マンジャロでうつっぽくなる?気分の落ち込みと副作用を解説
マンジャロについて調べていると、「うつっぽくなる」「気分が落ち込む」「メンタルに影響する」といった情報を見て、不安を感じる方もいるかもしれません。
本記事では、マンジャロと気分の落ち込みの関係について、現時点でわかっていることや考えられる原因、医師への相談目安を解説します。
DMMオンラインクリニックでは確かな情報を提供するため以下の取り組みを行っています。
- 適正な監修プロセス
- 医療法人との提携
- コンテンツ作成基準の明確化
マンジャロでうつっぽくなるって本当?

マンジャロをはじめとするGIP/GLP-1受容体作動薬については、「精神面に影響が出るのではないか」という過去の懸念を受け、現在も研究や検証が進められています。
最近の研究では、肥満や糖尿病の患者さんのGLP-1関連薬の使用でメンタル不調のリスクが増加する、といった関係は明確ではないことが示されています。さらに、うつのリスクが下がる可能性があることも報告されています。
マンジャロの使用中に気分の落ち込み・イライラ・意欲低下などを感じている方は、マンジャロ以外の原因についても確認したほうがよいかもしれません。
マンジャロ使用中に気分が落ち込む原因
マンジャロ使用中にメンタル不調を感じる方は、マンジャロの副作用が間接的に影響している可能性があります。
■一般的な身体症状と気分の落ち込みとの関連
| 気分との関連 | 身体症状 |
|---|---|
| 気分の落ち込みと関連しやすい身体症状 | 倦怠感・だるさ、めまい |
| 気分の落ち込みにつながる可能性がある身体症状 | 頭痛、息切れ、睡眠困難、動悸 |
過度な食事制限
マンジャロの使用と並行して過度な食事制限をすると、食事量や栄養摂取量の低下、体調不良などが気分に影響する可能性があります。実際、食事制限と抑うつ症状との関連を示した研究もあります。
気分の落ち込みに加えて、食事量の著しい低下や体調不良がある場合は、自己判断で食事制限を続けず、処方元の医師に状況を伝えてください。
もともとのメンタル不調や他の要因
気分の落ち込みは、マンジャロとは関係なく生じることもあります。
使用前からうつ病や抑うつ傾向がある場合のほか、睡眠不足、仕事や人間関係のストレス、他の身体的不調などが影響している可能性もあります。
マンジャロ使用中にメンタル不調を感じたときの対応

マンジャロ使用中にメンタル不調を感じた場合は、症状を記録した上で医師に相談しましょう。ここでは、相談した方がよい症状や、医師に伝える内容を解説します。
医師に相談したほうがよい症状
マンジャロを使用しているかどうかにかかわらず、次の症状が続く場合は、一度医師に相談してみましょう。
- 気分が沈む、憂うつである
- 何をするのにも元気が出ない
- イライラする、怒りっぽい
- 理由もないのに、不安な気持ちになる
- 何も食べたくない、食事がおいしくない
- なかなか寝つけない、熟睡できない
- 夜中に何度も目が覚める
また、マンジャロとの関連にかかわらず、自分を傷つけたい気持ちや、消えてしまいたい気持ちがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
症状や生活状況を記録しておく
マンジャロ使用中に不安を感じた場合は、医師に相談しやすいように以下のような情報を確認・記録しておきましょう。
- 症状の内容、始まった時期、強さ
- 日常生活の変化(食事・睡眠・水分摂取など)
- マンジャロの用量や使用開始日
- マンジャロ以外に使用している薬
記録に基づいて医師に相談すると、医師も状況を把握しやすくなります。
抗うつ薬・睡眠薬を使用している場合は医師に伝える
抗うつ薬や睡眠薬の使用は、マンジャロの添付文書上の禁忌には含まれていません。
マンジャロの使用を希望する方は、現在使用している薬を医師に伝えてください。自己判断で抗うつ薬や睡眠薬を中止することも避けましょう。
抗うつ薬や睡眠薬を服用しているからといって、一律にマンジャロを使用できないわけではありません。
ただし、マンジャロによる食欲低下や吐き気などの体調変化、併用薬への影響などを通じて、治療中の症状に間接的な影響を与える可能性も否定できません。
そのため、現在の症状や治療経過、服用しているお薬などを総合的に確認したうえで、患者様にとってのメリットとリスクを考慮し、処方の可否を判断しています。私たちは、患者様の安全と利益を最優先に治療をご提案しています。
マンジャロをやめたらメンタルはどう変化する?
マンジャロをやめた後のメンタル変化については明らかになっていません。体重の変化やリバウンドへの不安がストレスになる可能性はありますが、気分の変化には生活環境や体調など、さまざまな要因が関係します。
気分の落ち込みを理由にマンジャロの中止を検討している場合も、自己判断でやめず、医師に相談しましょう。
SNSの体験談とマンジャロの適正使用

