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コラムカテゴリ汗の悩み(多汗症)

汗が止まらない・大量に出る原因は?多汗症・更年期・ニオイ対策と受診の目安

公開日:2026/06/10
監修:辛島 史憲

汗は体温を調節するための自然な反応です。しかし、「少し動いただけで汗だくになる」「急に汗が増えた」「顔やワキの汗が止まらない」など、発汗の量やタイミングに悩む人もいます。汗が増える原因には、暑さなどの環境要因、緊張などの精神的要因に加え、ライフステージによる体調の変化や病気の影響も挙げられます。

この記事では、汗が止まらない・大量に出る主な原因、汗っかきと多汗症の違い、汗のニオイとの関係を解説します。自分でできる対策や、医療機関で相談できる治療、受診を検討したい目安も紹介します。

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汗が止まらない・大量に出るときに考えられる原因

汗が増える背景には、暑さや緊張などの環境的・精神的な影響のほか、ホルモンバランスの変化や、自律神経の乱れなどがあります。多くは一時的な反応ですが、汗の量が多く、日常生活に支障が出ている場合は、「多汗症」が関係している可能性もあります。

また、急に汗の量が増えた場合や、動悸・体重減少・発熱などの症状を伴う場合は、病気が関係しているケースもあります。対処法を検討する際は、どのような場面で汗が増えるのか、日常生活にどの程度影響が出ているのかなど整理しましょう。

汗が多い場合に医療機関で相談できる治療

汗の量が多く、仕事や外出、人との交流などに支障が出ている場合は、医療機関で相談できます。多汗症と診断された場合、汗が出る部位や症状の程度に応じて、内服薬や外用薬、ボトックス注射、手術などが選択肢となります。

例えば、ワキ汗や手の汗には外用薬、全身の汗には内服薬が検討されるケースがあります。また、更年期による発汗や、病気が関係している発汗では、原因に応じた治療が必要になります。自己判断で対策を続けるのではなく、症状に合った方法を医師に相談しましょう。

医師のワンポイント

患者さんからは、特定の部位の汗というよりも、「とにかく汗をかきやすい」「少し動くと汗だくになる」「汗が多くて仕事や外出時に困る」といった相談が多い印象です。
汗の量が多い場合でも、体質によるもの、多汗症、病気や更年期に伴うものなど原因はさまざまなため、症状の経過やほかの体調変化も含めて相談することが大切です。

多汗症の治療薬は、汗が気になる部位や症状、持病、服用中の薬などによって選択肢が異なります。以下の表では、医療機関で相談できる主な薬の例と注意点を整理します。

汗の悩み・部位多汗症治療で用いられる
主な薬の例
主な注意点
ワキ汗が多い外用薬:エクロックゲル、
ラピフォートワイプ
・閉塞隅角緑内障、前立腺肥大などによる
排尿障害・尿閉がある人は使用できない
・妊婦、授乳婦には推奨されていない
・ラピフォートワイプは、
まぶしさや見えにくさがあらわれる
ことがあるため、運転や機械操作は注意する
手汗が多い外用薬:アポハイドローション・閉塞隅角緑内障、前立腺肥大などによる
排尿障害・尿閉がある人は使用できない
・重篤な心疾患、腸閉塞・麻痺性イレウスなどが
ある場合は使用できないことがある
・眠気や見えにくさがあらわれる
ことがあるため、運転や機械操作には注意する
全身の多汗内服薬:プロ・バンサイン
※DMMオンラインクリニックでは
現在取り扱いなし
・閉塞隅角緑内障、前立腺肥大などによる
排尿障害・尿閉がある人は使用できない
・重篤な心疾患、腸閉塞・麻痺性イレウスなどが
ある場合は使用できないことがある
内服薬:ソリフェナシンOD錠
(有効成分:コハク酸ソリフェナシン)
※※
・閉塞隅角緑内障、前立腺肥大などによる
排尿障害・尿閉がある人は使用できない
・重篤な心疾患、腸閉塞・麻痺性イレウスなどが
ある場合は使用できないことがある
・妊婦、授乳婦には推奨されていない
体質・むくみなどを
伴う多汗
漢方薬:防已黄耆湯
(ぼういおうぎとう)
・妊婦、授乳婦には推奨されていない
・発疹、かゆみ、偽アルドステロン症、
肝機能障害などに注意が必要

