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コラムカテゴリ常備薬

常備薬とは?家庭・旅行・一人暮らしで備えたい薬の選び方

公開日:2026/06/10
監修:辛島 史憲

急な発熱や頭痛、腹痛などに備えて、常備薬を準備しておきたいと感じる人もいます。ただ、何を準備すればよいのか、使用期限や飲み合わせは問題ないのか迷う人も多いでしょう。

常備薬は、年齢や体質、持病、服用中の薬、生活環境を踏まえて、自分に合った薬を過不足なく備える考え方が基本です。この記事では、家庭・旅行・一人暮らし・防災を想定し、備えておきたい薬の種類や選び方、使用期限・保管方法、注意点を解説します。

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常備薬とは?

常備薬とは、急な発熱や頭痛、腹痛などの体調不良に備えて、家庭などに用意しておく薬です。夜間や休日、旅行中や災害時など、直ちに医療機関や薬局を利用できない場面で役立ちます。

「できるだけ多くの薬を揃える」ことが目的ではありません。必要な薬は、年齢や体質、持病、生活環境によって異なります。自分や家族に起こりやすい症状を把握して準備しましょう。

また、症状が強い場合や長引く場合は、常備薬だけで対応し続けず、医療機関に相談する必要があります。常備薬は受診の代わりではなく、受診や購入が難しいときの備えとして考えましょう。

医師のワンポイント

常備薬は、急な体調不良に備え、一時的に症状を和らげるために使用するものです。
DMMオンラインクリニックでは、患者様の症状や状況を踏まえ、医師が必要と判断したお薬を処方しています。

DMMオンラインクリニックと提携する医療機関で取り扱っている常備薬は、以下のボタンよりご確認ください。

取り扱い薬を確認する

常備薬を用意しておくと役立つ場面

常備薬は、すぐに受診や買い物ができないときに役立ちます。たとえば、夜間や休日、旅行や災害といった場面です。また、一人暮らしでは、近くに頼れる人がいないケースもあるかもしれません。あらかじめ備えておくと、急な体調不良時の不安を軽減しやすくなります。

夜間・休日に体調を崩したとき

解熱鎮痛薬や胃薬などを備えておくと、受診までの間の対処に使えることがあります。ただし、高熱が続く、痛みが強い、症状が悪化している場合は、常備薬だけで様子を見続けず、医療機関に相談しましょう。

一人暮らしで買い物や受診がつらいとき

一人暮らしで体調を崩すと、発熱や痛み、だるさによって買い物や受診が難しくなる場合があります。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が疑われるときは外出を控える必要もあるため、解熱鎮痛薬や胃薬などの常備薬を備えておくと、急な不調時の対応に役立ちます。ただし、症状が強く出ている、悪化している場合は、医師に相談してください。

旅行・出張・帰省の前

旅行や出張、帰省の際に、移動や環境の変化によって体調を崩すことがあります。移動先では普段使っている薬を入手しにくいこともあるため、発熱や胃腸症状、乗り物酔いなどの薬を持参するのも方法の一つです。

登山・レジャーなど、すぐに医療機関に行きにくい予定があるとき

登山やキャンプなどのレジャー先では、普段と異なる環境で過ごすため、頭痛や腹痛、虫刺され、筋肉痛などが起こる場合があります。近くに医療機関や薬局がない場合もあるため、起こりやすい症状を想定して薬を準備しておくと、外出先での応急的な対応に役立ちます。

防災リュックを準備するとき

災害時に備えて、防災リュックの中に普段使っている薬を準備しておきましょう。大きな地震などの後は、品物が売り切れる、メーカーの生産が止まる、支援物資の輸送が困難になるといった問題が生じる可能性があります。いざというときに使えるよう、薬の使用期限も含めて定期的に見直しましょう。

各自治体からも、災害に備えて、常備薬や持病の薬を普段から準備しておくことの重要性が示されています。お薬手帳は常に取り出しやすい場所に保管しておきましょう。避難先で医療機関を受診する際にも、服薬状況を伝えやすくなります。

【症状別】常備薬の選び方

常備薬は、自分や家族に起こりやすい症状に合わせて準備します。ただし、目的によっては、医師の処方が必要な薬もあります。また市販薬は、長期的な服用を想定した薬ではありません。症状が長引く場合や悪化している場合は、医療機関の受診を検討してください。

発熱・頭痛・喉の痛み:解熱鎮痛薬、抗炎症薬など

発熱や頭痛、喉の痛みなどには、解熱鎮痛薬が有効な場合があります。夜間や休日、旅行先など、医療機関の受診が難しい際の備えになります。薬はそれぞれ対象年齢や配合成分が異なるため、パッケージの記載事項や説明書を確認し使用しましょう。