SNSの投稿のほとんどは、個人的な体験に基づくものです。自分に当てはまるかどうかはわかりませんし、事実かどうかも証明できません。不安を感じた場合は、SNSで情報を検索するよりも医師に確認しましょう。
マンジャロは、日本では現時点で2型糖尿病を効能・効果として承認されている医薬品です。美容や痩身を目的に承認されたものではありません。自己判断での使用や、個人間売買・転売を通じた入手は絶対にしないでください。医薬品医療機器等法(薬機法)違反となります。
なお、減量目的では、ゼップバウンドが肥満症の治療薬として承認されています。ゼップバウンドはマンジャロと同じ成分「チルゼパチド」を含む薬で、肥満症として医学的に治療が必要だと医師が判断した場合に使用が検討される薬です。
BMIや健康障害の有無などを踏まえて判断するため、ダイエット目的で無制限に使えるわけではありません。使用を希望する場合は自己判断するのではなく、まず医療機関にご相談ください。
マンジャロとうつに関するよくある質問

マンジャロとうつの関係について、よくある質問をまとめました。
Q.マンジャロを使うとうつっぽくなることがありますか?
A.現時点では、マンジャロと気分の落ち込みとの因果関係は明らかになっていません。GLP-1関連薬の使用によってメンタル不調のリスクが明確に増えるとは示されていませんが、症状が続く場合は医師に相談しましょう。
Q.マンジャロの副作用で精神科にかかることはありますか?
A.抑うつなどは、マンジャロの代表的な副作用として知られているものではありません。ただし、気分の落ち込みや不眠などが続く場合は、処方元の医師に相談してください。必要に応じて、心療内科や精神科の受診をすすめられることがあります。
Q.マンジャロはいつまで打つのですか?
A.マンジャロの使用期間は、効果や副作用などを総合的に判断して医師が決定します。なお、肥満症治療薬であるゼップバウンドには保険診療上の使用期間の考え方がありますが、マンジャロとは承認されている効能・効果が異なるため、同じように扱うことはできません。
Q.マンジャロがよくない理由は何ですか?
A.マンジャロはよくない薬ではありません。2型糖尿病の治療薬として、日本を含めて世界各国で承認・使用されています。一方で、副作用のリスクやダイエット目的の不適切な使用が懸念されているために「よくない」と言われる場合もあるようです。医師の指導の下で適正に使用しましょう。
マンジャロ使用中の気分の落ち込みは自己判断せず相談を

現時点では、マンジャロが直接うつや気分の落ち込みを引き起こすとは明らかになっていません。マンジャロそのものではなく、無理な食事制限や低血糖、体調不良や既往のメンタル不調などが原因の可能性もあります。
気分の落ち込みが続く、眠れない、食事や水分が十分にとれない、日常生活に支障が出ているといった場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
マンジャロは「楽にやせられる薬」ではありません。体調や副作用を確認しながら医師の管理のもとで使用する医薬品です。SNSの体験談だけで使用の継続や中止を決めず、自分の状態に合った対応を医師と確認しましょう。
出典
- Pierret ACS, Mizuno Y, Saunders P, Lim E, De Giorgi R, Howes OD, McCutcheon RA, McGowan B, Sen Gupta P, Smith D, Ismail K, Pillinger T. Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonists and Mental Health: A Systematic Review and Meta-Analysis. JAMA Psychiatry. 2025 Jul 1;82(7):643-653. doi: 10.1001/jamapsychiatry.2025.0679. PMID: 40366681; PMCID: PMC12079569.
- Taipale H, Taylor M, Lähteenvuo M, Mittendorfer-Rutz E, Tanskanen A, Tiihonen J. Association between GLP-1 receptor agonist use and worsening mental illness in people with depression and anxiety in Sweden: a national cohort study. Lancet Psychiatry. 2026 Apr;13(4):327-335. doi: 10.1016/S2215-0366(26)00014-3. PMID: 41862258.
- Hybelius J, Kosic A, Salomonsson S, Wachtler C, Wallert J, Nordin S, Axelsson E. Understanding General Somatic Symptom Burden: Insights from a Systematic Review of Factor Analyses Pertaining to the Patient Health Questionnaire 15 (PHQ-15) and Somatic Symptom Scale 8 (SSS-8). Int J Behav Med. 2026 Apr;33(2):264-273. doi: 10.1007/s12529-025-10365-y. Epub 2025 Apr 23. PMID: 40268773; PMCID: PMC13160965.
- Menniti G, Meshkat S, Lin Q, Lou W, Reichelt A, Bhat V. Mental health consequences of dietary restriction: increased depressive symptoms in biological men and populations with elevated BMI. BMJ Nutr Prev Health. 2025 Jun 3;8(1):e001167. doi: 10.1136/bmjnph-2025-001167. PMID: 40771520; PMCID: PMC12322571.
- 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター・精神保健研究所:知ることからはじめよう こころの情報サイト|こころの病気について理解を深めよう
- Theodoulou A, Hartmann-Boyce J, Gorenberg J, Oke JL, Butler AR, Bastounis A, Jebb SA, Aveyard P. Weight regain and mental health outcomes following behavioural weight management programmes: A systematic review with meta-analyses. Clin Obes. 2023 Jun;13(3):e12575. doi: 10.1111/cob.12575. Epub 2023 Jan 9. PMID: 36623842; PMCID: PMC10909518.
問題が解決しない場合は、
こちらからお問い合わせください。