タダラフィルの飲み方と飲むタイミング。10mg・20mgの違いや食事との関係を解説
タダラフィルは、ED治療薬シアリスと同じ有効成分を持つ医薬品です。効果が長く続き、食事の影響を受けにくいことから使いやすい薬とされていますが、その一方で飲み方については誤解も多く見られます。
とくに混乱しやすいのが、用量ごとの飲み方の違いと、毎日飲む使い方の位置づけです。タダラフィルには10mgや20mgのほかに2.5mgや5mgといった低用量の製品もありますが、これらは効能・効果がまったく別の薬として承認されています。同じタダラフィルという名前でも、飲み方も対象となる症状も異なります。
この記事では、ED治療に用いるタダラフィルの飲み方を軸に、飲むタイミング、用量別の違い、低用量製剤の位置づけ、食事やアルコールとの関係、飲んではいけない人、飲み忘れたときの対応までを整理して解説します。
※注意事項
- この記事は執筆時点で公開されている添付文書や製薬会社の情報、公的機関の情報をもとにした、一般的な情報提供を目的としたものです。特定の飲み方を推奨したり、効果を保証したりするものではありません。
- 効果や副作用の出方には個人差があり、すべての人に同じ結果が生じるわけではありません。体質や持病、服用中の薬によっては服用できない場合があります。用量や飲み方は医師が判断するものであり、自己判断で変更せず、必ず医師または薬剤師に相談してください。
- EDの治療としてタダラフィルの処方を受ける場合、原則として公的医療保険の適用外となる自由診療です。費用は医療機関ごとに異なります。
- また、販売状況や価格は変動します。最新の情報は各製薬会社の公式サイトや医療機関で確認してください。
- 基本用法:通常は1日1回10mgを性行為の約1時間前に服用し、服用間隔は24時間以上必須。
- タイミングと持続時間:効果発現は服用後30分〜1時間、ピークは3時間前後。目安は性行為の1〜3時間前。
- 低用量製剤との違い:2.5mg/5mg(ザルティア等)は前立腺肥大症治療薬であり毎日服用が承認用法。
- 注意点:食事の影響は少ないが脂質の多い食事直後は吸収遅延の可能性。グレープフルーツジュースや過度の飲酒は避け、硝酸剤・リオシグアトとの併用は禁忌。
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タダラフィルの飲み方の基本

まずは、ED治療に用いるタダラフィルの飲み方の基本を押さえます。ここを外すと、効果が出にくくなるだけでなく安全性にも関わります。
用法用量と飲み方の原則
添付文書では、通常、成人には1日1回タダラフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与するとされています。水またはぬるま湯で1錠を服用するのが基本的な飲み方です。
10mgの投与で十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性または混合型の勃起不全の患者に対しては、20mgへの増量が可能とされています。ただし増量は医師が判断するもので、自分で錠数を増やしたり2錠まとめて飲んだりすることはできません。
<h3>タダラフィルとシアリスの関係</h3>
タダラフィルは有効成分の名前で、シアリスはその成分を含む先発医薬品の商品名です。別の薬ではなく、シアリスに含まれている成分がタダラフィルという関係になります。
シアリスの特許期間が満了したことで、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品が販売されるようになりました。ジェネリック医薬品は成分名を製品名に使うため、タダラフィル錠という名前で処方されます。有効成分と含有量が同じであれば、飲み方の考え方も基本的に同様です。
そのため、シアリスの飲み方として説明されている内容は、ED治療用のタダラフィル錠にもあてはまります。処方された製品名が違っても、用法用量が変わるわけではありません。
