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二日酔いに効く薬は?|症状別の選び方・早く楽になる対処法を解説

2025/12/26
監修:辛島 史憲

二日酔いの症状は、頭痛・吐き気・胸焼け・むくみなど複数あり、背景となる原因も異なります。そのため、適した薬や対処法は症状ごとに変わります。

この記事では、症状別に適した薬の選び方、つらさを和らげる方法、避けたい行動、翌日に残さないための予防策をまとめています。「とにかく早く楽になりたい」「次の飲み会に備えて予防策を知りたい」という方は、実践的な知識としてご活用ください。

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二日酔いはなぜ起こる?

二日酔いは、アルコールが体内で分解される過程で生じる有害物質、「アセトアルデヒド」の影響によって起こります。飲酒量が多い場合や分解が追いつかない場合、アセトアルデヒドが体内に残り、顔の赤み・頭痛・動悸などの症状を引き起こします。

さらに、飲酒による脱水や電解質バランスの乱れ、胃酸分泌の増加、胃粘膜の炎症も重なると、吐き気・胸焼け・胃痛・むくみなど多様な症状があらわれます。原因はそれぞれ異なるため、使用する薬も症状によって変わります。

症状に応じて、オンライン診療で相談できる薬もあります。DMMオンラインクリニックでは、以下の薬を取り扱っています。

  • ロキソプロフェンNa錠60mg(ロキソニンジェネリック)
  • ドンペリドン錠10mg(ナウゼリンジェネリック)
  • ガスターD錠20mg
  • 五苓散エキス顆粒
  • 茵ちん五苓散エキス顆粒
  • 黄連解毒湯エキス顆粒
  • ウルソデオキシコール酸錠100mg(ウルソジェネリック)
二日酔いのお薬はオンライン診療で
二日酔いの症状を和らげるお薬から、飲み会前の予防薬まで処方可能です。オンライン診療ならご自宅から医師の診察を受け、お薬も郵送で受け取ることが可能です。※医師の判断により処方できない場合があります。

【症状別】二日酔いに効く薬はこれ

頭痛や吐き気、胃の不快感、むくみなど二日酔いの症状はさまざまです。代表的な症状と、それぞれに用いられる治療薬、使用時の注意点を以下の表にまとめました。あくまで一般的な目安であり、体調や既往歴によっては使用を控えたほうがよい場合もあります。各薬の特徴や注意点については、この後の項目で詳しく解説します。

※表は、二日酔いであらわれやすい症状と治療薬の例を整理したものです。症状や体調には個人差があり、全ての人に同じ効果が得られるわけではありません。

頭痛:ロキソニン

ロキソニンは、「ロキソプロフェンナトリウム」を有効成分とする鎮痛薬です。痛みのもととなる「プロスタグランジン」の産生を抑え、二日酔いによる頭痛に用いられることもあります。

ただし、服用のタイミングには注意が必要です。空腹時は胃粘膜への刺激が強まりやすく、脱水がある状態では腎臓への負担が大きくなります。水分補給を行い、可能であれば軽食をとってから服用してください。

吐き気:ドンペリドン、茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)、五苓散(ごれいさん)

ドンペリドン(ナウゼリンの成分名)は胃の働きを整え、吐き気や嘔吐を和らげる作用があります。胃内容物の停滞に伴う不快感に用いられます。

漢方の茵陳五苓散は、吐き気に加えてむくみや頭重感があるタイプに向いており、水分代謝の乱れを整える働きがあります。

五苓散も、水分バランスの乱れが関係する吐き気に用いられる漢方薬です。体内の水分の偏りを整えることで、頭重感やめまいを伴う吐き気が出やすい場合に選択されることがあります。

いずれかを服用しても嘔吐が続く場合は、無理に服用を続けず、早めの受診を検討してください。脱水が進みやすいため、水分は少量ずつ補いましょう。

胃の不快感:ガスターD(H2ブロッカー)