胃痛・吐き気・腹痛:胃薬、吐き気止めなど

外食が続いたり、生活リズムが崩れたり、ストレスが重なったりすると胃腸の不調を招く場合もあります。起こりやすい症状や状況を踏まえ、準備しておく薬を検討しましょう。

下痢・便秘:整腸剤、便秘薬など

下痢や便秘は、環境の変化や食生活の乱れ、ストレスなどをきっかけに起こる場合があります。旅行中や忙しい時期に備えて、整腸剤や便秘薬などを準備しておきましょう。

アレルギー・虫刺され:抗アレルギー薬、外用薬など

鼻水やくしゃみといったアレルギー症状が起こりやすい場合は、抗アレルギー薬を常備しておくのも対策になります。夏場や屋外のレジャーでは、炎症やかゆみを抑える成分を配合した塗り薬が便利です。皮膚のかゆみや腫れ、赤みなどの症状に合わせて準備しましょう。

乗り物酔い:酔い止め

車や船、飛行機などでの移動では乗り物酔いを起こすことがあります。乗り物酔いをしやすい人やお子さんがいる場合は、酔い止めを準備しておきましょう。薬によっては服用するタイミングが決まっているため、用法・用量に従い服用してください。

筋肉痛・関節痛:外用鎮痛薬など

運動や登山の後には、筋肉痛や関節の痛みを感じる場合があります。貼り薬や塗り薬などの外用鎮痛薬を常備しておくと、気になる部位に使えます。普段から使い慣れているものを選びましょう。

備えたい症状
・場面
常備薬の種類常備薬の例注意点
発熱・頭痛・生理痛
・喉の痛み
解熱鎮痛薬ロキソプロフェンナトリウム
(ロキソプロフェンNa錠)、
アセトアミノフェン
(カロナール錠)など
・空腹時を避けて服用する
・症状が続く場合や高熱が続く場合は
受診を検討する
・持病や服用中の薬がある人は
飲み合わせに注意する
・風邪薬には同じ成分が含まれていることもあるため、
成分の重複に注意する
胃痛・胃もたれ胃薬胃酸の分泌を抑えるタイプの
胃薬(ガスターD錠など)
・強い腹痛や症状が続く場合は、
自己判断せずに受診を検討する
吐き気吐き気止めドンペリドン錠など・眠気やめまい、ふらつきが出ることがあるため、
服用後の乗り物の運転は控える
・吐き気が続く場合や脱水症状がある場合は
受診を検討する
下痢・便秘など
お腹の不調
整腸剤、便秘薬ミヤBM錠、
酸化マグネシウム錠など
・体調によっては酸化マグネシウムが適さない場合もある
・血便や激しい腹痛がある場合は、
早めに医療機関を受診する
くしゃみ・鼻水
などのアレルギー症状
抗アレルギー薬フェキソフェナジン塩酸塩錠
など
・成分によっては眠気が出る場合があるため、乗り物の運転に注意する
・症状が長引く場合は、医療機関の受診を検討する
虫刺され・皮膚炎外用ステロイドリンデロン-V軟膏など・感染を伴う湿疹、皮膚炎には使用しない
・症状が広範囲に及ぶとき、悪化がみられるときは、
使用を中止して医療機関に相談する
乗り物酔い酔い止めトラベルミン配合錠など・眠気が出る場合があるため、服用後の運転は控える
筋肉痛・関節痛鎮痛薬ロキソプロフェンNa錠、
ロキソプロフェンNaテープ、
カロナール錠など
・空腹時を避けて服用する
・内服薬と貼り薬を併用する場合、成分が重複するおそれがあるため、
医師に相談する

市販薬と処方薬の違い|医師への相談が必要な処方薬もある

常備薬は、市販薬の中から準備できるものもあります。ただし、持病や体質、服用中の薬の内容によっては、医師の診察を受けた上で処方薬(医療用医薬品)が選択肢となる場合もあります。たとえば、高山病予防薬、生理日移動ピル、睡眠に関する薬などは、自己判断で選ばず医師に相談しましょう。

高山病予防薬

登山や高地への旅行では、高山病が心配になる場合があります。高山病予防薬は、体質や持病、服用中の薬によっては注意が必要なケースもあるため、渡航や登山の前に医師へ相談しましょう。

生理日移動ピル

旅行やイベント、試験などと生理予定日が重なる場合、生理をずらしたいと考える人もいます。生理日移動ピルは、服用を開始するタイミングが重要です。予定が決まったら、余裕を持って医師に相談しましょう。

睡眠に関する薬

時差や環境の変化で眠れないときに、薬を検討する人もいます。睡眠に関する薬は、症状や生活状況を踏まえて医師が必要性を判断します。眠気が残る、注意力や集中力が低下するなどの影響が出る場合もあるため、自己判断で使用せず医師に相談しましょう。