服用間隔は24時間以上あける
タダラフィルの飲み方で必ず守る必要があるのが、1日の投与は1回まで、服用間隔は24時間以上という決まりです。
タダラフィルは体内にとどまる時間が長い成分で、消失半減期はおよそ14時間から17時間程度と報告されています。効果が薄れたと感じても有効成分は体内に残っているため、追加で飲むと成分が蓄積し、副作用が現れやすくなります。
| 項目 | 内容 |
| 通常の用量 | 1回10mg |
| 飲むタイミング | 性行為の約1時間前 |
| 飲み方 | 水またはぬるま湯で1錠 |
| 1日の回数 | 1回まで |
| 服用間隔 | 24時間以上 |
| 増量 | 10mgで効果不十分かつ忍容性良好な場合に医師の判断で20mgへ |
| 食事 | 影響を受けにくい(食前・食後どちらでも可) |
性的刺激がなければ効果は出ない
タダラフィルは、性的刺激を受けたときに勃起しやすい状態を助ける薬です。飲めば自動的に勃起するわけではなく、性欲を高める作用もありません。
この点を理解していないと、飲み方が正しくても効かなかったと感じてしまいます。落ち着いた環境で刺激を受けられる状況を整えることも、飲み方と同じくらい大切です。
タダラフィルを飲むタイミング

タダラフィルの飲み方で最も質問が多いのが、いつ飲むかというタイミングの問題です。
効果が出るまでの時間
タダラフィルは服用後およそ30分から1時間程度で効果が現れ始めるとされています。血中濃度がピークに達するのは服用後3時間前後です。
添付文書上の飲み方は性行為の約1時間前ですが、初めて使う場合は効果の立ち上がりを実感しにくいことがあります。余裕をもって1時間から3時間前に飲んでおくと、安定した状態を迎えやすくなります。
性行為の何時間前に飲むか
飲むタイミングを決めるうえでの目安は、性行為の1時間から3時間前です。直前に慌てて飲むと、十分に効いていない状態で臨むことになります。
一方で、効果が続く時間が長いため、早めに飲んでも問題になりにくいのがタダラフィルの特徴です。予定が前後しそうな場合でも対応しやすく、時間に縛られにくい飲み方ができます。
初めて飲むときのタイミングの決め方
初めてタダラフィルを飲む場合は、効き始めの感覚が分からないため、性行為の3時間前など早めに飲んでおくと安心です。血中濃度がピークに達する時間帯に重なるため、状態を確かめやすくなります。
2回目以降は、初回の体感をもとに調整していきます。効き始めが早いと感じたなら1時間前でも問題ありませんし、遅いと感じたならさらに前倒しします。タダラフィルは効果が続く時間が長いため、こうした調整をしても効果時間から外れにくいのが利点です。
効果が続く時間から逆算する
タダラフィルの効果が続く時間は、10mgでおおむね24時間程度、20mgで最大36時間程度が目安とされています。
この長さを踏まえると、飲むタイミングは分単位で気にする必要がありません。ただし効果時間内はずっと勃起が続くという意味ではなく、性的刺激に反応しやすい状態が保たれるということです。効果の感じ方には個人差があります。
用量別に見るタダラフィルの飲み方

ED治療に用いるタダラフィルは10mgと20mgが中心です。用量によって飲み方の考え方が変わります。
タダラフィル10mgの飲み方
10mgは標準的な用量で、通常はここから開始します。性行為の約1時間前に1錠を服用し、次に飲むまで24時間以上あけます。
効果が続く時間の目安は24時間程度です。初めてタダラフィルを使う場合や、副作用が心配な場合に選ばれることが多い用量です。
タダラフィル20mgの飲み方
20mgは、10mgで効果が不十分だった場合に医師が増量を判断したときに用いる用量です。飲み方そのものは10mgと同じで、性行為の約1時間前に1錠、服用間隔は24時間以上となります。
効果が続く時間の目安は最大36時間程度で、タダラフィルの持続時間として知られる数値はこの用量を前提としたものです。用量が増えると効果を得やすくなる一方、頭痛やほてりといった副作用が現れる可能性も高まります。