ガスターDは、「ファモチジン」を有効成分とする薬です。過剰な胃酸分泌を抑え、胸焼け、胃痛、むかつきなどの不快感を和らげます。特にアルコールによる胃酸刺激が強い場合に用いられます。

症状が長引く場合や、強い腹痛が続く場合は、胃粘膜の炎症が進んでいる可能性があります。このような場合は薬の服用を中止し、医療機関での診察を検討してください。

むくみ・頭重感:五苓散(ごれいさん)

五苓散は、乱れた水分バランスを整え、むくみや頭重感を和らげる漢方薬です。体内に水分がうまく巡らないことで生じる、だるさに効果が期待できます。

強い脱水がある状態で服用すると、かえって不調が強まる場合があります。水分を少量ずつ補いながら、体調を確認して使用しましょう。

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顔の赤み・ほてり:黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

黄連解毒湯は、「顔が赤い」「ほてる」「のぼせる」といった症状を鎮める働きがあります。体にこもった余分な熱を冷ます作用があり、アルコール代謝で生じるほてり感が強いタイプに向いています。

副作用として、稀に間質性肺炎、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症などが報告されています。服用後に息苦しさや腹痛、便通異常などの変化がみられた場合は、早めに医師に相談してください。

肝臓のケア:ウルソ

ウルソ(ウルソデオキシコール酸)は、胆汁の流れを整え、アルコール摂取によって負担がかかった肝臓の働きを支える薬です。

“即効で二日酔いを治す薬”ではなく、あくまで肝機能の回復を緩やかにサポートする目的で使われます。服用後すぐに症状が消える薬ではない点に注意しましょう。

とにかく早く治したい場合の対処法

「とにかく今がつらい」「少しでも早く楽になりたい」というときに試したい対処法をまとめました。水分補給や休息、薬の組み合わせ方など、回復を後押ししやすいポイントを解説します。

水分とミネラルを補う

アルコールには利尿作用があるため、二日酔いでは脱水や電解質(ミネラル)の乱れが起こりやすくなります。これらは頭痛、吐き気、だるさの一因になります。

水だけでなく、ナトリウムや糖分を含む飲み物を少量ずつ飲むと、体内への吸収が進みやすくなります。スポーツドリンクは水で薄めて飲むと胃への刺激が抑えやすくなります。味噌汁やスープ類も水分と電解質を同時に補えるため、二日酔いのときでも取り入れやすい方法です。

体を冷やし安静に過ごす

頭痛やほてりがあるときは、こめかみや首筋などを冷やすと拡張した血管が落ち着き、痛みが和らぎやすくなります。アルコールの分解には時間がかかるため、無理に動かず、静かな場所で体を休めるのも効果的です。短時間でも横になって刺激を減らすと、吐き気やだるさが軽くなる場合があります。

症状に合わせて薬を使い分ける

頭痛と吐き気、胃の不快感が同時に出ている場合は、薬を使う順番を工夫しましょう。吐き気や胃の不快感が強い状態でロキソニンなどの鎮痛薬を飲むと、胃への負担が増えやすくなります。まず吐き気や胃の不快感に対する薬で状態を整え、その後に頭痛への対応を行うと、症状が悪化しにくくなります。

◆対応の一例

  • 吐き気と頭痛があるとき:吐き気止め(ドンペリドンなど) → 鎮痛薬(ロキソニンなど)
  • 胸焼けと頭痛があるとき:胃酸分泌を抑える薬(ガスターDなど) → 鎮痛薬(ロキソニンなど)

ビールで迎え酒はアリ?