相談したい場面医師への相談が
必要な薬の例
注意点
登山・高地旅行で
高山病が心配
ダイアモックス錠など・服用後は、めまいやふらつきに注意する
・無理のない行動計画を立てる
旅行やイベントと
生理が重なりそう
プラノバール配合錠
など
・服用開始のタイミングが重要なため、
予定が決まった時点で早めに相談する
・妊娠中、妊活中、授乳中の人は服用できないため、
診察時に必ず医師に伝える
時差や生活リズムの
乱れで眠れない
ボルズィ錠など・翌日に眠気が残ることがあるため、
悩みや必要な場面に応じて医師に相談しながら選ぶ
医師のワンポイント

旅行や登山、イベントなどに備えてお薬の準備をご希望の場合は、予定の直前ではなく、余裕をもって早めにご相談ください。

診察では、予定されている活動の内容に加え、患者様の体質、持病、服用中のお薬などを確認し、医師が必要性や安全性を踏まえて処方の可否を判断します。

常備薬は何日分用意すればいい?

常備薬は、使うシーンによって準備する量が異なります。日常で使用する薬であれば、使い切れる量を目安にしましょう。防災用として備える場合は、自治体などが案内する備蓄の目安も参考になります。

家庭用は「使い切れる範囲」を目安にする

家庭用の常備薬は、多く備えるよりも、使用期限内で使い切れる量を準備しましょう。普段から使い慣れている薬を選ぶのも方法の一つです。

旅行・出張では日数+予備を備えて準備する

旅行や出張の際は、滞在日数に加えて少し余裕を持った量を準備します。交通機関の乱れなどで予定通りに帰宅できない場合や、体調の変化に備え、数日分の予備も持参するとよいでしょう。

防災用は自治体などの備蓄目安も参考にする

防災用の薬は、自治体などが案内する備蓄の目安を参考に準備しましょう。目安は「3~7日分」とされる場合があります。特に持病がある人は、数日分の薬とお薬手帳をいつでも取り出せる場所に準備しておくことが大切です。

常備薬の保管方法と使用期限の考え方

常備薬は「何を備えるか」だけではなく、適切な保管方法や使用期限の確認も重要です。いざというときにすぐ使えるよう、定期的に見直しましょう。

高温多湿・直射日光を避ける

薬は、保管環境によって品質が変化する可能性があります。高温多湿の環境や直射日光を避け、薬ごとの保管方法に従って管理しましょう。浴室や車内などは温度変化が大きいため注意が必要です。

また、小さなお子さんのいる家庭では、誤飲(誤って飲み込んでしまうこと)を防ぐため、子どもの手が届かない場所に保管してください。

使用期限切れの薬は自己判断では使わない

使用期限を過ぎた薬は、有効性や安全性が保証されないため、使用しないでください。開封後は未開封の状態より、品質が変化しやすくなるおそれもあります。定期的に薬箱を確認し、使用期限を過ぎた薬は処分しましょう。

防災用の薬は定期的に見直す

防災用として保管している薬も、定期的に見直しましょう。いつも服用している薬は使用期限を確認し、できるだけ新しいものを準備するようにします。

たくさん持ちすぎると管理が難しくなるため、使い切れる量・管理できる量に絞りましょう。加えて、お薬手帳や服用中の薬の情報も、すぐに確認できるようにしておくと安心です。

旅行や飛行機で薬を持ち運ぶときのポイント

旅行や飛行機での移動では、症状に合った薬をサッと取り出せるよう、手荷物に入れておきましょう。処方薬は、お薬手帳や薬剤情報提供書を一緒に持っておくと、体調不良時や紛失時に薬の内容を伝えやすくなります。

薬を小分けにする場合は、薬の名前や用法・用量、使用期限が分かる状態にしておくとよいでしょう。また、海外旅行では持ち込みに制限がある薬もあるため、渡航前に確認しておくことも重要です。

常備薬を選ぶときに注意したい人

常備薬は、いざというときの備えになります。ただし、体質や持病、服用中の薬によっては慎重な判断が必要です。特に、妊娠中・授乳中の人、子ども、高齢者は薬の種類や成分を慎重に確認しましょう。

服用中の薬がある人

普段から薬を服用している人は、常備薬との飲み合わせに注意しましょう。他の薬との併用によって、薬の作用に影響を及ぼしたり、副作用のリスクが高まったりする場合があります。常備薬を追加する際は、服用中の薬を確認し、必要に応じて医師や薬剤師へ相談してください。