| 項目 | 10mg | 20mg |
| 位置づけ | 標準用量。通常はここから開始 | 10mgで効果不十分な場合に医師が増量を判断 |
| 飲むタイミング | 性行為の約1時間前 | 性行為の約1時間前 |
| 効果が続く時間の目安 | 約24時間 | 最大36時間程度 |
| 服用間隔 | 24時間以上 | 24時間以上 |
| 副作用のリスク | 20mgより低い傾向 | 用量が多いぶん高まる可能性 |
5mgの製剤を使う場合
先発品のシアリス錠には5mgの規格もありますが、これは通常のED治療で最初に選ぶ用量ではなく、腎機能や肝機能が低下している場合、あるいはCYP3A4を強く阻害する薬を服用している場合の開始用量として位置づけられています。
ED治療用のジェネリック医薬品は10mgと20mgが中心で、5mgの規格は限られます。5mgと表示された製品が処方された場合、それが前立腺肥大症用の製剤である可能性もあるため、識別記号と効能・効果を確認してください。
自己判断で増量してはいけない理由
効果が物足りないと感じても、自分の判断で10mgを2錠飲んだり、20mgに切り替えたりすることはできません。増量は忍容性を確認したうえで医師が判断するものです。
また、腎機能や肝機能が低下している場合には、用量の上限や服用間隔に細かい規定があります。軽度または中等度の肝障害がある場合は10mgを超えないこととされ、中等度または重度の腎障害がある場合は5mgから開始し、重度では5mgを超えないこととされています。持病がある場合は必ず医師に伝えてください。
タダラフィル2.5mg・5mgを毎日飲む使い方

タダラフィルの飲み方を調べていると、低用量を毎日飲む方法が紹介されていることがあります。ここは正確に理解しておく必要があります。
低用量のタダラフィル製剤は何の薬か
国内で承認されているタダラフィル2.5mgおよび5mgの製剤は、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する薬です。先発品はザルティアという別の商品名で、用法は1日1回5mgを毎日服用するというものです。
つまり、毎日飲むという飲み方が承認されているのは、EDの治療としてではなく前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療としてです。ED治療薬として承認されているタダラフィルの用法は、あくまで性行為の約1時間前に飲む10mgと20mgのみです。
ED目的で毎日飲む使い方は適応外にあたる
低用量のタダラフィルを毎日飲んでED改善を目指す方法は、デイリータダラフィルなどと呼ばれて紹介されることがあります。しかし国内では、この飲み方はED治療として承認された用法ではなく、適応外使用にあたります。
医師の判断で適応外の使い方が選択されること自体はありますが、承認された標準的な飲み方ではないという前提は理解しておく必要があります。紹介されている情報が、承認された用法なのか適応外の使い方なのかを区別して読むことが大切です。
適応外使用で知っておきたいリスク
適応外使用の場合、医薬品を適正に使用したにもかかわらず重い副作用が生じたときに給付を受けられる医薬品副作用被害救済制度について、対象外と判断される可能性があります。
また、毎日飲む方法は服用回数が増えるぶん、副作用が現れる機会も増えます。前立腺肥大症の治療目的で処方されている場合を除き、毎日飲む飲み方を検討する際は、そのリスクを含めて医師とよく相談してください。
製品によって飲み方が違う点に注意

タダラフィルの飲み方を間違える原因として意外に多いのが、製品の取り違えです。
CI・ZA・ADという識別記号
タダラフィルのジェネリック医薬品は、いずれも成分名を製品名に使うため名前が似ています。そこで、末尾にアルファベット2文字の識別記号を付けて区別しています。
CIはシアリスに由来し、ED治療に用いる製品を示します。ZAはザルティアに由来し、前立腺肥大症に伴う排尿障害に用いる製品です。ADはアドシルカに由来し、肺動脈性肺高血圧症に用いる製品を指します。