※※ソリフェナシンは、国内では多汗症に対して承認された薬ではありません。医師が必要性を判断した場合に、承認された効能・効果とは異なる目的で使用を検討することがあります。

汗の悩みは、部位や症状によって相談できる治療が異なります。汗の量やニオイが気になり、日常生活に支障がある場合は、オンライン診療で相談できるケースもあります。ただし、急に汗が増えた、動悸・体重減少・発熱を伴うなどの場合は、内科や婦人科での相談も検討しましょう。

多汗症の治療はオンラインで相談可能
汗の量や部位、症状に合わせて、医師が治療薬を提案します。ワキ汗・手汗・全身の多汗でお悩みの方はご相談ください。※医師の判断により処方できない場合があります。

「汗っかき」と「多汗症」はどう違う?

汗をかきやすいからといって、多汗症とは限りません。この章では、生理的な発汗と多汗症の違いや、医療機関へ相談する目安について整理します。

汗っかきは暑さ・運動・緊張などで汗が増える状態

汗は、上がった体温を下げるために分泌されます。暑い環境や運動時に汗が増えるのは自然な反応です。汗の量には個人差があるため、汗をかきやすい体質というだけで病気とは判断できません。

多汗症は生活に支障が出るほど汗が多い状態

多汗症は、汗の量だけでなく、日常生活への影響も判断の目安になります。例えば、「手汗で書類やスマホが濡れる」「ワキ汗や汗ジミが気になって人前を避ける」「着替えが必要になるほど汗をかく」といった場合は、多汗症が関係している可能性があります。

暑さや運動とは関係なく汗が出る、室内でも汗が止まらない、人と会っていないときにも大量に汗をかくなどの状態が続く場合は、医療機関への相談も検討しましょう。

汗が増える背景に病気があるケース

汗の増加は体質だけでなく、病気が関係していることもあります。動悸や発熱、体重減少、強いだるさなどを伴うときは、汗以外の症状も含めて原因を確認しましょう。

更年期障害

更年期では、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下により、体調の変化があらわれやすくなります。自律神経のバランスが乱れ、急に汗が噴き出す「ホットフラッシュ」がみられることもあります。更年期による汗については、次の章で詳しく解説します。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。全身の代謝が高まり、汗が増えるケースがあります。

汗の増加に加えて、脈が速い、手が震える、体重が減少するなどの変化を伴う点が特徴です。「以前より汗をかきやすくなった」「普段通り食べているのに体重が減ってきた」などの症状がある場合は、内科への相談を検討しましょう。

低血糖・糖尿病

低血糖では、血糖値が急激に下がることで自律神経が刺激され、冷や汗が出る場合があります。空腹時に汗や手の震え、動悸を伴うときは注意が必要です。

糖尿病では、自律神経への影響により発汗異常がみられる場合があります。ただし、「汗が多い=糖尿病」というわけではありません。喉の渇き、頻尿、体重減少などほかの症状がみられる場合は、医療機関で血糖値を確認しましょう。

感染症や発熱

風邪や感染症などで発熱したときは、体温が下がる過程で大量の汗をかくことがあります。通常は熱が下がれば、汗の量も落ち着くケースが一般的です。

ただし、発熱や倦怠感が続く場合、寝汗が長引く場合は、別の病気が関係している可能性もあります。汗だけで判断せず、全身状態の変化も確認しましょう。

ストレス・不安・生活リズムの乱れ

ストレス、疲労、睡眠不足などにより自律神経のバランスが乱れると、汗の調整が不安定になる場合があります。不安や緊張を感じたときに急に汗が出る、室温に関係なく汗ばむといった症状がみられることもあります。

まずは睡眠や食生活、休息の取り方を見直し、生活リズムを整えましょう。生活習慣を見直しても症状が続く場合には、医療機関への相談を検討してください。

更年期で汗が増えることはある?