妊娠中・授乳中の人

妊娠中や授乳中は、使用できない市販薬や注意が必要な成分もあります。服用できるかどうかを自己判断せず、医師や薬剤師に相談した上で選びましょう。

子ども・高齢者

子どもや高齢者は、年齢や体格、体の状態によって適した薬の種類や量が異なります。特にお子さんのいる家庭では、大人用と子ども用の使い分けに注意してください。大人用の薬を子どもに使用すると、成分の過量投与や副作用につながるおそれがあります。不安がある場合は医師や薬剤師に確認し、年齢に応じた薬を選びましょう。

薬で副作用が出たことがある人

過去に薬の使用によって発疹や息苦しさ、強い眠気、胃腸症状などの副作用が出た経験がある人は、常備薬を選ぶ際に注意が必要です。同じ成分や似た成分で再び症状が出るおそれもあるため、使用した薬の名前や症状を把握しておくと、医師や薬剤師に相談しやすくなります。

アレルギーがある人

薬や食品、花粉などのアレルギーがある人は、常備薬に含まれる成分を確認しましょう。特定の成分によってアレルギー症状があらわれる場合もあります。購入前に配合成分を確認し、自分に合わない薬は避けてください。

オンライン診療なら、副作用や飲み合わせも含めて常備薬を相談できる

常備薬は便利な一方で、体質や持病、服用中の薬によっては副作用や飲み合わせに注意が必要な場合があります。医療機関を受診した際は、症状や体質、服用中の薬に加え、旅行や登山などの予定も医師に伝えましょう。

常備薬について医師に相談する方法として、オンライン診療を利用する選択肢もあります。自宅から受診できるため、通院が難しい人でも相談しやすい点がメリットです。

常備薬の相談はオンラインで可能
「常備薬を何から備えればよいかわからない」「副作用や飲み合わせが不安」といった悩みは、オンライン診療で相談できます。症状や体質、予定に合わせて、医師が必要な薬を判断します。※医師の判断により処方できない場合があります。

常備薬についてよくある質問

常備薬は、「何を備えるべきか」「使用期限の確認」「旅行時の持ち運び方」などで迷う人もいます。ここでは、よくある質問に回答します。

Q. 一人暮らしで常備薬を用意するなら何が必要ですか?

A.発熱や頭痛に備える解熱鎮痛薬、胃腸症状に備える胃薬や整腸剤などを揃えるとよいでしょう。自分に起こりやすい症状に合わせて、必要な薬を選びましょう。持病がある人や服用中の薬がある人は、医師や薬剤師に相談してください。

Q. 常備薬の使用期限が切れていました。使ってもいいですか?

A. 使用期限を過ぎた薬は、有効性や安全性が保証されていないため、使用は控えてください。定期的に使用期限を確認し、期限が切れた薬は服用しないようにしましょう。

Q. 風邪の常備薬として何を用意しておくといいですか?

A. 発熱や頭痛、喉の痛みなどに対しては、解熱鎮痛薬を準備しておくのもよいでしょう。ただし、解熱鎮痛薬は風邪そのものを治す薬ではなく、症状を和らげる目的で使われます。高熱が続く場合や症状が悪化する場合は、医療機関に相談しましょう。

Q. ロキソニンなどの痛み止めは常備薬にして大丈夫ですか?

A. ロキソニンなどの解熱鎮痛薬を常備する人もいますが、胃腸障害などの副作用や飲み合わせに注意が必要です。持病や服用中の薬がある場合は、事前に医師や薬剤師へ確認しておきましょう。

Q. 旅行に持って行くとき、小分けにしてもいいですか?

A. 適切に管理すれば、小分けにしての持ち運びも可能です。その際は、薬の名前や用法・用量がわかる状態にしておきましょう。処方薬の場合は、お薬手帳や薬剤情報提供書も一緒に持参してください。

常備薬は自分に合ったものを必要な分だけ準備する

常備薬は、急な発熱や頭痛、腹痛などへの一時的な対処に使えます。夜間や休日、旅行中、災害時など、直ちに医療機関や薬局を利用できないときに役立つ場合があります。

ただし、必要な薬は人によって異なります。体質や持病、服用中の薬の有無、生活環境によっても適した薬は変わるため、自分に合った薬を過不足なく備えておきましょう。

また、副作用や飲み合わせに注意が必要な薬もあります。持病がある人、妊娠中・授乳中の人、子ども・高齢者が服用する際は、医師や薬剤師に相談しながら準備してください。自分に合う薬が分からない場合や、旅行・登山などの予定に合わせて薬を準備したい場合は、オンライン診療で医師に相談することも可能です。

常備薬の相談はオンラインで可能
「常備薬を何から備えればよいかわからない」「副作用や飲み合わせが不安」といった悩みは、オンライン診療で相談できます。症状や体質、予定に合わせて、医師が必要な薬を判断します。※医師の判断により処方できない場合があります。

出典

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