| 識別記号 | 由来する先発品 | 効能・効果 | 主な規格 | 飲み方 |
| CI | シアリス | 勃起不全 | 10mg、20mg | 性行為の約1時間前に1回1錠 |
| ZA | ザルティア | 前立腺肥大症に伴う排尿障害 | 2.5mg、5mg | 1日1回5mgを毎日 |
| AD | アドシルカ | 肺動脈性肺高血圧症 | 20mg | 1日1回を毎日 |
効能と用量が異なるため飲み方も違う
同じタダラフィルという成分でも、識別記号が違えば効能・効果も承認された飲み方も異なります。ED治療用のCIは性行為の約1時間前に飲む10mgまたは20mg、前立腺肥大症用のZAは1日1回5mgを毎日、肺動脈性肺高血圧症用のADは1日1回40mgを毎日といった具合です。
製薬会社からも取り違えに注意するよう案内が出されており、医療現場でも注意が払われている論点です。
処方された製品を確認する習慣を
処方を受けたら、製品名の末尾の記号と規格を確認してください。ED治療のつもりでZAの製品を飲んでも、用量が不足していて期待した効果は得られません。
複数の医療機関にかかっている場合や、家族が同じ成分の薬を使っている場合はとくに注意が必要です。お薬手帳を活用し、服用している薬を医師や薬剤師に正確に伝えることが安全な飲み方につながります。
タダラフィルの飲み方と食事の関係

タダラフィルは食事の影響を受けにくい薬として知られていますが、まったく無関係というわけではありません。
食事の影響を受けにくい理由
健康成人に高脂肪食の後と空腹時にタダラフィルを投与した試験では、血中濃度の指標に食事による明確な影響は認められなかったと報告されています。このため、食前でも食後でも飲めるとされています。
飲むタイミングを食事に合わせて調整しなくてよい点は、タダラフィルの飲み方における大きな利点です。外食や会食の予定がある日でも使いやすくなります。
脂質の多い食事は避けたほうがよい
とはいえ、実際には脂質の多い食事を大量にとった直後は、吸収が遅れて効果を感じるまでに時間がかかることがあります。
食後に飲む場合でも、揚げ物や脂の多い料理を控えめにしておくと体感が安定しやすくなります。食事の影響を受けにくいという特徴は、何をどれだけ食べてもよいという意味ではありません。
水以外で飲んでもよいか
基本の飲み方は、水またはぬるま湯で服用することです。お茶やコーヒーで飲んでも大きな問題になることは少ないとされていますが、確実性を考えるなら水で飲むのが無難です。
避けたいのはグレープフルーツジュースとアルコールです。いずれもタダラフィルの効き方に影響する可能性があります。また、口の中で溶けるOD錠の製品もあり、こちらは水なしでも服用できます。剤形によって飲み方の自由度が変わる点も覚えておくと役立ちます。
空腹時に飲むほうがよい場合
できるだけ早く効き始めてほしい場合は、空腹時に飲むほうが吸収が速く、効果の立ち上がりが安定しやすい傾向があります。
初めて使う場合や、効果を確かめたい場合は、空腹時に余裕をもって飲む方法から試してみるとよいでしょう。
タダラフィルとアルコール・飲み合わせ

飲み方を考えるうえで、アルコールや他の薬との関係も押さえておく必要があります。
飲酒の影響
少量の飲酒であれば大きな問題にならないとされていますが、飲酒量が多いとめまいや血圧低下が起こりやすくなります。
またアルコール自体に勃起を妨げる作用があるため、大量に飲んだ状態ではタダラフィルの効果を実感しにくくなります。効果を安定させたい場合は、飲酒は控えめにするのが無難な飲み方です。
グレープフルーツジュースは避ける
グレープフルーツジュースは、タダラフィルを分解する酵素であるCYP3A4の働きを妨げます。その結果、血中濃度が高くなり、副作用が現れやすくなる可能性があります。
服用の前後は、グレープフルーツジュースだけでなくグレープフルーツそのものや関連する製品も控えることが推奨されます。
併用してはいけない薬