迎え酒は、二日酔いの改善にはおすすめできません。一時的に楽になったように感じても、体内ではアルコールの分解がさらに続き、回復を遅らせる要因になります。

迎え酒による一時的な軽快感は、アルコールによる神経系への作用が関与していると考えられています。脱水も進み、肝臓の処理能力も追いつかなくなるため、頭痛や吐き気、だるさなどの症状が悪化しやすくなります。迎え酒は避け、休息と水分補給を優先しましょう。

お酒を飲む前・飲んでいる最中・寝る前にできる予防策

お酒の飲み方やちょっとした工夫で、二日酔いのリスクは変わります。ここでは「飲む前」「飲んでいる最中」「寝る前」の3つのタイミングごとに、今日から実践できる具体的な予防策を紹介します。

飲む前:体質に合わせて備える

飲酒前に軽く食事をしておくと、アルコールの吸収が緩やかになり、二日酔いのリスクを下げられます。

肝臓の負担を考慮し、胆汁の流れを整える目的でウルソを使用する場合もあります。また、飲酒後にむくみや頭重感が出やすい場合には、体内の水分バランスを整える五苓散を検討することもあります。

顔のほてりやむくみが出やすいタイプでは、五苓散に加えて、熱感を伴う症状を想定した茵陳五苓散が用いられる場合もあります。いずれも、二日酔いを防ぐ薬ではなく、翌日に出やすい不調に備える位置づけです。

過度な飲酒による影響を防げるわけではないため、あくまで補助的な位置づけとして考えてください。

飲んでいる最中:水とアルコールを交互に

飲んでいる最中に水をこまめに飲むことで、脱水の進行を防ぎ、翌日の頭痛や吐き気の予防につながります。アルコール度数の高いお酒は特に脱水を起こしやすいため、水分補給を意識しましょう。

また、甘いカクテルは注意が必要です。糖分が高く吸収が早いため、血中アルコール濃度が急上昇し悪酔いの原因になります。飲む量やペースを調整しながら、水とアルコールを交互に飲むと、翌日の負担を軽減できます。

寝る前:水分補給と胃薬のタイミング

寝る前にしっかり水分を補っておくと、睡眠中に進む脱水を抑え、翌朝の頭痛やだるさを軽減しやすくなります。胸焼けや胃の不快感がある場合は、このタイミングでガスターなどのH2ブロッカーを服用すると、夜間の胃酸分泌を抑え、翌朝のむかつきが和らぐことがあります。

また、適量のスポーツドリンクを飲んでおくと、水分と電解質を同時に補給でき、寝ている間の体調維持にも役立ちます。ただし、飲み過ぎると胃を圧迫しやすいため、飲む量に注意しましょう。

二日酔いのときに避けたい行動

二日酔いのつらさを早く和らげようとして取った行動が、かえって症状を長引かせる場合があります。ここでは、二日酔いのときに避けたい代表的な行動を整理します。

空腹のまま鎮痛薬を服用する

ロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、胃を保護する働きのある物質(プロスタグランジン)の産生を抑えます。空腹時に服用すると胃粘膜が刺激されやすく、胃痛や吐き気が悪化する恐れがあります。

二日酔いで胃が弱っている状態では特に負担が大きいため、水分をとったうえで、可能であれば軽く食事をしてから服用するようにしましょう。

カフェインを多く摂取する

コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインには覚醒作用があり、一時的にスッキリしたように感じることもあります。しかし、服用する量やタイミングには注意が必要です。利尿作用があるため、脱水を悪化させる可能性があります。

二日酔いで頭痛や吐き気があるときに過剰に摂取すると、症状が強まる場合もあります。コーヒーなどを飲むときは量を控え、水分や電解質の補給を優先しましょう。

無理に吐く・大量の水を一気に飲む

気持ち悪さを早く解消したいからと無理に吐くと、胃や食道の粘膜を傷つけ、かえって吐き気や胃痛を悪化させます。また、大量の水を一度に飲むと胃が急に膨らみ、むかつきが強まる可能性もあります。

