もあるため、過度な飲酒は避けることをおすすめします。アルコールの作用によりED薬の効果が十分に出ない可能性がありますので、極力控えましょう。
バルデナフィルの禁忌と併用注意
狭心症を患っている方や、硝酸剤などの狭心症治療薬を服用している方は、バルデナフィルの使用が禁忌とされています。狭心症治療薬とバルデナフィルを併用すると血圧が過度に低下する可能性があるためです。
また、バルデナフィルは体内で、主にCYP3A4(シップスリーエーフォー)と呼ばれる酵素によって分解されます。そのため、CYP3A4を阻害する薬と併用するとバルデナフィルの分解が遅くなり、効果が持続するだけでなく、副作用の発現リスクが高まります。具体的には、CYP3A4を阻害する抗真菌薬や抗ウイルス薬は併用が禁忌とされており、抗生剤は併用に注意が必要です。さらに、グレープフルーツにもCYP3A4を阻害する作用があるため、バルデナフィルを服用した前後2、3日の摂取は避けましょう。
他にも併用禁忌や併用注意となる薬剤があります。バルデナフィルの処方を受ける際には、必ず医師や薬剤師に現在服用している薬について伝えましょう。
バルデナフィルの作用メカニズム
陰茎(ペニス)には、スポンジ状の「海綿体」と呼ばれる組織があり、この海綿体が血液で満たされると勃起が起こります。性的な刺激や陰茎への刺激によって脳が興奮すると、一酸化窒素(NO)が分泌され、海綿体の中でcGMP(サイクリックジーエムピー)と呼ばれる物質が増加します。cGMPが増加すると海綿体の筋肉が緩み血液が流れ込むことで勃起が始まります。
しかし、cGMPはホスホジエステラーゼ5(PDE5)という酵素によって分解されます。バルデナフィルは、このPDE5の働きを阻害することで、cGMPの分解を抑え、海綿体に血液が流れ込みやすい状態を維持し、勃起を助ける効果を発揮します。
バルデナフィルの副作用
バルデナフィルの主な副作用と、その対処方法について紹介します。
主な副作用
バルデナフィルの副作用で、発現率が1%以上である主な副作用は以下の通りです。
- 循環器:ほてり(10.6%)、⼼悸亢進(動悸)
- 精神神経系:頭痛(11.7%)、めまい
- 呼吸器:鼻閉(鼻づまり)
- 消化器:消化不良、嘔気(吐き気)
頭痛の対処方法
バルデナフィルの使用により副作用の頭痛が生じ、痛みが我慢できない場合には、市販の鎮痛薬を服用可能です。アセトアミノフェンやロキソプロフェン、イブプロフェンが含まれている市販薬は、バルデナフィルとの併用が可能です。ただし、これらの薬は空腹時の服用を避けることが推奨されているため、食後に服用するようにしましょう。
なお、いずれの薬も一時的に症状を緩和する対症療法であり、頭痛を根本的に治療するものではありません。症状が長引く場合は医師に相談してください。
消化不良と吐き気の対処方法
消化不良を感じた場合は、ガスター10などの市販のH2ブロッカーをバルデナフィルと併用可能です。H2ブロッカーとは、過剰な胃酸分泌をコントロールし、胸焼けや胃痛の症状を改善する薬です。
また吐き気を催した際には、市販の吐き気止めを服用できますが、いずれの市販薬も対症療法であり、副作用の症状そのものを根本的に治療するものではないため注意が必要です。
医師に相談すべき副作用
副作用と思われる症状が強い場合や長引く場合は、早めに医師に相談することが大切です。また、バルデナフィルや他のPDE5阻害薬との因果関係は明確ではありませんが、海外において⾮動脈炎性前部虚⾎性視神経症(NAION)の発現が報告されています。
⾮動脈炎性前部虚⾎性視神経症とは、原因不明で突然視野が欠ける病気のことです。片方の目の視野が失われ、特に起床時に気づくことが多いとされています。国内での発生状況や発生率についてのデータはありませんが、もしこのような症状があらわれた場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
また、非常に稀な副作用ではありますが、持続勃起症が海外の臨床試験で報告されています。もし勃起が4時間以上続く場合についても、すぐに医療機関を受診してください。
必ず医療機関で処方を受けて購入
バルデナフィルを入手する際は、医師の処方を受けて購入しましょう。バルデナフィルを友人から譲り受けたり、SNSなどで購入したりする行為は法律に抵触します。
また、個人輸入や個人輸入代理店を利用して購入すると、流通時の医薬品管理が疎かであったり、粗悪品であったりする可能性があるため推奨しません。
他のED治療薬との違いが気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。
ED治療薬はどれがいい? シーン別選び方ガイド・効果比較
よくある質問
レビトラ(バルデナフィル)に関するよくある質問と回答を紹介します。
Q.レビトラ(先発品)はまだ購入できる?
A.購入できません。レビトラ(先発品)は先述の通り、2021年10月に販売中止されており、現在では流通が完全に停止しています。
Q.レビトラの副作用が気になる場合はどうしたらいい?
A.副作用が気になる場合は、できる限り早く医師に相談してください。医師の指示に従い、レビトラ(バルデナフィル)の服用量を減らしたり、別の薬に変更したりするなどの対応を行いましょう。
DMMオンラインクリニックでは、24時間365日、予約にて診療を受け付けています。何か気になることがあった際は、自宅からオンラインで相談可能です。
Q.レビトラとバイアグラは併用できる?
A.レビトラとバイアグラは同じPDE5阻害薬に分類されるため、併用することはできません。併用すると、副作用のリスクが高まる可能性があります。
効果が十分に得られない場合でも、自己判断で薬を追加して服用することは避け、必ず医師に相談してください。
医師の指導のもとでED治療薬を服用するため、受診の検討を
レビトラ(バルデナフィル)は、食事やアルコールの影響を受けにくい特徴を持つED治療薬です。しかし、禁忌事項や併用注意などの守るべき注意点が多いため、服用の際は必ず医師の指示に従う必要があります。
EDでお悩みの方は、非正規ルートでED治療薬を入手するのではなく、医療機関を受診して、適切な診断と処方を受けましょう。
出典
DMMオンラインクリニックのED治療薬
海外製シルデナフィル・海外製バルデナフィル・海外製タダラフィルについて
◆未承認医薬品等
本診療科目に用いる上記薬剤は、国内未承認の医薬品です。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
◆入手経路等
提携クリニックが本治療に用いる海外製の医薬品・機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、提携クリニック所属の医師の判断の下、個人輸入をしたものになります。
◆国内の承認医薬品等の有無
国内においてED治療薬として承認されている同量かつ同一成分の医薬品はありません。同一成分を有する医薬品としては、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルがあります。
なお、当院ではED治療薬として国内で承認されている上記薬剤の取り扱いもございます。
◆諸外国における安全性等に係る情報
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
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