タダラフィルには、併用すると血圧が過度に低下するおそれがあるため、絶対に一緒に飲めない薬があります。狭心症などに用いられるニトログリセリンや硝酸イソソルビドといった硝酸剤、一酸化窒素供与剤、肺高血圧症に用いられるリオシグアトが該当します。
このほか、一部の抗真菌薬やHIV治療薬など、CYP3A4を強く阻害する薬を服用している場合は、5mgから開始して投与間隔を十分にあけるなどの調整が必要になります。反対にリファンピシンのようにCYP3A4の働きを高める薬は、タダラフィルの効果を弱める可能性があります。
タダラフィルと併用してはいけない薬
- 硝酸剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、亜硝酸アミルなど)
- 一酸化窒素供与剤
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬(リオシグアト)
服用前に必ず申告したい薬
- 抗真菌薬(イトラコナゾール、ケトコナゾールなど)
- HIV治療薬(リトナビルなど)
- マクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシンなど)
- 抗結核薬(リファンピシンなど)
- 降圧薬、前立腺肥大症に用いるα遮断薬
タダラフィルを飲んではいけない人

飲み方以前の問題として、タダラフィルを服用できない条件があります。
服用できない人(禁忌)
硝酸剤や一酸化窒素供与剤、リオシグアトを使用している場合は服用できません。また、心血管系に障害があり性行為が不適当と判断される場合、一定期間内に心筋梗塞や脳梗塞、脳出血の既往がある場合、コントロールされていない不整脈や低血圧、高血圧がある場合、不安定狭心症がある場合、重度の肝障害がある場合、非動脈炎性前部虚血性視神経症の既往がある場合も服用できません。
なお、タダラフィルは成人男性のための医薬品であり、女性や未成年が服用することは想定されていません。
タダラフィルを服用できない主なケース
- 硝酸剤や一酸化窒素供与剤を使用している
- リオシグアトを使用している
- 心血管系に障害があり、性行為が不適当と判断される
- 一定期間内に心筋梗塞、脳梗塞、脳出血の既往がある
- コントロールされていない不整脈、低血圧、高血圧がある
- 不安定狭心症がある
- 重度の肝障害がある
- 非動脈炎性前部虚血性視神経症の既往がある
- タダラフィルに対する過敏症の既往がある
注意が必要な人
心血管系に疾患がある人、陰茎の変形がある人、持続勃起症を起こしやすい疾患がある人、出血性疾患や消化性潰瘍がある人、高齢者などは、服用前に医師へ相談する必要があります。
自分が該当するか判断がつかない場合も、必ず申告してください。申告が不十分だと、避けるべき組み合わせを見落とすおそれがあります。
腎機能や肝機能が低下している場合の飲み方
中等度または重度の腎障害がある場合は5mgから開始し、服用間隔を24時間以上あけることとされています。中等度の腎障害では最高用量は10mgまでで、10mgを飲む場合は48時間以上あける必要があります。重度の腎障害では5mgを超えられません。
軽度または中等度の肝障害がある場合は10mgを超えないこととされ、重度の肝障害では服用できません。こうした調整はすべて医師の判断によるもので、自己判断で決めることはできません。
タダラフィルの飲み忘れと保管方法

飲み忘れたときの対応は、頓用と毎日服用のどちらなのかによって変わります。
性行為前に飲む場合
性行為の前に必要に応じて飲む使い方の場合、決まった時刻に飲む薬ではないため、飲み忘れという考え方は基本的にあてはまりません。必要なタイミングで改めて服用します。
飲んだかどうか分からなくなった場合は、追加で飲まないでください。24時間以内に重ねて飲むと副作用のリスクが高まります。
毎日服用している場合
前立腺肥大症の治療として毎日飲んでいる場合に飲み忘れたときは、気づいた時点で1回分を飲みます。ただし次に飲む時間が近い場合は、その回を飛ばして次回から通常どおりに戻します。