更年期では、女性ホルモンの急激な変化によって汗が増えることがあります。特にエストロゲンのゆらぎにより、さまざまな不調があらわれやすくなります。

更年期にみられる主な症状には、次のようなものがあります。

  • ほてり・のぼせ・発汗
  • めまい
  • 動悸
  • 肩こり・腰痛
  • 冷え
  • 気分の落ち込み
  • 不眠

暑くないのに顔が赤くなる、急に汗が噴き出す、体がのぼせるなどの症状は、ホットフラッシュと呼ばれます。更年期は身体的・精神的変化に加え、家庭や仕事などの環境変化が重なり、不調を感じる場合もあります。

つらいときは我慢せず、婦人科などに相談しましょう。症状に応じてホルモン補充療法(HRT)や漢方薬が検討されることもあります。

汗のニオイ・アンモニア臭が気になる原因

汗そのものはほとんど無臭ですが、皮膚の細菌や皮脂、体調、食生活などの影響でニオイが気になる場合があります。ここでは、汗のニオイが発生する仕組みや、アンモニア臭、ワキガとの違いを整理します。

汗のニオイは皮膚の細菌や皮脂と関係する

汗が皮膚の細菌や皮脂と混ざって分解されると、ニオイが発生しやすくなります。特に、ワキや足などのムレやすい部位は、ニオイが強く感じられることがあります。

汗をかきやすい季節や運動後にニオイが気になる場合は、汗を早めに拭き取る、皮膚を清潔に保つ、通気性のよい衣類を選ぶなどの対策を取り入れましょう。

アンモニア臭は疲労や食生活が影響することもある

汗からツンとしたアンモニア臭を感じる場合は、疲労の蓄積や食生活が関係している可能性があります。激しい運動後や疲労時には、体内の代謝の変化によってアンモニアが増え、皮膚から放出されることがあるためです。

明確な根拠は十分ではありませんが、肉類に偏った食事が体臭に影響する可能性を指摘する報告もあります。肉類に偏らず、野菜や海藻類なども含めて、バランスよく食べることを意識しましょう。

汗のニオイとワキガの違い

ワキガ(腋臭症:えきしゅうしょう)は、ワキの下から特有のニオイを放つ状態です。体温調節のために出る汗のニオイとは、仕組みが異なります。

汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺(アポクリン汗腺)の2種類があります。エクリン腺は全身にあり、体温調節や緊張、辛い食べ物の刺激などで汗を分泌します。

アポクリン腺は、ワキの下や陰部などに分布し、性ホルモンの影響を受けるのが特徴です。アポクリン腺から出る汗は、脂質やタンパク質などニオイのもとになる成分が含まれているため、特有のニオイにつながると考えられています。家族に同じ傾向がある、耳垢が湿っているなどの場合は、体質が関係している可能性もあります。

自分でできる汗・ニオイ対策

汗やニオイの対策では、衣類選びや制汗剤の活用、生活習慣の見直しなどが基本になります。毎日の生活に取り入れやすい工夫を紹介します。

通気性のよい服装・インナーを選ぶ

通気性や吸湿性の高い衣類は、汗のムレやベタつきを抑えやすくなります。綿や麻などの天然素材や、速乾性のある素材を取り入れると、不快感や汗ジミの軽減にもつながります。

皮膚の清潔を保つ

汗をそのままにすると、雑菌が増えてニオイの原因になる場合があります。入浴時は、汗や余分な皮脂をやさしく洗い流しましょう。特にワキの下や足の指の間などは丁寧に洗い、石けんやボディソープを十分にすすいでください。

制汗剤や汗拭きシートを活用する

制汗剤や汗拭きシートは、汗やニオイの軽減が期待できます。肌が敏感な方は、刺激を感じにくいものや無香料タイプを選ぶと使いやすいでしょう。かゆみや赤みが出る場合は使用を中止し、必要に応じて医療機関に相談してください。

生活習慣を整える

バランスの悪い食生活や睡眠不足、運動不足は、汗や皮脂分泌に影響する場合があります。さまざまな食品をバランスよく摂る、規則正しい時間に就寝・起床する、定期的に運動するなど心がけましょう。ストレスをため込みすぎないよう、休息の時間を確保することも大切です。

汗に関するよくある質問

汗が止まらない原因や多汗症との違い、病気との関係など、よくある疑問に回答します。

Q. 何もしていないのに汗だくになるのはなぜですか?

A. 体質や緊張、自律神経の乱れ、更年期などが関係している場合があります。「以前より急に汗が増えた」「寝汗が続く」「動悸や体重減少を伴う」といった場合は、多汗症や病気が関係していないか確認が必要です。気になる症状が続く場合は、医療機関へ相談しましょう。