二日酔いのときの水分補給は一気飲みではなく、「少量をこまめに」が基本です。無理な対処は逆効果になるため、体に負担をかけない方法で回復を促しましょう。

危険な二日酔いの症状と受診の目安

二日酔いだと思っていても、実はアルコールによる深刻な体調不良が隠れている場合もあります。特に、何度も繰り返す激しい嘔吐、歩行のふらつき・呼びかけへの反応低下、手足のしびれや痙攣といった症状がある場合は注意が必要です。急性アルコール中毒や重度の脱水、電解質異常が起きている可能性もあります。これらの症状があるときは、自宅での対処にこだわらず、速やかに医療機関を受診してください。

意識障害や明らかな異常がみられる場合は救急車を呼びましょう。迷ったときは、救急安心センター事業(#7119)に相談してください。救急安心センター事業では、状況に応じた対処法のアドバイスを受けられます。

二日酔いについてよくある質問と回答

ここまでの内容を踏まえて、二日酔いに関してよくある疑問をQ&A形式でまとめました。気になるポイントをサッと確認したいときにも参考にしてください。

Q.二日酔いに一番効く薬は?

A.二日酔いには、頭痛、吐き気、胃の不快感など複数の症状があり、原因も異なります。そのため、全ての症状に共通して効く薬はありません。症状に合わせて適切な薬を選ぶと、つらさを和らげやすくなります。

Q.ロキソニンは二日酔いに効く?

A.頭痛に対しては効果が期待できます。ただし、脱水時や空腹時に服用すると、胃や腎臓に負担がかかりやすくなります。水分を補い、可能であれば軽く食事をしてから服用してください。

Q.頭痛と吐き気が同時にあるときの対処法は?

A.まずは吐き気を抑える薬で胃を落ち着かせ、その後に鎮痛薬を使いましょう。胃の症状が強い状態で鎮痛薬を先に使うと、むかつきが強まる場合があります。

Q.二日酔いにポカリは逆効果?何を飲むといい?

A.逆効果ではありませんが、濃い甘さが負担になる可能性もあります。一般的なスポーツドリンクには、500ml1本あたり約30gの糖分が含まれています。水で薄めて少量ずつ飲むと、胃への刺激を抑えられ吸収しやすくなります。

Q.二日酔いは動いた方が早くよくなる?

A.無理に体を動かすと、脱水や吐き気が悪化する恐れがあります。二日酔いのときは休息し、水分を積極的に摂って体調の回復を待ちましょう。

Q.ウコンとヘパリーゼはどっちがいい?

A.ウコンは胆汁の分泌を助け、胃の負担を軽くする方向で働く成分です。肝エキスやビタミン類を含む飲料やサプリメントは、飲酒後のだるさ対策として利用される場合があります。

ただし、これらは二日酔いの症状を短時間で改善する目的のものではなく、体調管理を補助する位置づけです。症状が強い場合は、休息や水分補給、必要に応じた薬の使用を優先してください。

症状に応じた対応が二日酔い対策の基本

二日酔いでは、頭痛、吐き気、胸焼け、むくみなど、あらわれる症状や原因が人によって異なります。そのため、全てに共通して効く対処法はなく、症状に応じた対応を選ぶことが大切です。迎え酒は一時的に楽に感じても、回復を遅らせるため避けましょう。

また、飲酒前後の過ごし方によって、二日酔いの起こりやすさは変わります。水分補給や休息を意識し、体調の変化が強い場合や長引く場合は、無理をせず医療機関への相談を検討してください。

二日酔いの症状や出やすいパターンを把握しておくと、必要な対策を選びやすくなります。体調に合わせた対応を心がけ、無理のない範囲でお酒を楽しみましょう。

二日酔いのお薬はオンライン診療で
二日酔いの症状を和らげるお薬から、飲み会前の予防薬まで処方可能です。オンライン診療ならご自宅から医師の診察を受け、お薬も郵送で受け取ることが可能です。※医師の判断により処方できない場合があります。

出典

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