2回分をまとめて飲むことはできません。飲み忘れを防ぐには、朝食後や就寝前など生活の中の決まった行動と組み合わせて習慣化する方法が有効です。
保管方法と錠剤の分割
直射日光や高温多湿を避け、子どもの手の届かない場所で保管してください。錠剤を分割して保管することは、品質の面から推奨されません。
また、処方された薬を他人に渡したり譲り受けたりすることは法律に抵触します。自分に処方された薬を、自分の飲み方の範囲で使うことが原則です。
飲み方を見直しても効果を感じないときは

正しい飲み方をしていても効果を感じにくい場合、いくつかの原因が考えられます。
考えられる原因
飲むタイミングが早すぎる、あるいは遅すぎること、脂質の多い食事や飲酒の影響、睡眠不足やストレス、性的刺激が十分でないこと、用量が体質に合っていないことなどが挙げられます。
また、正規のルート以外で入手した製品の場合、有効成分が含まれていない、含有量が表示と異なるといった可能性もあります。個人輸入されたED治療薬には偽造品が多く含まれることが報告されており、健康被害が生じても救済制度の対象外となります。
まず見直したい飲み方のポイント
最初に確認したいのは、飲むタイミングと食事、飲酒の状況です。これらを整えるだけで体感が変わることは少なくありません。
そのうえで効果が不十分であれば、用量の調整や別の薬への変更を医師に相談してください。自己判断で増量したり、他のED治療薬と併用したりすることは危険です。
効果を感じないときに見直す点
- 性行為の1〜3時間前に飲めているか
- 脂質の多い食事の直後に飲んでいないか
- 飲酒量が多くないか
- 睡眠不足や強い緊張がないか
- 性的刺激を受けられる状況が整っているか
- 処方された製品の識別記号と規格が合っているか
正規のルートで入手することも飲み方の前提
インターネット上には、海外から個人輸入する形でタダラフィル製剤を扱うサイトがあります。しかし製薬会社4社による合同調査では、インターネットで入手されたED治療薬の約4割が偽造品だったと報告されています。
有効成分が含まれていない、含有量が表示と異なる、有害な物質が混入しているといった製品では、どれだけ正しい飲み方を守っても期待した結果は得られません。さらに、個人輸入した医薬品による健康被害は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。医療機関で処方を受けるか、市販薬として販売されているものを薬剤師の確認を受けて購入するかのいずれかにしてください。
受診を検討する目安
飲み方を見直しても改善しない場合、EDの背景に糖尿病や高血圧、脂質異常症、男性ホルモンの低下といった疾患が隠れていることがあります。
EDは血管や神経の状態を反映する症状でもあります。単に飲み方の調整にとどめず、EDの背景にある生活習慣病等の原因特定を含め、専門医の診察を受けることが強く推奨されます。
タダラフィルの飲み方に関するよくある質問

タダラフィルの飲み方について、検索されることの多い疑問をまとめました。
タダラフィルは食後に飲んでも大丈夫ですか
食事の影響を受けにくいため、食後でも飲めるとされています。ただし脂質の多い食事を大量にとった直後は吸収が遅れることがあるため、少し時間をあけると体感が安定しやすくなります。
タダラフィルは毎日飲んでもよいですか
ED治療として承認されている飲み方は、性行為の約1時間前に飲む方法のみで、毎日飲む用法ではありません。低用量を毎日飲む方法は前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療として承認されたもので、ED目的では適応外使用にあたります。
タダラフィル20mgはいきなり飲んでもよいですか
通常は10mgから始めます。20mgは10mgで効果が不十分で、忍容性が良好と判断された場合に医師が増量するものです。自己判断で20mgから開始することは避け、必ず医師による診察と適否判断を受けてください。