Q. 代謝がいい人は汗っかきですか?

A. 汗をかきやすい人が「代謝がよい」といわれることがありますが、汗の量と代謝は必ずしも一致しません。汗の量には、体質や体格、暑さへの反応、緊張、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が関係します。

Q. 多汗症かどうか確かめる方法はありますか?

A.多汗症かどうかは、汗の量だけでなく、症状が続いている期間や日常生活への影響などをもとに判断します。医療機関では、症状の聞き取りや発汗量の測定などを行う場合があります。

明らかな原因がなく6ヶ月以上症状が続き、以下の項目に複数当てはまる場合は、多汗症が関係している可能性があります。

  1. 最初に症状が出たのが25歳以下である
  2. 左右対称に発汗がみられる
  3. 睡眠中は発汗が止まっている
  4. 週に1回以上、多汗の症状がある
  5. 家族にも同じような症状がある
  6. 多汗により日常生活に支障がある

気になる症状がある場合は、受診を検討しましょう。

Q. 少し動いただけで汗が出るのは糖尿病ですか?

A. 少し動いただけで汗が出るからといって、糖尿病とは限りません。ただし、喉の渇き、頻尿、急激な体重変化を伴う場合などは、血糖値の異常が関係している可能性もあります。気になる症状がある場合は、医療機関で相談してください。

Q. 多汗症は保険適用されますか?

A. 多汗症治療は、医師の診断によって保険適用になる場合があります。例えばワキ汗にはエクロックゲル、ラピフォートワイプ、手汗にはアポハイドローションなどの外用薬が選択肢となるケースがあります。

全身の汗にはプロ・バンサインが適応となる場合がありますが、薬剤の取り扱い状況や処方可否は医療機関によって異なります。保険適用や費用については、受診先の医療機関で確認しましょう。なお、DMMオンラインクリニックでは、現在プロ・バンサインの取り扱いはありません。

汗の悩みは我慢せず、必要に応じて医療機関へ相談を

汗は体温調節に必要な自然な反応ですが、「汗が止まらない」「大量に出る」「ニオイが気になる」といった悩みは、日常生活に影響する場合もあります。汗が増える背景には、暑さや緊張、更年期によるホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ、体質などがあり、多汗症や病気が関係しているケースもあります。

まずは、どのような場面で汗が増えるのか、ほかの症状がないかを整理してみましょう。生活に支障がある場合は、医療機関に相談する選択肢もあります。忙しくて通院する時間が取りにくい方や、人に知られず相談したい方は、オンライン診療の活用も検討できます。

急に汗が増えた、動悸・体重減少・発熱を伴う、更年期症状がつらいといった場合は、自己判断せず、内科や婦人科などで相談しましょう。

多汗症の治療はオンラインで相談可能
汗の量や部位、症状に合わせて、医師が治療薬を提案します。ワキ汗・手汗・全身の多汗でお悩みの方はご相談ください。※医師の判断により処方できない場合があります。

出典

DMMオンラインクリニックの多汗症治療薬

※DMMオンラインクリニックはオンライン診療プラットフォームサービスです。診療は提携先医療機関が行います。

ソリフェナシンについて

◆未承認医薬品等(異なる目的での使用)
本診療科目に用いるソリフェナシンは、国内では「過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁」の治療薬として厚生労働省に承認されています。多汗症目的での処方は国内で承認されていません。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
◆入手経路等
提携クリニックで処方するソリフェナシンは、国内医薬品販売代理店経由で購入しています。
◆国内の承認医薬品等の有無
内服薬: プロバンサインが、原発性局所多汗症に対して承認されています。
外用薬(塗り薬): エクロックゲル、ラピフォートワイプ(原発性腋窩多汗症用)、アポハイドローション(原発性手掌多汗症用)などが国内で承認されています。
多汗症において、ソリフェナシンと同等の成分・効能・効果を持つ国内承認の内服薬はありません。

◆諸外国における安全性等に係る情報
諸外国でも多汗症を目的とした使用は承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

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こちらからお問い合わせください。