タダラフィルを半分に割って飲んでもよいですか
自己判断での分割は推奨されません。製品によっては割線が入っているものもありますが、分割した場合の効果や安全性を示すデータは限られています。用量を減らしたい場合は医師に相談してください。
タダラフィルは何時間あければ次を飲めますか
24時間以上です。効果が薄れたと感じても、有効成分は体内に残っているため追加で飲むことはできません。
タダラフィルとお酒を一緒に飲んでもよいですか
少量であれば大きな問題にならないとされていますが、飲みすぎるとめまいや血圧低下が起こりやすくなり、アルコール自体が勃起を妨げます。効果を安定させたい場合は控えめにしてください。
タダラフィルを飲んだあとに効果が長すぎると感じたら
効果が続く時間が長いことは特徴ですが、ほてりや頭痛といった副作用も同じ時間帯に続くことがあります。症状が強い場合や長引く場合は、自己判断で市販薬を追加せず医師または薬剤師に相談してください。勃起が4時間以上続く場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
他のED治療薬と一緒に飲んでもよいですか
併用してはいけません。バイアグラやバルデナフィル錠も同じPDE5阻害薬であり、作用が重なることで血圧低下などの副作用が強く現れるおそれがあります。薬を変えたい場合も、24時間以上あけたうえで医師の指示に従ってください。
市販のシアリスも飲み方は同じですか
2026年から要指導医薬品として販売されている市販のシアリスは、有効成分タダラフィル10mgで、18歳以上の成人男性が性行為の約1時間前に1回1錠、1日1錠を超えず、服用間隔を24時間以上あけるという用法です。医療用の10mg製剤と同じ考え方ですが、用量を選ぶことはできません。
まとめ:タダラフィルの飲み方と飲むタイミングを整理する

タダラフィルの飲み方で押さえるべき点を整理します。
飲み方のポイントの振り返り
ED治療に用いるタダラフィルは、1日1回10mgを性行為の約1時間前に飲むのが基本の飲み方です。服用間隔は24時間以上あけ、効果が不十分でも追加で飲むことはできません。20mgへの増量は医師が判断します。
飲むタイミングは性行為の1時間から3時間前が目安です。効果が出るまでの時間は30分から1時間程度、ピークは3時間前後で、効果が続く時間は10mgで約24時間、20mgで最大36時間程度とされています。
食事の影響を受けにくい薬ですが、脂質の多い食事の直後は吸収が遅れることがあります。飲酒は控えめにし、グレープフルーツジュースは避けてください。硝酸剤やリオシグアトとの併用は禁じられています。
低用量の2.5mgや5mgの製剤は前立腺肥大症に伴う排尿障害の薬であり、ED目的で毎日飲む使い方は適応外使用にあたります。製品名末尾のCI、ZA、ADという識別記号によって効能も飲み方も異なるため、処方された製品を確認する習慣をつけてください。
適切に服薬しても十分な効果が得られない場合は、自己判断での増量や同日中の追加服用を行わず、処方医へご相談ください。
出典
- シアリス錠5mg/シアリス錠10mg/シアリス錠20mg 医療用医薬品情報(PMDA)
- シアリス錠5mg/シアリス錠10mg/シアリス錠20mg 患者向医薬品ガイド(PMDA)
- 医療用医薬品:タダラフィル(タダラフィル錠10mgCI「サワイ」他)KEGG MEDICUS
- 医療用医薬品:タダラフィル(タダラフィルOD錠10mgCI「トーワ」他)KEGG MEDICUS
- 医療用医薬品:ザルティア(ザルティア錠2.5mg 他)KEGG MEDICUS
- ザルティア錠2.5mg/ザルティア錠5mg 患者向医薬品ガイド(PMDA)
- 沢井製薬「製品名類似の取り違え注意に関するご案内」
- PMDA 医薬品副作用被害救済制度
- 厚生労働省 あやしいヤクブツ連絡ネット
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